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留学前にセンチメンタルになって我が半生を振り返る パート1

私は次の8月からアメリカのフロリダに1年間留学する。

これを書いている今は6月8日なので、かなり留学が迫ってきている。
どの友達と話していても「もうそろそろきりこと会えなくなるのかぁ」という話題が必ず挙がる。

海外でここまで長期間生活をするのは初めてだし、アメリカの大学の授業がどんなものかとっても気になるし、友達たくさん作りたいし、英語話したいし、やりたいことは山ほどあるので、留学をとても楽しみにしているのだけれど、いざ今の環境を全て捨てるとなると、とても寂しい。

私は今、いわゆる

留学ブルー

に陥っている。
普通に楽しみなんだけどね。

で、ブルーになるとどうなるかと言うと、

「なんで留学しようと思ったんだっけ?」

という疑問にぶち当たる。

この問いに対する答えを見つけるには、自分の半生を振り返る必要がありそうなので、ここ最近は過去に思いを馳せてばかりいる。
今日はそれをシェアハピしてみようと思う。
そこの君、誰得?とか言うなよ。
てか、誰得?とか言うなら、読むなよ??


【きりこの半生】
1.神童期
2.マウント期
3.大学生


1.神童期

振り返ると言っても、さすがにオギャーからはキツイので、記憶も定かな小学校高学年くらいからにしようと思う。

小4の時、公文の宿題をためるようになったと言う理由で、母に「新しい塾に行ってみる?」と言われた。

何も知らない私は新しい塾に行ってみた。

そしたら、そこは見事に中学受験塾だった。

「へぇ〜、週3回ここに通うんだぁ。へぇ〜、土曜に毎回週テストとかあるんだぁ。へぇ〜、テストの点数でクラス決まるんだぁ。」

自覚もないままに、私の中学受験が始まっていた。

正直言うと、私は当時、かなり勉強ができた。
言っちゃ悪いけど、まじで神童だった。
小学校背負ってた自信はあるし、母が私に中学受験させた気持ちもわかる。

そして、晴れて第一志望のsbmkに合格。
ドッキドキの中高一貫ライフが始まるのである...


2.マウント期

中学高校での6年間は、とても楽しかった。

みんな頭がいいから、話しててもワードセンスが光る。みんななんだかんだ勉強してるから、真面目な話もできる。大好きな先生がたくさんいて、ちゃんとオタクもたくさんいて、みんな今思えば結構芋で、でも自分達なりにオシャレはしているつもりではいる。ニュージーランド行ったりイギリス行ったり中国行ったり水会議したり、贅沢すぎるような経験もさせてもらえたし、JKらしくタピオカ飲んだりチーズハットグ食べたりもできたし、あんまり覚えてないけどsnowのフィルターで一生遊んだり、先生とかおもろいやつのモノマネしたり、推しについて語り合ったり、他愛もない時間も過ごせたし、とっても楽しかった。

でも、今思えば、ずっとマウントを取るのに必死だった。

神童であるという自負を持ったまま入学した私は、いつまで経っても「自分は頭がいい」というスタンスが抜けなかった。

それは周りの頭いい子たちに対しても、そうだった。

もともと暗記して、それを答案に書くのは得意だったから、定期テストの点数を取るのは割と楽だった。

仲良い友達が特待生になってるのを見て、どんどん点数に執着し、定期テストは毎回9割を目指した。

大抵のテストは授業のプリントを暗記すれば良い点が取れた。現代文は、先生が授業で示した記述の解答をほぼ暗記して、それを答案に書いた。古文は、テスト範囲の物語の品詞分解を丸暗記。数学も問題の解き方を形式化してまとめて覚えて、それをテストでもあてはめた。

テストの点数が良ければ友達に遠回しを装いながら直接的に自慢したし、テストのたびに担任の先生に学年順位を聞いて、それが良ければまた友達に自慢した。

「今回クラスで一番点が高かったのは、94点の〇〇(名字)さん!よくできました!」
って、毎回名前を出してみんなの前で言ってくれるタイプの先生が好きだった。

気づけばプライドはどこまでも高くなって、驕りへと変わっていく。

大学受験が始まる頃、「自分くらい頭が良ければ、早慶を目指すのは流石にダサいし、別に行きたいわけでもないけど東大を目指そう」と思い、東大を目指した。

学校自体も、進路説明会などで、「東大に行け」と、遠回しを装いながら直接的に言ってきたので、その通りにした。

受験勉強を始めても、至って順調だった。

覚えて、それをテストでも使う。
それを繰り返した。

その結果、共通テストはすこぶるできた。831点。

「共テ利用も使えそうだし、この点数取ってて東大落ちることなくないか??」
そう、私も親も塾の担任助手も、皆思っていた。


でも、私は東大に落ちた。

最低点に2.5点足りなかった。


私の何がいけなかったのだろう。

私より2.5点多い人と何が違ったのだろう。

頭いいはずだったのに。

頭いいキャラで大口叩いてきたのに。

恥ずかしい。

あの時取ったA判は?あの時取ったいい点数は?

点数で人を測るなんて馬鹿馬鹿しい。

こんなのやってられるかよ。

大学受験、ウザ。


言わずもがな、周りにも東大を受けた子はたくさんいて、受かった子も落ちた子もたくさんいた。

かつて「きりこは頭いいから東大とか行きそうだね」と言ってくれた友達は東大に行ったし、私が「文三に余裕で受かるように今頑張ってる笑」とマウントを取った友達も東大に行った。

なんでこんなに惨めなんだろう。

2.5点が僅差ではなく、大差であることを今では納得できる。

でも当時の私には辛すぎる現実だった。

努力不足や頑張り方の過ちに目を向ける前に、私は大学受験そのものを恨んだ。

私はこんなにすごいのに、私を落とすなんて、センスがない。そんな大学のために、浪人なんてするものか。

私は受かった中で一番偏差値の高かった早稲田の政経に進学した。

だって、私を受からせるってことは、見る目のある大学だから。


続く

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