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手作りスコーンでカジュアルなティータイム「おうちクリームティー」!

外出自粛期間を乗り越え、ようやく少しずつ日常を取り戻せるようになってきたかと思ったら、もうしばらくの間お家におこもりする期間が延びそうですね。
ステイホームの過ごし方にもう少しバリエーションが欲しいなと感じている方もいらっしゃるかと思います。

そんな時こそ紅茶好きとしてご提案したいのが、お家で楽しめるティータイム習慣「クリームティー」です!
今回はお家でもカンタンに楽しめるクリームティーの方法をご紹介します!


▼おうちでカジュアルに楽しむなら「クリームティー」

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皆さんがアフタヌーンティーと聞いた時、真っ先にイメージするのはどんなものでしょうか?高級ホテルやティーサロンなどで豪華に盛り付けられた3段スタンドで提供されるイメージかもしれませんね。
実際、近年の日本においては、ティータイム習慣と言うよりも「少し背伸びをして”非日常”を優雅に楽しむ贅沢」としての位置付けになってきているように思います。

しかし本来のアフタヌーンティーは、紅茶の本場イギリスでは昼下がりに紅茶と共に軽食やお菓子を楽しむティータイム習慣の一つ。
貴族のご婦人方の社交の場として、またディナーまでの間の空腹を満たすための間食としての役割があり、サンドウィッチとスコーン、ケーキなどをいただきます。

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今回オススメする「クリームティー」はカジュアルなティータイム文化です。

「紅茶の上にホイップクリームをのせたり、中に入れたりする飲み方?」と思ってしまいますが、クリームティーはイギリスのアフタヌーンティーの一種であり、アフタヌーンティーと違ってマナーや時間などを気にせず、気軽に楽しめるもの。

基本は紅茶とスコーン、そこにジャムとクロテッドクリーム(イギリスの伝統的な高脂肪牛乳から作られたクリーム)を添えたセットで、とてもシンプルな構成です。

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アフタヌーンティーでもスコーンは欠かせない存在ですが、クリームティーではスコーンを主役としてティータイムを楽しみます。

私が師と仰ぐ紅茶の先生曰く、イギリスの街中にあるティールームやカフェにもクリームティーがメニューとして入っている店舗は多く、イギリスでは本格的なアフタヌーンティーよりも、クリームティーの方がより身近で日常的に楽しまれているようです。


▼スコーンには大きく分けて2種類ある!

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日本でもだいぶ認知されてきているスコーンですが、実はアメリカンタイプとイングリッシュタイプの2種類あります。

アメリカンタイプのスコーンは三角の形状をしており、朝食などでパンの代わりに食べられる場合も多いので、そのままでも美味しく食べることを目的としたレシピになっています。
代表的なのは、スターバックスに置いてあるものですね。

対してイングリッシュタイプのスコーンは、紅茶と一緒に食べることを前提としているので、紅茶に合うように材料も味わいもシンプルなプレーンスコーンが基本となります。
イギリスのスコーンは各家庭によってそれぞれ伝統のレシピがあるとまで言われていて、味も形も食感もとても多彩なんです。

クリームティーでは、紅茶と相性良く作られたイングリッシュタイプのプレーンなスコーンをオススメします!


▼ズボラさんも!親子でも!スコーンを楽しく手作りしよう!

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クリームティーは紅茶とスコーンとジャム、そして生クリームが揃っていればお家で簡単に楽しめるので、お子さんと一緒に作って食べるのもおすすめです!

インターネット上では本当に多くのスコーンレシピを見かけますが、レシピによって材料や工程が違うのでどれにするか迷いすぎて結局選べないってことありませんか?

そこで、なるべく手間をかけずに手作りしたいという想いを叶えてくれるのが「スコーンミックス」です!

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北海道産小麦のスコーンミックス / 200g(富澤商店)

私が使っているのは富澤商店のスコーンミックスです。
1袋で大体6個程度できるので、家族でちょっと食べたいという時にオススメです。
公式オンラインサイトやYahooショッピング、Amazonなどの通販サイト、また実店舗もあるので手に入りやすいのも魅力的です。

材料は富澤商店のスコーンミックス1袋(200g)、無塩バター50g、牛乳15cc(大さじ1)、卵Mサイズ1つを用意します。卵とバターは常温に戻しておきます。
私は混ぜ合わせやすくするために、バターを一口大にカットして用意しています。
オーブンは210度に温めておきましょう。

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室温に戻したバターにスコーンミックスを入れ、ゴムベラまたは木ベラで軽く混ぜ合わせた後に溶き卵を加えて混ぜ合わせます。
牛乳を少量ずつ入れ、こねながら生地をまとめていきます。この時、こねすぎには注意しましょう。生地がかたくなったり上手く膨らまない原因になってしまいます。
ある程度生地がまとまってきたらOK。30分程度冷蔵庫で生地を寝かせます。

30分経ったら冷蔵庫から取り出します。生地を厚さ1.5cm程度にまで綿棒でのばし、直径6cmの型で型抜きします。型がない場合は生地を6等分にして1つずつ丸めていきます。


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天板にクッキングシートを敷いて、生地を並べていきます。
最後に綺麗な焼き色をつけるために表面に刷毛で牛乳を少量塗ります。
もっとツヤをつけたい場合は、溶き卵を少量塗るとさらに綺麗な焼き色になります。
予熱したオーブンの下段で約15分焼きます。

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いい焼き色がついたら完成です!オーブンによっては火の通りも違ってくると思うので、焼いている最中も焼き色を確認してくださいね。


▼フリフリするだけ!クロテッド風クリームも手作りしよう

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次に、スコーンに合わせるためのクロテッド風クリームを手作りします。
本来のクロテッドクリームはすごく手間暇をかけて作るようですが、このレシピで準備するものは生クリームと空き瓶だけ!
紅茶メーカー「トワイニング」の公式フェイスブックページで公開していたレシピがとてもカンタンだったので、それを参考にしています。

生クリームは、動物性で乳脂肪分が35%以上と高めの「純生クリーム」を選びましょう。
また、原材料に乳化剤や安定剤が入っていないものの方が固まりやすく、風味も良いです。

下準備として、早く固まらせるためにも生クリームはしっかりと冷やしておきましょう。
私は手の温度が高めなので、空き瓶をしっかりと煮沸消毒した後、生クリームと共に冷蔵庫で冷やしてから作っています。

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空き瓶に生クリームを入れたら、ひたすら振るのみ振るのみ振るのみ!!!
手の温度が生クリームにうつらないように、保冷剤で瓶を冷やしながら振るのも手です。

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しばらく振っていると、あまり音がせず中の動きがなんとなく重くなってきます。ホイップクリームになっている状態なので、ここから更に振ります。
私はこの時点で瓶に手の熱がうつってしまっている場合が多いので、一旦冷蔵庫で20分〜30分程度冷やしています。

ホイップ状態で振るのはしんどいですが、あと一息!更に振り振りしていきます。
しばらくするとパシャパシャっという音と、ゴロっと塊ができたような感覚がしてきます。
ここまで来たらもうゴールは見えてきます!
あと2〜3分だけ振ったら・・・

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完成です!
分離した水分は栄養価が高く、味もミルキーで美味しいので、そのまま飲むのもオススメですよ!
出来上がったクリームは長持ちしないので、その日中に消費するようにしてくださいね。


▼ジャムとクリームをたっぷり付けて!お家で素敵なおこもりティータイム

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スコーンにクロテッドクリーム、ジャムを用意したら、最後は紅茶を用意しましょう!
個人的にはミルクティーがオススメです。
ジャムとクロテッドクリームをたっぷりつけて頬張ったあと、すかさずミルクティーをいただくのが英国式の定番ですよ♡


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スコーンを半分に割って、ジャムとクロテッドクリームを挟みます。
英国では「ジャムが先かクロテッドクリームが先か論争」もあるようですが(笑)、気にせず好きなように塗りたくっていただきましょう!

今回ご紹介したスコーンレシピはとてもシンプルなので、自分流にアレンジを加えてみるのもまた楽しいと思います。

ホテルの贅沢な3段スタンドのアフタヌーンティーはまたの楽しみに取っておいて、まずはおうちでカジュアルに楽しむクリームティーをぜひ試してみてくださいね。

Text by ICO(フリーライター)

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