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授業の現場で使えるワンブロック・レスポンス

 先日、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドのトレーニングを修了した教育関係者と意見交換をする機会があった。

 大学はもちろん、通常授業の中でなかなかレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使ったワークをする機会がないという悩みが多かったと思う。

 小学校では45分、中学・高校でも標準50分という短い時間の中で、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドに沿ったワークをするのは難しい。

 しかし、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドそのものではなくても一部を使ったワークはできるのではないだろうか。

 一番取り込みやすいのは「1ブロックで語るワーク」である。ブロックには色と形という要素があるので、そこに着目して意味をつけながら反応を返すというものだ。

 何かの授業の最後の5分を使う感じ。ウィンドウズ・エクスプローラー・キット(WEK)を配るor取り出させる(1人1セット)。その中から、この時間の学びを象徴するブロックを1個選ぶ。どうしてそれを選んだかについて色や形を使って意味をつけながら、ペアで話をするという方法である。

 その時間のまとめを脳内で行うということと、ブロックの色や形を通じて主張のポイントを絞って他の人に語るということで語りやすくなる効果がある。

 いきなりだと戸惑う生徒もいるだろうから、教員(ファシリテーター)がモデリング(模範演技)を少ししてあげればよい。

 回数を重ね、慣れてくれば、2ブロック、3ブロック、その3ブロックの組み合わせ…と発展的に語る内容も深められるはずだ。

 人数の点で広げて行っても良い。ペアでなくて3人・4人と共有する人数を増やしても良いかもしれない。

 深く内省させるには、やはりレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドの基礎演習の標準進行(1.0~3.0)がいいのだが、気持ちを表現する練習であれば上記の方法で少しずつ広げるのでも十分だろう。

 教員にとっても、せっかく習得したメソッドの利用方法の錆落としになるだろう。

 どんどん日本の教室にレゴ®︎ブロックを使った会話が広まってくれればと願うばかりだ。

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