レゴ®︎シリアスプレイ®︎はブルーオーシャン戦略を探るのに役立つ?
今日はレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドの応用アイデアの話。
ブルーオーシャン戦略というものがある。フランスのINSEADのチャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が1990年代後半から打ち出したもので、2005年に著された『ブルー・オーシャン戦略』は世界的ベストセラーになった。
ブルーオーシャン戦略のもつ基本メッセージは、競合のいない新市場を開拓せよ、というものである。その新市場を探るステップは、上記の本や解説書でさまざま書かれているが、主に以下の部分が骨子となっている。
①顧客の声をきき業界の中で、競っている基準を絞り競合相手と比べる(戦略キャンパスと呼ばれる)。
②自社の能力・取り組みに対して、4つのアクションを検討する。つまり、競っている基準から(今あるものを)増やす、減らす、(今ないものを)付け加える、取り除く。
③複数事業を抱えている場合、全社のポートフォリオを作って、パイオニア(新市場開拓事業)、移行者(既存市場で事業価値を上昇させて戦う)、安住者(既存市場で戦う)のバランスを見る。
このうち、特に難しいのが②であろう。
いま存在していない業界の基準を商品やサービスに加味したらどうなるか、今ある基準を思い切って無視したら、商品やサービス全体からどんな印象を受けるか。さまざまな要素間の関係性はどうなるか。
そこには、豊かなイマジネーションが必要であり、「森をみる」感覚が欠かせない。
これについて、レゴ®︎シリアスプレイ®︎は人間の視覚をフルに活用し、全体的な印象の把握を手助けができる。
ちょっとしたテスト
例えば、以下のように、要素の足し引きが起こったら何が起こるかを把握していく。
ここでは、「注意を絞って一つの高い目標を目指す」行動から「注意を分散させる」「いろいろな可能性のある複数の目標を目指す」と言った変化を考えてみる。
まずは上記の文字部分だけで考えてみてほしい。それぞれ何が起こりどんなふうに行動する人の印象が変わるか。
文字で考える時とモデルのイメージが付いているときでどのような差があるか。
(A)注意を絞って(B)高い目標を目指す。
(A’)注意の分散させつつ(B)高い目標を目指す。
(A)注意を集中させつつ(B')小さいが可能性のある複数の目標を目指す。
(A')注意を分散させつつ(B')小さいが可能性のある複数の目標を目指す。
どうだろうか。それぞれの写真を見ていると行動者がどんな課題にぶつかるか、どんな次のシーンを迎えるかについて、イメージしやすくなる。つまり、語り安くなるだろう。
これを商品やサービスコンセプトで足し引きしたり、いろんなバリエーションを追加したり削ったりする感じだ。
まとめ
ブルーオーシャン戦略を考えるにあたっては、一番肝心な新しい商品・サービスコンセプトの検討において、ブロックの利点がうまく使えるのではないかと考えている。
先にも書いた通り、これはアイデアなのでもしお声かけあれば一緒にプログラム開発したり、希望企業の課題にアレンジするチャレンジもしてみたいと感じている。先に結果は保証できないが、ビジネスも研究もトライ・アンド・エラーなくして先には進めないのもまた事実である。
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