嘘つきが教える嘘つきはこういう奴/かまってちゃん編

 皆さんの周りにこういった人はいないだろうか?自分より他人を優先させると怒り、拗ねるが自分を優先してくれたらニコニコとしだすという少々面倒な生態を持つ人、たびたび自分の方にかまってもらおうとちょっかいをかけてくるため疲労時にエンカウントしたらもう大変である。こういった人種はかまってちゃんと呼ばれる。メンヘラにもかまってちゃん気質的なものがないわけではないが本質的には違う。自身の満たされなさを埋めるために特定の人に執拗にちょっかいをかける点やかまわないと拗ねるのは同じであるがつく嘘が異なる。かまってちゃんという生物は自己弁護の嘘がメンヘラに比べ少なく、全くの嘘(大嘘ともいう)や過度な誇張が多いのが特徴である。
 心に病を抱えていない分言葉が軽くかまってちゃんのつく嘘はジョークにも似ているといえる。というのもかまってちゃんというのは突拍子もなく有り得ない嘘だと判断するのに一秒も要しないような嘘をつく。全くの嘘や整合性もクソもないデタラメを言うのに加え、隠蔽型のメンヘラと同じく虚飾の嘘も多い。
 嘘で着飾ることで寄ってくる、注目してくる人も多いだろう、しかし、かまってちゃんというのはある程度決まった人にしかかまってちゃん行動をしないしそれに伴う嘘をつかない。
 メンヘラは誰でも良い、目の前にいる相手が自分にかまってくれれば良いのだから。しかしかまってちゃんはまず懐きというパラメータが一定値に達しなければ嘘をつかないしかまってちゃん行動をそもそもしない。言ってみればかまってちゃんのつく嘘は相手への信用の証であったりするのだ。全くもっておかしな話であるがここにもメンヘラとの類似点を持っている。メンヘラは信用している人につく嘘と信用していない人につく嘘が異なり、メンヘラが信用している人につく嘘がまさに信用から「この人はこういった嘘をついても許してくれる」と思ってつく嘘なのである。信用していない人にまで嘘をつくか否かという点がメンヘラとかまってちゃんの間に存在する。
 もしかしたらかまってちゃんというのはメンヘラの亜種的な存在なのではなかろうか?バランスを崩してしまえば人は誰でもメンヘラに落ちるが限りなくメンヘラに近づいた存在がかまってちゃんなのではないかと私は考えている。

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