マインドフルネスな要素を持った瞬間をレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドはつくりだす
「マインドフルネス」は瞑想と訳されることが多く、そこから目をつぶって座禅を組むイメージがつよいけれども、そのコンセプトにおいて重要なのは心のあり方で「周りで今、起きていることをあるがままに感じとらえる状態をつくりだすこと」である。
「マインドフルネス」になることによって様々な効果があることについても、ずいぶんとエビデンスは積み重ねられているようだ。
レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使ったワークも、マインドフルネスが求める精神状態をつくりだすことに沿っている。
まず第一に、メソッドでは、外部からの期待というストレスから自らを解放することを重視している。まず「作るときにはまず手を動かす」そして「話すときにはブロックのモデルをみる」ことを徹底させる。これを繰り返していくと、驚くほど素直に自分のことについてブロックに表現できるようになる。
次に、先に言いたいことがあってそれを作品にするのではなく、手を動かして出てきた作品から「感じる」ことを重視している。ブロック表現という性質から、特に色や形が視覚を通じて入ってくる。
私の個人的な経験では、ワークショップの中でも時間が許すときには、作品について話してもらうのとは別に、「作品を見て改めて感じることはありますか」と問いかけて考えてもらうといい効果がでることが多い。沈黙が目立つぐらい少し時間をとるのがポイントで、時間がたつと当初とは違う見え方がでてきたり、気持ちが湧き上がったりする。
お題が自分の周りの状況を表現してもらうような場合に上記のような点に注意して進めることは、まさに、リラックスしてあるがままに自分の周りのことを(モデルから)感じると言う意味で、マインドフルネス的な体験をつくりだす。
私が取り組んでいる定点観測でも、作品を作ってから眺める時間は結構とるようにしている。そうすると、時間とともに、いろいろな解釈や思いが湧き上がってくる。企業内研修などだと、ゆっくり時間はとれないことが多いが、研修内でやり方を教えて、定点観測をしてもらうのも良いのではないかと考えている。
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