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大切なことは、いつも東北から教わった。

【関係人口コラム】 vol.6

こんにちは!きっかけ食堂事務局長の弘田です。

関係人口コラムということで、自分も書いていきます。
自分が東北に初めて関わったのは、高校2年生の夏。

震災ボランティアで被災地に訪れ、東北に出会い、
今まで、9年近く関わり続けています。

なぜ、こんなに長く関わり続けているのか。
何がモチベーションなのか、この機会に書いてみたいと思います。

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(三陸鉄道がほぼ貸切の時に撮影しました!)


東北に関わり始めたきっかけ


震災に出会い、もっと強く生きたいと思った

高知県高知市の高校生だった私は、2年生の夏、市のボランティア募集の情報を学校で見て、初めての被災地ボランティア、東北に訪れました。

そこで、沢山の被災者からのお話を聞きました。

その時の覚えている感情としては、

「自分はなんてちっぽけな人間なんだ」ということです。

こんなに辛いことがあった方々が前を向いて強く生きているのに、
自分はネガティブで、壁にぶつかったらすぐ逃げる、なんて弱い人間なんだと思ったことを今でも忘れていません。

そこからというもの、少しでも自分を変えようと行動したことと、東北のために自分にできることをしようと考えました。

その後、防災や復興支援を学ぶため、関西大学社会安全学部に入学します。

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(大学1年生の写真を大公開!!!)


東北支援活動に取り組んだ大学4年間

大学に入学後、復興支援団体に入り、ボランティアに行きます。
そして、ボランティアを派遣する側にもなりました。

それだけじゃ足りない!ということで、東北支援をする学生達をつなげるネットワーク団体も立ち上げます。

また、関西の大学生なのに、地元高知県の大学生を宮城県気仙沼市に連れて行くスタディツアーも企画し、クラウドファンディングで45万円を集め実施しました。

約4年間なんらかの形でずっと、東北に足を運び続けていました。

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(大学2年生の冬、気仙沼。通算10回くらい行ってると思います)


社会人になっても東北に関わる日々

大学4年間が終わり、東京の企業に就職。
その後、社会人1年目も夏には陸前高田や気仙沼に行ったりと継続的に関わっていました。

その後、社会人2年目から代表の原田と「きっかけ食堂@東京」を立ち上げ、毎月きっかけ食堂を開催していました。

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(2018年5月 きっかけ食堂@東京の様子)

宮古市、白河市、釜石市、塩釜市、いわき市、石巻市、南相馬市、陸前高田市、気仙沼市、女川町など本当に色々な場所に行きました。

会社員で働きながらよくやってたと思います。笑

今では、法人化も無事進めることができ、NPO法人きっかけ食堂の事務局長として、きっかけ食堂で活動しています。

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(岩手県宮古市の浄土ヶ浜にて!)


なぜ、ここまで関わり続けるのか?


自分自身でもなんでこんなにしつこく、遠方から東北に関わるんだろうと思っています。笑

最近、活動を続ける中でふと、思ったことがあります。
それは、大切なことはいつも東北から教わっていると。

私には尊敬する沢山の人生の先輩方がいます。
その方々はみな、東日本大震災や東北というキーワードのもと出会った方々です。


震災で大変だった、でも諦めてても仕方がない、今こそ東北三陸の良さ世界に発信しするという『ポジティブ』さ、

震災を機に、無くなってしまった銭湯を、『漁師さんのために』ともう一度復活させようと移住者と地元の方が協働して立ち上がる思い、

復興過程で廃業をせざる得なくなった東北の事業者のために、赤の他人でいいはずの人間が『何かできることはないか』と立ち上がる行動力、

足りないことだらけの毎日の中で、ないものではなく『あるものに目を向けること、それに感謝すること』の重要性、


言語化が難しいのですが、生きていく上で大切なことは、

いつも東北を通じてに教わっていると感じています。


だからこそ、大切なことを教えてくれた東北に恩返しをしたい。


東北に関わる尊敬する方々と一緒になって、

「より良い未来」と「自分の人生」を作っていきたいと思っています。

これが、私の東北に関わり続ける理由なんだと思います。

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(いつもお世話になっている白金豚の高橋社長と)

私のこれからの関わり方


将来のことはまだわかりませんが、
いずれ移住してしまうこともあるのかなと〜とも漠然と思っています。

ですが、今は移住ではなく、きっかけ食堂を通じて地域と外から関わることの可能性にチャレンジしたいと思っています。


ボランティアからビジネスへ

私は2020年7月からNPO法人きっかけ食堂から正式に金銭という対価をもらって活動しています。

ボランティアで6年間続けてきたきっかけ食堂ですが、この選択はかなり大きいものであると考えています。

ただ、きっかけ食堂としてより、東北地域に価値を生み出すためには必要な選択だったと思います。


自分以外に、副業や仕事として関わるという選択肢を作りたい

私はボランティアから少しかたちを変えて、仕事という形で東北に関わり始めました。

今後、働き方が多様化する中で、きっかけ食堂で「お金をもらいながら東北に関わりたい!」という方にも、しっかりとその選択肢を提供できるようになりたいと思っています。

もちろん、今までと変わらず、ボランティアや参加で関わりたいという人も大募集します!私たちが大切にしていることは、運営メンバー含め、

「誰もが楽しく、継続的に、自分らしく、関わりたい関わり方で東北に関わることができる仕組み」を作ることです。

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(思いっきり楽しむ!!!!!!!)


そのためにまたまだやることも多く、私は金銭をいただきながら東北に関わることにしました。まだまだ、根気強く、しつこく東北に関わります。

東北に、きっかけ食堂に関わる皆さん、今後ともよろしくお願いします!

きっかけ食堂 事務局長 弘田光聖


【関係人口コラムとは】

きっかけ食堂に関わる東北好きの皆さんに、東北と関わり続ける理由についてお聞きします。

コラムを通じて、多くの人が都市から東北、地域に関わることの「楽しさ」や「関わりしろ」を知るきっかけになれればと思います。是非、ご覧ください。

関係人口とは?
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々をさします。
(総務省関係人口ポータルサイトより引用)



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