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自分の世界はどうなっていく?

わたしは東京の西部の23区外で育ちました。
完全なる住宅街。
第二次ベビーブームの子供なので、中学高は8クラスもありました。
高校でも5クラスくらいあったかな。

中学生くらいになると親と池袋、新宿、原宿へお買い物に行ったり、高校生では友達同士で渋谷、原宿、代官山へ行ったり、夏は湘南へ行ったり、少しだけ夜遊びもしてました。

そうやってじわじわ都会へ進出!
高校3年生から始めたバイトを8年間、短大時代を卒業してからも続けていました。
フリーター最後の2年間は実家からバイト先の千駄ヶ谷のプールへ赤いジャージで通ってました笑
バイトは22時半ころ終わり、最後の1時間は練習もしていたのでアドレナリンが爆発しているため、いつも10人近くの仲間と新宿駅まで歩いて帰る毎日でした。
夜の歌舞伎町もへっちゃら!
ネオンがないと寂しい都会っ子できあがりです。

実家は住宅街だったのでネオンなんてゼロ。
新宿まで電車で20分くらいでしたが、とにかく早く地元を出たかった。

もっと知らないことをいっぱい知りたい!
人も仕事も何もかも、地元にとどまるつもりは毛頭ありませんでした。


そして、26歳で正社員でファッション系の仕事をし始めて、その頃は体力も余っていたので会社に内緒で週に2回ほど夜のカフェ&バーでバイトもしてました。
その頃ちょうどカフェブームだったんですよねぇ。夜中は地下のバーがクラブイベントをしていたので、そのイベントのバイトをしてました。
まぁ、お客も知り合い=友達になり半分遊びみたいなもので、バイトの時間が終わるとみんなで別の知り合いが回してるクラブへGO!という感じでした。
とにかく寝なくても退屈はやだ!と刺激を求める毎日。

夜遊びといっても、友達と関係者のイベントに行くことばかりでお金もかからず、特に危険な事もなかったのですが、時に女の子からもナンパされて昼間その子の家に遊びに行ったり(今思えば本当に意味不明)、バーの仲間と2丁目に飲みに行って知らない人のマンションに雑魚寝したり、、、とにかく危険と隣り合わせではあった場面も多かったけど、今思えばよく危険な目に遭わなかったな、と。芸能人とも知り合いになって遊んだりして、本当に振り返れば20代半〜30代前半はお祭りのような日々でした。

夜だけ遊ぶ友達、夜も昼も遊ぶ友達、仕事の友達と、とにかく地元にいるより自分の世界は広がった感じがして、目一杯楽しんでました。

30代頭には夜遊びも徐々に卒業し、夜遊び友達とも会わなくなりました。
それくらいのタイミングで自分のしたい仕事に就けたりして、今度は仕事仲間とともに自分の趣味の世界を掘り下げたり、ファッションや映画やカルチャーを仲間と楽しんで過ごしてました。

そこもまだまだ知らないことばかりで、友達から色々勧めてもらったり、前渋谷パルコの地下のパルコブックセンターで洋書や写真集を見たりして、「自分の好き」を探してました。
楽しかったなぁ〜
もう、可愛い!好き!がいっぱい!
全部は買えないけど、いつかは、、、なんて思いで、服もバッグも靴も本も眺めてた。

そして、だんだん自分の好きがわかった!となるくらいには、仕事もプロと言ってもいいかなという仕上がり具合に。

仕事で海外にも行きました。
ずっと外資で働いてながら稚拙な英語力しかないのですが、なぜかどの会社でも1人で呼ばれたり、行かされる事が多かったし、上司と一緒に行っても1人で行動させられてました。
でも海外も意外と臆することなく、積極的にいきたいとかはない(仕事だとめんどくさいから)けど、行くと空いてる時間をフル活用して観光しまくりました。
考えてみれば会社のお金でロンドンとかニューヨーク、マイアミに来れるなんてラッキー!
そして、私の仕事はそれほどスケジュールもツメツメではないので、日本の仕事の対応がなければ、結構緩めな上、なぜかロングステイの出張でした。まぁ、満喫できた!というところです。

そうやって、ぼんやりと自分の世界を広げたい!もっといろんなことを知りたい!という欲は少しずつ現実になっていきました。


でも仕事にも慣れてきて、組織にも慣れてきて、知識も増えて、、、まぁ、当然若い頃より刺激がなくなってきますよね。
そうすると、楽にもなるけどワクワク、ドキドキは減っていきました。ゼロにはならないけど。

なんだか少し行き詰まった時に、もっともっと色々したい!見たい!とずんずん進んできた自分を振り返って、なんか果てしない大海に出てきた小舟のように感じたことがありました。
あのまま地元に留まって、地元で結婚して子供産んで。
そしたら、仕事で大変!疲れる!辛い!嫌なことなんてことなかったのかなぁって。
色んなことを知らない方が、見ない方が、自分の世界は小さいままの方が幸せだったのかなって。

まぁ、今思えばそんなのただ疲れてたから逃げたくて考えただけでしたけどね。自分の世界が広がろうが、狭かろうが、嫌なことなんて絶対あるし、辛くて泣きたい日だってあるもんね。

そして、やっぱり自分が選んできた道は自分が歩むべき道だったとも思います。

今は現状はどこへ流れてるのか?フロートしてるのか?状態ですが、50歳になって、今まで自分が経験してきたこと、知り合ってきた人たちがちゃんと自分を作ってるなぁと感じます。

今はSNSやインターネットがあるけど、私が好奇心をどんどん満たしたかった時代は、テレビか雑誌しかなかったし、それを手に入れるにはそこに行くしかなかった。

自分の趣味=センスも。
好きなものがあるということはとても楽しい。
映画、本、場所、食べ物、人。
自分の本棚は本当に自分だけのセンスを表してるし、クローゼットもそう。自分だけの本、映画、服やコーディネート。

自分の好きが詰まっているのでこれを眺めてるだけでも楽しい。

人間、なーんとなくイメージしている好きな自分や世界に仕上がるんじゃないかなぁと思う。
そして、それは他人にジャッジされる必要はなく、自分で自分の好きな世界を作れるのだ!

「好き」って本能的なものだから面白いですよね。同時に「嫌い」も。嫌いの方が考えれば理由が言えるのかも。
「好き」に関しては、もう「好きだから!」という理由で充分。

パワーがある時に、フルにその好奇心とパワーを使って、お金も使って成功も失敗も経験した事で、今の自分が作られた。

今のところ、最初の自分の世界は広げて良かった!
仕事も人もたくさんの経験ができて、今の自分があるから。

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