smashing! あいをうけとるべきそんざい

佐久間鬼丸獣医師と喜多村千弦動物看護士が働く佐久間イヌネコ病院。経理担当である税理士・雲母春己は、そこで週1勤務をしている、大学付属動物病院の理学療法士・伊達雅宗と付き合っている。そして伊達は後輩の設楽泰司とも恋人同士。

ハルちゃんが帰ってくるまでに準備準備！夜勤明けで仕事を昼で上がれた伊達と設楽は、帰宅早々キッチンに籠った。伊達はちょっと難し目のケーキを作って、設楽は鶏肉をどうにかすることに。伊達さんこのポーシェ中身が出てこないです、それ先っぽ切らないとよ、分担はされているがいつのまにかクロスオーバー的にお互いに世話を焼きあっている。

花のように飾られたホワイトチョコレートに生クリームでデコレートした真っ白なトルテ、鶏のフリカッセにバターライス添えやなんか。どれも出来上がってからすぐが美味しいやつ。合わせるのは辛口のロゼ・エトワール。あとはねえサラダで豆とか入れてえ設楽、伊達のふわっとした提案をカタチにしていく設楽。もうすぐお家に着きます、雲母からのメッセージを合図に仕上げにかかる。雲母が帰宅し着替えと身支度を終えリビングに来られるまでの時間も計算し、二人は主賓を待つのだ。

ようやく雲母が帰宅。ただいま戻りました、すると後ろからもう一人、雲母の元後見人・弁護士の白河もやってきた。すまんな家をリフォーム中で。やったあ先生も来てくれたん！量作っておいてよかったですね、美味しい食事は人数が多いにこしたことはない。そして今日はなんと言っても、雲母の誕生日の酒宴。

綺麗に整えられたテーブルセッティング、広いリビングのあちこちに飾られた可愛いらしいデコレーション。素晴らしいお祝いだなハル、雲母とお揃いの部屋着できょろきょろとあたりを見回す白河は、ちょっと萌え（伊達組談）。設楽の料理に歓声を上げながら、雲母はとても嬉しそうに伊達や設楽、そして白河の様子を眺めている。美味しいものをこうして一緒に味わえて、笑い合って、そして何より愛しあえている。

あなたたちが僕という存在を支えてくれているのですよ。

ハルちゃんハッピーバースデー、そう、立春は、僕が僕であるというレーゾンデートルを手に入れられた日。