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視線の嘘

 嘘をつくと視線が動くと言われる。しかしなんとこれは最近の研究であまりあてにできないものだと判明した。
 一応、嘘をつけば視線が動くという実験結果もなくはないがそういった実験結果と同等数嘘をついても視線は動かないという実験結果があるのである。これは多くの人が嘘をつけば視線が動くと知っているために意識的に視線を動かさないようにしようとするためのようだ。
 視線はあてにならないがいまだに多くの人が視線の心理の定説を信じているために視線は騙すのに使えるのだ。
 例えば嘘をついているか怪しまれた時、相手の目を見て自分は嘘をついていないと言えたらそれだけでものすごく信用される。
 恐らく相手は注意深くあなたの目を見るだろう、そして目が他のところに動いたりしなかったことを確認するとそれだけで信じてくれるだろう。
 ちなみに実際に嘘をついたときに特徴が出やすいのは言葉だといわれている。前置きをすることが増えたり曖昧な表現が増えたりするのである。
 さて、視線の嘘はほかにも応用が利く、
 例えば、なにか難しいことを考えなくてはならない時、あなたは周りがなにを言っているかが分からない、口を出すことすらできない中で真剣な議論が繰り広げられているために自分だけ退屈そうにしているわけにはいかない、そういう時には左上を見るといいだろう。左上を見ている人物は熟考しているという説がありこれを信じている人にはあなたがさも話を噛み砕き熟考しているように感じる。もしそれで話が回ってきた場合は相手に「あなたはどう思うのですか?」と聞いてみるといい、そうすれば相手がそれっぽいことを言ってくれて話は再び他に回っていくだろう。
 大切なのは相手が視線の心理の定説という曖昧なものを信じていること、たとえ相手が無知蒙昧な人物だったとしても生活の中である程度考えている仕草を見ているはずなので視線での嘘は効果がある。
 特に最初に紹介した目をまっすぐ見るというテクニックは目線が右上にいったら熟考で左上だったら妄想であるといった視線の心理の定説を知らなくとも伝わるためにその効果は非常に強いといえる。
 もちろんのこと、このテクニックも毎回利用していたらバレるため時々使う程度がいいだろう。
 

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