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20年12月20日(日)「格言」

次回作に向けて日々ネタ収集に奔走しているわけだが、今日は何げなく観ていたアニメ動画のキャラが面白いことを言っていた。それは商人が売買をめぐっめ目的を達成しようという設定なのだが、その主人公のセリフ。「商売で騙されたら、感心してこそ一人前。そういう手もあるのかと自分の武器にすれば良い。いちいち怒るようでは半人前以下だ」と。

幼少期の道徳教育から「人を騙してはいけない」「いじめてはいけない」「悲しませてはいけない」と勧善懲悪をはじめとした功徳が刷り込まされる(いい意味で)わけだが、大人になれば善悪の境界が曖昧になることが多々ある。

広告営業マン時代にはクライアントに深く教えられた。金をもらった後のケアからが営業マンの腕の見せ所なのも、営業はコミュニケーションであり愛嬌であり、人脈なのだということも。嘘も真実にしてしまうテクニックも。これらは独り立ちする自分にとって財産になった。

だがしかし、会社という安全な囲いから飛び出た自営業の身となってからは、その鉄の掟の抜け道を狙った輩との対決が頻繁に起きる。1番多いのは納品してからのブッチ。こうも通信手段が発達し過ぎると対面でのコミュニケーションが激減する。zoomにしたってほぼカメラOFFにされのっぺらぼうの客との対話になるのだ。さらに対企業ともなるとさらに立場は悪くなる。下手すると枕を勧めてくるクソ野郎も平然と存在するから、一部では粛清が必要なのは言うまでもない。

科学という魔法が進めば進むほど人は1人で生きていけると、とある著名人は言っていた。きっと理論上はその通りなのだろう。しかし、それでも人は人とででしか生きてはいけないと思うのだ。自分の殻の中だけで創作した作品は必ず穴がある。独りよがりになる。でも相談できる顔見知りがいない。意固地になる。結果、孤独になる。

これが健全な世の中であるはずがない。保身のためだけの嘘で騙された相手は何を得られるのか。憎悪や殺意といったドロドロの感情だろう。

「商売で騙されたら、感心してこそ一人前。そういう手もあるのかと自分の武器にすれば良い」
今のご時世、秩序、節度、常識、良心、そういったホワイトを持ち合わせなければ、この格言はただのヘドロ製造機に成り下がる。

今日めっちゃ真面目なこと言ってるーー!!✨
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