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ワークの結果を大切にすること

 レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使ったワークの結果として出てきた結論を、具体的な行動に落としていくと良いことが多いと経験的に感じる。

 おそらく、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドのワークの中で行われるモデル作りによって引き出され、語られるストーリーというのは、基本的にその人の経験に深く根付いているものだから、効果が出やすい。

 これを逆に考えると、その人のストーリーとそこから出てきた結論が文脈に沿っているものであるため、もしかしたら、悪い意味での「習慣的な思考」に沿っているリスクがある。その場合、そのストーリーに乗ってそのまま進むことは、その人の状況に短期的に良い効果をもたらすが、長期的にその人が望む方に物事を改善させず、より悪化させるというリスクを孕んでいる。

 それを見抜くには「システム思考」的にモデルを解釈することがあるとよい。「システム思考」は今のストーリーと行動の延長線上にある中長期的な問題の出現を見抜くために開発されている。

 「システム思考」を常に意識しながら物事を考えている人はそうは多くないので、ファシリテーターがうまく伴走して中長期的にその行動がどのような問題を生み出していきそうか(もしくは大きく成果を花開かせていきそうか)という点をチェックしながら、モデルに問いをなげかける、もしくは参加者にも考えさせるのが良いだろう。

 もちろん、ファシリテーター自身も「システム思考」に慣れているわけではないので、何かのモデルとストーリーを聞いたら、その時間的な展開を考える訓練をしていく必要がありそうだ。

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