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「アルバニアの文化は?」と聞かれて、みなさん答えられますか??

思い込みが変わったこと、というテーマで
鮮明に思い浮かぶ話が一つあるのでその話を。
タイトル通りアルバニアについては詳しく後述するので、最後までぜひ!


それは以前、イギリスのボーンマスに
10日間ほどのホームステイをした時のこと。

私のホストファミリーは
アルバニア人の若い夫婦だった。

6年前にイギリスに移住してきたとのことで、
旦那さんのオーゲストはタクシー運転手、
奥さんのエルサは近くのお店で店員(やんわりとしか覚えていないけれど営業系のお仕事)をしていた。


「日本人を受け入れるのは初めて!」

と嬉しそうに優しく接してくれて、
すぐに打ち解けることができた。


ある晩、私がリビングに行くと
オーゲストが興奮気味に話しかけてきた。


「さっきテレビで、emoji(絵文字)を開発したっていう日本人のインタビューをやってたよ!!!」

と。

私は彼のテンションの上がりっぷりに
びっくりしていると、オーゲストがこう付け足した。

「emojiって日本人が作ったんだね!!知らなかった!!」

、、、

まあそんなこともあるか、と思いながら、
彼の驚きにたたみかけるべく、私は言った。

「そうだよだって、emojiって元は日本語だもん、、、笑」


するとオーゲスト、

「ARE YOU SERIOUS!?!??!?  Oh my god how stupid I am !!!!!!!Ohhhhh 泣泣泣」


予想通りの反応すぎて、思わず笑ってしまった。


その後彼は恥ずかしそうに、

「いやごめんまぢ、知らなかっただけなんだわ、、、日本のスマートそうなguysが絵文字のこと話しててスゲーって思ったんだわ、、まぢ恥ずかちい、、」(かなり意訳)

みたいな感じで弁明(?)してくれた。


絵文字に限らず、
今や世界中で当たり前に使われているものでも、
意外とそのルーツが知られていることは
少ないのかもしれない。


私は生粋の日本っ子で、
日本文化大好き、和大好きなので、
ついつい日本を誇りたくなってしまう。

日本のご飯美味しいでしょ!桜綺麗でしょ!!!
着物も建物も素敵でしょ!!
茶道なんていう文化もあるのよ!!
温泉入るとめっちゃ気持ちいいんだから!!!
と。

中高生の頃、たびたび
海外に日本の良さを伝えよう的イベントが
行われるたびに、
私は張り切って、
「プレゼンやりまあす!!」などと手を挙げていた。



けれどこの一件以来、

良し悪しの前に
日本のことなんて知らない人の方が多いんじゃ??
日本のイメージなんて、
侍と富士山止まりなのでは???

と思うようになった。
そして実際そうだと思う。

日本人からしても、
近隣のアジア諸国なら
文化に親しみがあるかも知れないが、
もし、
イタリアの文化は??と急に問われたら、

えっとー、ピザ、パスタ、ピサの斜塔??
洋服??地中海農業??はにゃ??

と(私は)なって、
「うわ全然イタリアのことわからん、、、」
となるだろうし、

ましてや、
オーゲストとエルサの故郷、
アルバニアのことなんか聞かれたら!!
もう、、、、

「わかりませんごめんなさい!!!!」



と言うしかない。大謝罪。陳謝。


実際に最初
「アルバニアってどこにあるかわかる?」
と聞かれて、
「えっと、イタリアの近く、、?^^;」
と答えたら、めちゃくちゃ気まずそうに、
「まあそう^^;」
と返された。

日本帰ってきてからアルバニアがイタリアに侵攻されたことがあると知理、血の気が引いた。歴史教育の重要性たるや、、
友好関係らしいけども。
無知、ダメ。ゼッタイ。


クールジャパンの風潮は確かに
海外にも広まりつつあるのかもしれないけれど、
思い上がるのはとっても良くない。

自分が相手のことを知らないだけ、
相手も自分のことを知らない。


相手に良さを伝えるのなら、
まず相手のことを知ってから、
そして、
自分のことをしっかり紹介してから
なのだと、
異文化交流のルールを
身をもって実感したのでした。

当たり前だけれど、
思い込んでしまったことに
よく気づけた経験でした。

おしまい



〜おまけ〜

せっかくなので
アルバニアについて紹介するよ!!
まず、アルバニアの位置はここ!
地中海に面してる!!
面積は約2.9万平方キロメートルで
四国の1.5倍!

アルバニア(Wekipediaより)

元々はオスマン帝国の一部だったから
イスラム教徒が多いらしい。

共産主義国で、1991年までなんと
鎖国をしていました。
(これ世界史の授業で知ったんだけどまじで驚き。てことはホストの二人も鎖国の中を生きていたのだろうなぁ。世界って広い)

そして国旗はこんな感じ。
とっても怖い。ハリポタに出てきそうで出てこなそう。
でも怖いけど、かっこいいよね??

双頭の黒い鷲は「スカンデルベグの鷲」と呼ばれ、15世紀にオスマン・トルコを撃破した英雄スカンデルベグが、軍旗に使ったことに由来する。アルバニア人が強い鷲の子孫であるという故事に基づき、その鷲が頭を2つ持っているのは、国土が東洋と西洋の中心にあることを示している。地色の赤はオスマン・トルコのシンボルカラーで、長い間トルコの支配下にあったことの名残である。

https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/search/research_guide/olympic_paralympic/area_studies/index/albania/ より
アルバニアの国旗

鎖国していた頃は、
イタリアからのラジオが
唯一の世界への窓口だったらしく、
イタリアの文化が強く根付いているそう。
ピザ、エスプレッソなどの食文化とか、
洋服はイタリア製が多かったりとか。

余談ですが、
Helloはアルバニア語では
「 チュケミ だよ!」
とエルサに教わった記憶があるのだけど、
調べてもチュケミなんて言葉は出てこない、、、
私何を教わったんだろう、、、
「チュケミ!」って発音したら
「わお!ネイティブみたいよ!!(^^)」
って褒められた記憶あるんだが??

ググっただけではこのくらいの薄い知識しか得れませんでした泣
アルバニアのことが知りたかったら
アルバニアに行こうね!!
私もいつか絶対に行く!!

長々と語っちゃったけれど、
これでほんとのおしまい!



#思い込みが変わったこと

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