見出し画像

完璧主義なのに部屋は汚いらしい、MBTI=INFPの清潔のマイルール


昔から、身の回りを整理整頓できる人に憧れて生きてきた。別に、散らかっている方が落ち着くわけじゃない。私だって、綺麗な状態は好きだ。持ち物も、できるだけメーカーとか色、形を揃えたい。でも、それをきちんと整理整頓された状態のまま、維持するだけの能力がない。
最近流行りのMBTIは、何度やってもINFP。完璧主義なのに部屋が汚いのが特徴らしい。ねえ、ちょっと黙っててくれない?……な〜んて、強気に否定したくなるのは、痛いところを突かれているからなのだろう。
確かに昔から、変に完璧主義なので、小手先の綺麗好きではなくて、根っからの綺麗好きになりたかった。綺麗好きな人のマインド・スタンスを探るべく「なんでそんなに綺麗好きなの?」とよく聞いて回った。私に突然変なことを聞かれた選ばれし“綺麗好き”たちは、少し困惑しながら、決まって「だって綺麗なほうが気分が良いじゃん……」と返事する。だからさ、その気分のために、毎日整理整頓できるのがすごいんだってば。

そんな常日頃から、理想と現実の間で揉まれる私の、ストレスを最小限に抑えるための #清潔のマイルール を書き出してみた。

・朝起きたら布団をたたむ
・食器は夜洗って寝る
・ロボット掃除機1日に1回
・玄関は土曜日朝掃き掃除する
・ごみは毎日捨てにいく
・猫のうんちは毎回すぐに回収する
・洗濯は日中に回して回収、夜回す時はナイトモード
・お風呂のお湯は1回ずつ張り直す
・自分のゴミは自分で出す
・空気清浄機はいいのを使う
・空気清浄機の手入れは1日3回
・洗剤は無香料のものを使う
・年末年始にタオルは全部新しいもの入れ替える

こうやって並べてみると「いや、綺麗好きじゃん」言われるかもしれないけれど、大人になって、自分の家に親を招いた時、玄関で靴を揃えたら母に「そんなことも出来るようになったのね……」と拍手されたレベルで、清潔、整理整頓と無縁だった。

そんな私が後天的に身につけた清潔へのこだわり=マイルールは、実は結構綿密に計算されている。というのも、ただの義務感だけではなく、できるだけ、こんな自分が気持ちよく、前向きに清潔に取り組むための、根源に流れる三要素がある。

①風水
②一緒に暮らす人の存在
③飼い猫の存在 

以上、この3つだ。
以下、上記のルールをこの3要素で分類しながら、それぞれの要素がいかに私の清潔マイルールに紐づいているかを話してみようと思う。なお、複数要素にまたがるルールは重複して登場する。

①風水=自立

・朝起きたら布団をたたむ
・食器は夜洗って寝る
・ロボット掃除機1日に1回
・玄関は土曜日朝掃き掃除する
・ごみは毎日捨てにいく
・猫のうんちは毎回すぐに回収する
・年末年始にタオルは全部新しいもの入れ替える

風水、なんて書くとちょっとギョッとするかもしれないけれど、私がずっと憧れている「綺麗なほうが気持ちいいじゃん」マインドを、より具体的なご褒美に結びつけて、私みたいな人間でも実行できるようにセットアップしてくれているのが「風水」だと捉えている。玄関を清潔にしておくとか、水回りを滞らせないことで、いい運が廻ってくる、そんな感じだ。
毎日決まった方向にお礼!とかまではしないけれど、ある程度見えない世界に対して気を遣っておくと、いろいろと弱った時に、疑心暗鬼にならずに済む気がしている。むしろ、先が見えない状態を味方につけられる。だって身の回りの整理整頓してんだから、悪い風にはならないでしょ、と思える。

未来が未知数な道を歩んでいる中で成功している人たち、いわゆる経営者の方や芸能人の方とも接する機会が増えたが、案外皆そういう見えない世界への配慮から“根拠のない自信”を得ている人が多いと思う。とはいえども、線引きをしっかりしておかないと、悪知恵が働く人に搾取されがちなのもこの分野。私の線引きは、義務感よりもワクワクが少し勝るくらいのものは取り入れるようにしている。ちなみに猫のうんちを毎日回収するのは“ウン=運”が巡るからです!えっへん!


②一緒に暮らす人=共存すべき存在

・洗濯は日中に回して回収、夜回す時はナイトモード
・お風呂のお湯は1回ずつ張り直す
・自分のゴミは自分で出す
・空気清浄機はいいのを使う

東京に来てからもう6年ほど経つが、実は、1人で暮らしたことがない。相手との関係によって「同棲」とか「ルームシェア」とか呼び方は変わるかもしれないけれど、とりあえず、一人暮らしをしたことがない。(ちなみに3人以上になるシェアハウスには入ったことはない。2人暮らしと3人以上暮らしは全然違うかなと思って、念の為書いておきます。)

私は、自分だけの空間さえ確保できれば、他人と生活を共にすることは苦ではない。そして前述の通り、私は清潔レベルがそんなに高くなくて、綺麗好きに憧れがある。こんな私の場合、綺麗好きの人と一緒に住むと、大変QOL高く暮らせる。一方で、これは相手に精神的負担を与えている可能性が高いことを自覚もしている。なので、ルールを作って、どうにか愛想を尽かされないようにしている。

1人だったらお風呂のお湯は2、3回追い炊きして入ってしまうと思うけど、今は相手が銭湯に行けないタイプ。人の入ったお湯に入るのも、自分が入ったお風呂に人が入るのもあまり良く思わなそうなので、1回ずつ張り直している。順番も絶対後がいいみたいなので、私はできるだけ早めに入る。
バスタオルなんてもちろん、ハンドタオルも2個洗面所にある。
洗濯は日中外に出ている相手が夜のうちにナイトモードでまわして朝に回収、その後朝遅く起きてくる私が日中回して相手が帰ってくる前に回収。心がけてるのは、洗濯物回収し忘れた時は相手に謝る。こういうのがめちゃくちゃ大切。
空気清浄機は私だけだったら正直要らないのだけれど、相手がアレルギー体質なので、実際の部屋面積の2倍の空気を綺麗にできる性能を持った空気清浄機を設置。喋るタイプの空気清浄機で、なんか文句を言いながら、部屋の空気と、我々の関係の間の澱みも知らぬ間にせっせと綺麗にしてくれているようだ。

こんな風に書くと相手がめちゃくちゃ横柄に感じられるかもだけど、相手から直接苦言を言われたことは一度もない。いつも雰囲気で感じ取って、せっせとルールに落とし込んでいる。清潔とは、場を共有する相手への、礼儀的な部分も担っていると思う。ちなみに以前の相手とは5年、今は3年目。喧嘩らしい喧嘩をしたことがない。

③飼い猫=守るべき存在

・ロボット掃除機1日に1回
・猫のうんちは毎回すぐに回収する
・洗剤は無香料のものを使う
・年末年始にタオルは全部新しいもの入れ替える

最後に猫。我が家には保護猫がいる。生後4ヶ月ほどで保護して、今2歳になった。過去になにをされたのか、人慣れに大変時間がかかり、保護してから1年もの間、触ることができなかった。あまりに暴れるので診てくれる獣医さんが見つからず、5軒目でやっと診てもらえた。去勢手術の日は、野良猫を捕まえる捕獲器を家の中に設置して捕まえた。その後私は、毎日ちゅーるを自分に塗りたくって少しずつ人慣れさせ(狂気)、保護から1年後、急に膝の上に乗ってきてくれた日は本当に嬉しかった。今は一緒の布団で寝ている。とにかく可愛くて仕方がない。

そんな気難しいうちの愛猫、実は一度、私の不注意で痙攣発作を起こしたことがある。朝から元気がないなと思っていたら、その後私の膝の上でガクガクと震え始めた。どうしていいかわからなくて、とりあえず抱きしめながら動画を撮影して、かかりつけの獣医さんに送信することしかできなかった。発作が落ち着いてから、思い当たる原因を洗い出して見た結果、貰ったプレゼントにふってあった、柑橘系の香水が原因のようだった。(香水に含まれるエッセンシャルオイルには、通常の何百倍もの香り成分が溶け込んでいて、嗅覚の利く猫は中毒を起こすことがあるらしい)その後1日中ぐったりしていた猫を見て、本当に申し訳ないことをしたなと大反省した。

この一件を期に、家中の香り付きのアイテムを全て無香料に買い換えた。シャンプーやリンス、洗濯洗剤も柔軟剤、そして食器用洗剤。ウェットタイプのフローリングワイパー全部無香料に変更した。集めていた香水コレクションも全部手放した。床に落ちているゴミも基本的にはすぐに回収。大好物は綿棒、輪ゴム、千切れた段ボール、糸。これらはすぐ口にしようとするから、ロボット掃除機は1日1回。あと、年末にタオルを全部入れ変えているのだけれど、今までは捨てていたが、最近は全て犬猫保護施設へ寄付している。

清潔の大枠から少しはみ出る話もあるかもしれないが、大切な存在を守ろうとした時に、ルールがグッと変わったことに気がついた。

コミュニケーションの一環としての清潔

以上、これらが私の清潔のマイルールを構成する3要素だ。こうやって振り返ってみると、他者の存在があってこそ存在するルールが多いことに改めて気づかされる。もしかしたら清潔への心がけというのは、コミュ障な私にとって、コミュニケーションの一部を担っているのかもしれない。自分のために、相手のために。私にとって清潔とは、よりよく生きていくための手段の一つなのだと思う。

P.S.社会に希望する清潔ルール

さて、外に出ると、自分ごとが社会・世間体という巨大な集合になる。こうなってくると、少し、納得のいかない清潔ルールが2つある。

1つ目。おもてなしの気持ちを表明した、トイレットペーパーの三角折り。実はノロウイルスをはじめとした、様々な病原菌の感染のリスクを上げているとして、病院等の衛生観念にシビアな場所では「折らないでください」の張り紙すらある。一方で、飲食店、特に高級になればなるほど、そんな貼り紙は似合わないようなトイレの造りになっていて(もはや、最近の鮨屋のトイレは住めると思うしつらえ)下手な説明入れるよりも、とりあえず折っとくか!みたいなところあるんじゃないだろうか。何かのアンケートで、三角折り部分は切り取って捨てている人も多いと聞いた。

2つ目。コロナを理由に停止しているトイレのハンドドライヤー。飛沫感染を助長している、とかで軒並み停止されていたけれど、こちらは逆に感染リスクが低いと分かってきたとのこと。稼働の再開をしている施設も多くなったが、まだ停止しているところも多い。ペーパータオルが臨時で備え付けられているところはまだ良い。それすら無いところ。ハンカチ持ってない族は手振るわよ。覚悟しなさい。

もうこれ、保健か道徳か理科か家庭科の教科書載せて欲しいぜ。なんて小言を書いていたら、ちょうど洗濯が終わったので、回収してこようと思います。

この記事が参加している募集

#この経験に学べ

53,787件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?