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南三陸から始まった、東北愛。

【関係人口コラム】 vol.3

こんにちは!きっかけ食堂東京メンバーの那須彩乃(ナスちゃん)です!

今回、私がこんなにも南三陸町を愛し、東北へ通い続けることとなったきっかけと経緯を思い出しながらご紹介させていただこうと思います。

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(南三陸で拾った貝から波の音を聞こうとしてます。笑)

まず、私が最初に東北に関わったきっかけは、大学1年生の時に大学の40日間の地域実習で、宮城県南三陸町に行ったことでした。


南三陸で過ごした40日間の地域実習

大学の実習まで東北には足を運んだこともなく、とても未知な場所でした。
純粋にどんな地域なんだろう、と思っていました。

小学6年生の時に起きた東日本大震災。テレビからしか見たことはなかったけれど、当時の私はひどく衝撃を受けた記憶があります。

そのため、復旧はどれほど進んでいるのかはとても気になっていて、東京よりは寒そうというイメージ、海産物が美味しいというイメージ、それが最初の私の東北への印象でした。

新幹線に2時間半ほど乗って栗駒高原へ、そこから大学が手配したバスに乗って南三陸町へ向かいました。

自分が思っているよりも復旧は進んでいるな、というのが最初感じたことです。私が初めて行ったときには、もうほぼがれきは撤去されていて、盛土がところどころで作られていました。

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(初めて行った時の南三陸町の盛土工事の様子)

工事の景色を見ながら南三陸町に着きました。


私は生まれも育ちも東京の、超都会っ子。

南三陸町で見た大きな田んぼは、当時大学1年の私にとって人生で数回ほどしか近くで見たことがなかった、テレビ上の世界。

そんな「田んぼのある町で40日間も過ごせるなんて!」と、とても心が踊ったのを今でも覚えています。

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(写真の一面に広がる田んぼは南三陸町の入谷地区です!)


実習中は美味しいものを多く沢山食べました。笑

南三陸では、アワビを食べて育ったタコやキラキラ丼で有名ないくらなど、贅沢で美味しい海産物が沢山あります!!!

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(さんさん商店街の朝市で、ウニご飯を口いっぱい頬張る私。笑)


また、実習中20代~30代の町に住む若い世代の人達が、町を活気づけるために開催していた音楽フェス「UTAKKO BURUME(うたっこぶるめ)」にも参加しました。

旧仮設魚市場を使い、すぐ真横にある海を背景に、南三陸の美味い食べ物、人、しびれる歌声が生み出す一体感に、私は思わず鳥肌が立ったことを今でも思い出します。

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(「UTAKKO BURUME(うたっこぶるめ)」のみんなで集合写真)


実習終わり、まるで娘として接してくれたお母さんたちは、東京に帰る時、バスが見えなくなるまでずっと手を振り続けてくれました。

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こうして実質40日間大学の仲間と、地域の方々に支えられながら実習を過ごしたわけなのですが、

この40日間がほんっとうに濃くて、私の人生が180度変わったといっても過言ではないくらい色んな事がありました(笑)

ここで見た景色、食べ物、人は東京に住んでたら絶対に味わえないものばかりでした。

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この経験から、私の南三陸町への愛着はとても大きくなり、実習後からも

南三陸町へ遊びに行くことが多くなりました。


実習後もイベントのボランティアなどで通う日々

実習では、町で活躍する色んな大人の方々と出会いました。

そんな方々から、町で開催するイベントのお手伝いのお誘いをもらうこともあり、大学2年生の時から何度か南三陸に行っています!

毎年2回、初夏と秋に「ひころマルシェ」という

“特定非営利活動法人ウィメンズアイ”さんが町で主催する、

とってもホンワカな時間の流れるイベントが町にはあります!

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(「ひころマルシェ」で出会った方々)

そのイベントにはたくさんの町の方々が訪れ、大きな原っぱで美味しいものを食べたり、子どもたちが元気に走り回ったり、小さなステージから歌声が響き渡ってたり……

とにかく素敵な1日でした。

このイベントをお手伝いしに行ったことでで、町の知り合いの人と久しぶりに会えたり、新たに町の人と繋がれたり、実習とはまた違う町の魅力を味わえたなと思います。



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こちらの写真は、実習中にも関わった「UTAKKO BURUME」。

地元の言葉で「歌を振る舞う晴れ舞台」のことを言い、音楽というツールでもっと若者が町に集まるきっかけを作ることを目的に作られました。

南三陸町は、他の都道府県から移住してきた若者も実は多く、活気に溢れている町です!イベント度に、こんなに町に関わる若者がいたんだ、と驚かされます。


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このイベントでホヤの串焼きを初めて食べてから、

ホヤが好きになりました(笑)

参加したみんなで集合写真!!

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きっかけ食堂との出会い

こんな形で、南三陸町を主に関わってきた私ですが、

昨年の5月に東京メンバーの安田にたまたま誘われて、きっかけ食堂の福島県白河ツアーに参加しました。

田んぼがきれいに広がるのどかな町で、「まさか小学生以来の田植えを体験できるとは!」と、とても楽しませてもらいました。

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(福島県白河ツアーでの田植え体験)

そして毎月11日に開催する食堂にも1度遊びに行き、東北にいかなくても東北の食が味わえて、東北と楽しく関われる場所があるんだ、と気づかされました。


来月からもお客さんとして、ここに来よう。そう思っていた矢先、たまたま私が南三陸町の色んな生産者さんとも繋がっていたこともあり、


「今度、南三陸の食堂を開かないか」とお誘いを受け、そのままメンバーに入らせてもらいました(笑)

南三陸がテーマで、開催したきっかけ食堂はこちらから👇


南三陸に関わり続ける理由


やっぱり一番は、「人」に会いに行ってるからだと思います。

正直これまでの人生で、

こんなに自分を素でいさせてくれる場所は南三陸くらいしかない

感じるほど温かいです 。


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(嬉しそうにイナダを持つ私。鮮魚の捌き方の練習をしました。笑)


商店街に行くと必ず会いに行く(通称)エネゴリさん、いつもお世話になる宿泊施設「いりやど」のみなさん、

私の南三陸でのお母さん、漁師さん、本当に尊敬する人ばかりいる町です。


そして当然、新鮮な海産物を使った町のお店の料理は東京ではなかなか味わえない逸品ばかり。町の方がうらやましいです。

今はコロナの関係でなかなか町に遊びに行けないので、行けるようになる日が待ち遠しいです。


これからの私

今日まで、きっかけ食堂の活動を通して、南三陸町以外の東北にもたくさん触れさせてもらいました!

そこから感じることは、東北の人に会うとなぜか安心するし、東北を発信する楽しさを実感しています。

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(きっかけ食堂@東京のみんなでパシャり)

これからも色んな東北を知りたいし、伝えたい。

これからも、私の東北愛、南三陸愛はどんどん加速していくと思います!!!

最後まで呼んでくださったみなさん、ありがとうございました。

東京メンバー 那須彩乃

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【関係人口コラムとは】

きっかけ食堂に関わる東北好きの皆さんに、東北と関わり続ける理由についてお聞きします。

コラムを通じて、多くの人が都市から東北、地域に関わることの「楽しさ」や「関わりしろ」を知るきっかけになれればと思います。是非、ご覧ください。

関係人口とは?
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々をさします。
(総務省関係人口ポータルサイトより引用)



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