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話して人肌を感じる。

今日、ある友だちに電話をした。あまりにもひさしぶりの電話だったので「もしもし」と言いあったあと、お互い爆笑してしまった。

ちょっと教えてほしいことがあり、電話をした。わたしの質問に「なるほど」という回答をもらい、なにげなく近況を伝え合う。なんてことのない数分間だったのだけど、気のおけない友だちとのなにげない会話って、こんなに気持ちを元気にするのもか!と改めて思った。

もともと電話が苦手なのだけれど、昨年から始まった自粛生活のなかで、なおさら電話が苦手になった。
電話なので外出はしないし人と会うわけではないので、自粛することなく積極的にすれば良いものを、なんとなく、ただなんとなく、電話することを控えていたようなところがある。

仕事で必要なときはもちろん電話をするのだが、それ以外のたわいもない話、「別になんてことはないのだけれど、元気かなって思って」というような、ささいな電話は昨年の春以降しなくなっていた。snsやメッセージでやりとりしているからそれで十分だと思っていたところもある。

でも違った。そうやって過ごしてきて心のどこかに空虚がじわじわと広がってきていた。世の中にぽつんとひとりぼっちのような感覚。人とのやりとりはしているのにたわいもない会話はしていない。オンラインでディスカッションはしていても体温を感じない。これまで感じたことのないような孤独感が深々を心に積もってきていたのだろう。今日まで自分では気づかなかったけど。

今日、ある友だちと電話で話をした。用があったから電話したのだけれど、仕事のやりとりではない、たわいもないことを友だちと話すのって必要だと、今日気づいた。会っていないのに、友だちのぬくもりを感じる。オンラインとは違う感覚。もしかして私って心が疲れてたのかもしれないなぁ。
そして思ったのだ、声って人肌を感じるものなんですね。話すってとっても大事です。


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