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キャリアを磨く態勢を作るためのレゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドの可能性

 ある調査によれば、日本人は全年齢に渡り、キャリアを磨くよう自ら進んで行動することが苦手であるという結果がでている。企業も投資していないという。

 キャリアを磨くように個々人が動き出すためには、どのような条件が必要なのだろうか。筆者は、以下の3つが揃うことが重要だと考えている。

 (1)自分の特性を理解すること
 (2)社会の動向を理解すること
 (3)経験を積み上げるため新たなことに踏み出す力

 皆、自分自身に時間とお金をかけて投資する以上は、良い結果を出したいと思う。確信をもって何かを始めるために(1)と(2)は必要であり、それでも100%保証されたものではないため、最後の行動へのキャズムを飛び越えるために(3)が必要である。

 また企業組織などが従業員にそのことを望む場合、以下のことを示すことが重要だ。
 (A)挑戦の奨励
 (B)失敗への寛容さ

 挑戦の奨励のために、支援金や人事異動の際に希望をとるなどの人事制度を整えることに取り組む企業もある。
 ただ、いきなりそのような制度化に踏み込めない企業も少なくないと思われる。そのような制度を用意しても誰も手を挙げなかったらどうするのか、という意見に押されてしまうこともあるだろう。

 個々人の気持ちを挑戦に向けるように整えることが先である状態の会社が多いだろう。

 そのように個人の気持ちを整えるために、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドを使うことができる。

 レゴ®︎ブロックを使って、挑戦やそれへの不安についての作品をつくり、お互いに自らの気持ちと未来を覗き見る。これからの社会動向や求められる人材についても作品をつくって意見交換させることもできる。

 大人にも「プレイ」が必要である。大人の「プレイ」では、実際に事を起こす前に、想像力をもって、実際にどうなるかを考える。それによって、その挑戦の価値と不安に見切りをつけるのだ。試合に臨むテニスプレイヤーが、相手との対戦を心の中で描いて準備するように、レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドはあらゆる人に同じような準備をもたらす「プレイ」を提供するのである。

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