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40代×未経験×海外な人生初バイトは、伸び代しかない(1)

こちら、オーストラリアは秋。だんだんと寒くなっていく季節です。でも、個人的には「はじまりの春」真っ盛り。

というのも、バイトが決まったんです。

こっちに来てトータル15年。海外で仕事をするのは、ほぼ初めて。加えて、日本でも新卒で就職するまで、バイトらしいバイトをした経験がありません。なので、これが人生初。

孔子曰く「四十にして惑わず」だそうですが「いや、私、いまだにマゴつきまくってますけど?」と言いたくなる、今日この頃です。


初日の洗礼

仕事を始めるまでは、楽しみだったんですよ。ほとんど育児と家事に追われていたので、久しぶりの 娑婆シャバ…じゃない、 外の世界にワクワクしてました。

面接も、手応えありました。職場環境もすごくオープンそうだし、共鳴するところがたくさん。勉強したいと思っていたプログラムも、ゆくゆくは触らせてもらえるかも。それまでに、自分なりにスキルも上げておこう。早く返事来ないかな〜♬って思ってました。

採用されることになって「まずはトライアルにおいでー」とメッセージが。ずっとお祈りメールをもらっていた身としては「え?決まる時って、こんなスピード感で決まっていくの⁉︎」と驚いたのを覚えています。

トントン拍子に迎えた初日。その前の日、いやバイト先に向かう車の中まではウキウキしてたんですよね〜。遠足前日の子どもの気分。あれ、準備までが一番楽しい時間だったりしません?あ、話がそれました。

まあ、そんな訳で、楽しみだったんですよ。実際に仕事をし始めるまでは。でも、初日は現実を見せつけられました。やっぱり聞くのとやるのでは大違い。

未経験はイタイ。

できないことだらけ。一回教えてもらっただけでは覚えられないのは歳のせい?緊張してカチコチな身体を意識しちゃう。

チームのみんなは私より若い。半分以上歳の差があるメンバーもたくさんいる。でも?だから?他のみんなのフットワークの軽さを見ては、自分と比べてしまう。

トライアルで2時間働いただけなのに、終わる頃には身体中痛くて、心も泣いてた。こんなにも、できないことがあるのか…と。


Situational Awareness

今のバイト先で一番求められるスキル。

その場その場で臨機応変に対応していく。今、何がプライオリティなのか、次に何が起こるのか、そのために今、準備しておくことは何か。指示を待つのではなく、自分で判断して、自分で動く。

それが、Situational Awareness(状況認識力)

例えば、いつも行くスーパー。エコバッグを持っていくことを忘れがちな私たち家族。レジに向かうと、顔見知りの店員さんが品出しが終わった空の段ボール箱を持ってきてくれました。頼んでないのに。

私たち、エコバッグ代わりに段ボール箱をリクエストするんですよ、いつも。それを覚えていてくれるのも嬉しいし、会計が終わった商品からすぐに箱に入れられる。

もちろん、箱を持ってきてほしいと頼んでからでいいんですよ。でも、言われる前から動いてくれる。その「ちょっとした気遣い」が、また来ようと思うきっかけになりますね。そういうこと。

バイトの面接の時にも説明を受けて、理解はしていました。これまでの経験から、このスキルはある方じゃないかと思ってました。細かいことに気がつくし。相手の求めてることを察する力もあると思ってたし。

バイト終わりのツイートです。前向きな発言をしていますが、実はけっこう凹んでました。

しかも、その時起きていることだけじゃなくて、次に起こることが何か、じゃあそのために何をしたらいいのか。という予測も必要。新しい場所で仕事を覚えながら、周りの状況を把握するって、かーーなーーり大変。全然分かっておりませんでした。反省。


今は失敗するのが当たり前

休日の方が忙しい職場。ちょうどイースターの連休にシフトが入っていたので、ゆっくり覚える余裕も時間もなく、とにかく目の前の仕事をこなす日々。

他のメンバーみたいにはサクサク行かないのはしょうがない。オーナー(上司)は指摘するのが仕事。じゃないと、次の時にまた同じ間違いをしてしまうから。と、分かってはいるけど、できていないことを指摘されると辛い。

まあ立ち止まって凹んでる暇もないくらい、動きまくってましたけど。アレやってコレやって、あっち行ってこっち行って。とにかく目が回るほどの忙しさ。

で、家に帰ってから、ひとり反省会ですよ。「あー、あれができてなかったな。こうしたらよかったな。また言われちゃったな」と、反省すればするほど、心が削られます。

そんな私を見かねた夫が、こんな言葉をかけてくれました。

全然知らない世界に入ったばかりだよね。未経験なうちは、失敗するのが当たり前最初から完璧な人なんていない。一つずつ覚えていけばいい。

家族や友人が同じように悩んでいたら、似たような言葉をかけるんだと思います。ただ、当事者になると、そんなことは頭から抜けてしまう。分かっていても、失敗したらやっぱり凹む。

でも、夫と話して救われて、気持ちを切り替えることができました。悩みを吐き出すの、大事。


Fail and Learn(失敗して学ぶ)

もう一つ、英語で好きな言葉があります。

"Failure is a part of the process. You just learn to pick yourself back up."

- Michelle Obama

失敗するのは(進むための)過程の一つ。そこから立ち上がることを学ぶのみなのです。だから、失敗してもいい。と、ミッシェル・オバマ氏。

歩き始めた赤ちゃんも、コケた後は、立ち上がるしかない。立ち上がることを覚えて、また進み出す。次はコケないようにと、歩き方を工夫するようになる。

そんな気持ちで、今は特に”Fail and Learn.”と、自分に言い聞かせています。

私の「前に進む」工夫の一つに、心の中のチェックポイントやスタンプカードがあります。

前回できなかったことを今日はできるようにしようと、シフト前に自分なりの目標を決めています。バイト終わりの車の中で「今日は〇〇ができるようになった!」と、心のカードに「できたスタンプ」を押す。

自分で自分の成長を認める。この歳で未経験分野に挑戦してるし、しかも海外で英語環境。バイトしてるだけで偉いじゃーんと、自分を ねぎらってます。笑

この春、新しく挑戦し始めた人は、よかったら心のスタンプカード作ってみてくださいね。


まだまだ書き足りない、新しい仕事の話。続きは後半のnoteで。

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