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気功と道教。 なぜ中国人の太極拳は一人一人味があるのでしょうか。

中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室で習ったことや、盛先生のお話し、参加者の体験談、『気功奥義』シリーズを編集しながら教えてもらったことなど、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

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先日、
気功は道教の影響を強く受けている、
そしてその道教には
無法の法、という法があるというお話をしました。


今日は、
無法の法と気功との関係について、
もう少し考えてみたいと思います。

儒教の影響を強く受けている日本では
こうあるべきという
ルールがあり、
そのルールを守ることを
当たり前としています。

しかし無法の法の道教は
法に縛られません。

その思想は
気功だけでなく、
同じ中国文化である
太極拳やカンフーなどの
中国武術も同じです。

よく、日本人の太極拳と、中国人の太極拳は違う、と言われます。

もちろん、子供頃から近所のおじいさん、おばあさんがやっている太極拳を見て育った中国の人達とは、そりゃ違って当たり前だろう、とは思いますが、それ以上に、何か大きな違いがある気がします。


日本人の太極拳は
10人いたら10人、みんな同じ形ですが、
中国人の太極拳は10人いたら10人とも違いますね。

ある人は、手がこのぐらいの高さでこういう形。
それがちょうどいい。

ある人は、手はもう少し低い高さでこういう形。
それがちょうどいい。

みんな違う。
でもみんなキレイ。

なぜみんなキレイなの?

それは無法の法だから。

楊式太極拳でも
陳式太極拳でも
套路・型は決まっています。

最初はこう。
次はこう。
その次はこう。

だた99%決まっているけど
あと、1%が違う。


それは中国の文化
鍼、指圧、漢方なども
全て同じですね。

みんな一緒だったら、
機械といっしょ。
お人形さんになるから
意味がないですね。

そう盛鶴延先生はおっしゃいます。

つまり、中国人の方の太極拳は
型にとらわれていないのですね。

気功も同じです。
気功も
形にとらわれると、
気から功に成るのは難しいとも言います。


気功で大切なことは
形とか角度ではありません。

一番大切なのは、命。

命を強くすること。

自分にとって一番楽な呼吸、
こういうものを優先します。

だから私は形、動作だけではなく、
内面のこととか、
中国のそういう文化のところを
皆さんにお伝えしたいと思っています。


気から功に。
無法の法に。
あとの1%に。

常識より
もっと上のものに興味があれば

結果が、
智慧がでてくる
そうです。


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