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【その1】進化する恐竜


僕が幼い頃、どこに行くにも恐竜の図鑑を携えていた頃から約30年が経とうとしています。今は僕の息子が恐竜に興味を持ち始めています。息子が持つ恐竜の本や映像を観ていると何だか雰囲気が違うことに気づきます。さて、今回のネタは恐竜。30年の間に何が変わったかをノートしてみることにします。

恐竜が何億年もかけて進化を遂げた存在であることはよく知られています。なのに、たった30年で何が変わるの?!と思われるかもですが、意外や意外、色々と変わっているんです。

今回は最大の恐竜はなにか、という点にフォーカスします。

30年前:ラスボスはブラキオサウルス、そして裏ボスが2匹!?

ファミコン時代のゲームに慣れている世代なら、最後の敵(マリオで言うならクッパ)のことをラスボスと言いますよね。ゲームによっては中ボスがいたりしてましたが。。。恐竜界のラスボスはブラキオサウルスでした。最大全長25m、体重80tという途方もない大きさで紹介されていました。学研や小学館の図鑑なんかには見開き1枚でその大きさを表現していたんですよね。

ところが、その次のページをめくると裏ボスがいるんですね。その構成が子ども心をくすぐられた記憶があります。その名もスーパーサウルス。なんとブラキオサウルスがラスボスだと思わせといて更にデカいのを間髪入れず出してくるんです。

で、これで終わりではなく、さらに次のページに見開きがあって驚かされます。全長30m以上、体重100t以上と紹介されていたでしょうか。ウルトラサウルスの登場です。なんか大人になってみるとネーミングは若干チープな印象ですが、子ども心にはスーパーの次がウルトラって単純さも手伝ってワクワクしちゃいます。数字の単位で兆の次が京だと知ったときと似たような感動(ちょっとわかりにくいか。。。)です。

といった感じで、30年前の常識ではブラキオサウルスがラスボスで、スーパーサウルスとウルトラサウルスが裏ボスの位置づけでした。なぜそうなったか、今自分なりに解釈すると以下のような感じではなかったかと思います。

・ブラキオサウルスについては化石の発掘数も多く、世界中の学者にその存在が知られており、最大恐竜とするのに異論が少なかった

・一方、あとの2体については、スーパーサウルスは最初の発見が1972年、ウルトラサウルスに至っては1979年と比較的近年であり、発見から検証を行い論文にして発表しある程度認知されるまでのタイムラグも考えると、一般論として最大恐竜として紹介するには時期尚早であった

想像なので実際は定かではありませんが、2020年現在もスーパー/ウルトラサウルスの名があまりメジャーでないところからすると、その後も決め手となる化石が発掘されていないのではないかと思います。


現在:史上最大はアルゼンチノサウルス

そして現在の図鑑には何が最大で君臨しているかという話ですが、どの図鑑を見ても大体アルゼンチノサウルスが最大と記載されているようです。なんと、天下統一を決めたのはブラキオサウルスでもなくスーパー/ウルトラサウルスでもなく、新種のアルゼンチノサウルスという結果に。。。

アルゼンチノサウルスは1993年に見つかったかなり新しい種類の恐竜。新しいにも関わらず、さっそく天下統一を成し遂げるとはどんな強者なのか?!と思う人は多いでしょう。ところが、やはり見つかっているのは全身の一部だけらしく、学者の間でもその大きさについて議論は絶えないようで、35m、45m等様々な説があるようです。当初は70m級かとも言われていたようですが、大きすぎて地球上では体を維持できないのではないか等の意見が多く、最近では35m~40m程度という説が一般的な感じのようです。

そこまで大きいと目下敵なしかと思えますが、幼体はそれなりに小さいので命の危険に晒されるでしょうし、最近のBBCやNHKスペシャル等を観ているとアルゼンチノサウルスを群れで襲うマプサウルスという種類がいたと言われているように、安泰ではなかったようですね。

今回は以上ですが、子どもの読物から垣間見えた、恐竜の進化をなんとかノートしておきたいと思い、書いてみました。最大恐竜の話以外にもいろいろと気づいた点があるので、少し整理出来次第またノートしようと思います。


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