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落ち込んでいる時。なにかを変えたい時。海の底をポンっと蹴って浮き上がる勇気がほしい時にオススメの本 #運転者

『また失敗した。。。』
『何やってもうまくいかない。。。』
『なんで人生、こんなに不幸だらけなんだろう。。。』

そんな八方塞がりな気持ちになったことはありませんか。布団を頭からすっぽり被って涙を流したことはありますか。起きるのが辛すぎて、朝なんて来なけりゃいいと思ったことは?

周りの人みんなが羨ましくて自分はダメだと卑下してばかり。そんな悩みの海の中に沈んでいた時、私がむさぼるように読んだのが喜多川泰さんの本でした。

今回、noteのお題企画 #読書の秋 の課題図書に『 #運転者 』を見つけた時、「これ、読んだことある!」と嬉しくなりました。喜多川さんを知るきっかけになったのが、この本だったから。



ネガティブ思考の海に沈んでいた、あの頃

当時の私はネガティブ・モード全開、フルスロットルで人生を悲観していました。一番辛かったのは次男を出産した後、ホルモンの関係もあったのかプチ産後うつ状態だったと思います。

あの時の私は、まるで頭の中にチェックリストがあるかのように否定的なところばかりに目がいきました。減点方式のメガネで生きていた気がします。子どもにも「それしちゃだめ!やめて!早く!」と命令口調。黙っていても夫から「怒ってる?」と言われる始末。イライラが顔に出ていたのかもしれません。

家族のこと、自分のキャリアのこと、お金や人間関係のこと。悩んでは不安になり、不安が次の悩みを連れてくるという悪循環。どうしたら今の状況から抜け出せるのか分からず、ただ同じことがグルグル頭の中で回っているだけでした。

しかも、頑張っている人や活躍している人を見ても素直に応援できず、SNSのスキやコメントも表面的でしかなかったです。いい人ぶって心の中で毒を吐いている感じでしょうか。いや〜、今、思い出してもかなり腹黒でした。笑

そんな自分が嫌いで『変わりたい』と思っていました。でも、どうしたら変われるのか分かりませんでした。

問題を先送りして(中略)何をどう頑張ればいいか・・・
「運転者」より

主人公の独白セリフに、当時の自分を見ているようでした。



”足るを知る”生き方

まずは「いつも上機嫌」でいることが大事だと、Taxiの運転手に言われます。

基本姿勢が不機嫌な人に、毎日の人生で起こる幸せの種を見つけることなんてできない、ただそれだけです。
同著


私が減点方式のメガネを外すことができたのは、「ある」を数えるようにしたから。アレもない、コレもないと「ない」ことに注目していると「だから自分は不幸なのだ」という思い込みがますます固くなってしまいます。

でも、私は生きているし、夫も子どももいる。雨風しのげる家に住めて、こうしてパソコンで文章を打つこともできます。

どんな小さなハッピーでもいい。生きていることすら「ある」ですね。どんどんプラスに気がつくようになったら、ちょっと息がしやすくなりました。最近では、夫に「明るくなったね」と言われたりします。この本を読んで、これが「上機嫌でいる」ということなんだろうなと思いました。


そんなふうに『足るを知る』生き方を意識してみる。そうしていると「きっかけ」が起こる。「運が良かった」とか「運をつかんだ」とか世間一般で言われるのは、そのきっかけに乗っかって行動することなんじゃないかなと思います。

運は後払いです。何もしてないのにいいことが起こったりしないんです。
(中略)
運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。だから先に〈貯める〉があって、ある程度溜まったら〈使う〉ができる
同著


落とし込めたのは物語だったから

じゃぁ、どうしたら運は貯められるの?という疑問を持たれた方へ、本著にある運の貯め方を少しご紹介しますね。

  • Give&TakeではなくGive&Give&Give…&Take

  • 周りの人や知らないことに興味を持つ

  • 人生は宇宙の長い営みのほんの一部

  • 今を楽しむ

うーん、箇条書きにしてしまうと、どこかで聞いたことのある言葉の羅列になってしまいます。。。でも、知ってるけど使えているとは限らないですよね。私も同じくですが。


たまたまKindle Unlimitedにあったから読んでみた、この本。元々、小説が好きで、説明だらけの文章よりストーリー性のあるものを読むことの方が多かった。この話も、物語だから感情移入しやすく、自分ごととして捉えることができた気がします。

もう一度読んでみて、具体的な話は忘れていたけど、毎日の生活の中で無意識のうちに取り入れているなと思うものもありました。改めて納得できたことや実践していきたいことが、また見えてきました。なんだかスルメのようです。笑


人生には時として大きな壁が立ちはだかる時があります。その壁に圧倒されてしまうこともあるかもしれません。

それでも前に進みたいなら、その壁をなんとかした方がいい。

じゃあ、どうする?どうやって、その壁を乗り越える?回り道してみる?それとも実は壁じゃなかったりする?

まずは

とにかく頑張っても報われないときは運がたまっている
同著

という捉え方を意識してみます。


海の中から水面がキラキラ光るのをただ眺めているだけだった過去の自分が、ポンっと海底を蹴って浮上できた。そんなきっかけになった本です。

ぜひ手に取ってみてくださいね。


耳で読むのもいいですよね。




ひとみさんとコラボ配信している #にちたび Podcastでも紹介してます。


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