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翻訳と編集。

ひさしぶりにお目にかかるクライアントさんとの打合せ。「こういうことをしたい」という思いはあるのだけど、具体的なところまで落とし込めていない。うまく言語化できていないのだけど…。
というわけで、とりあえず会いたいとお声がけくださったのだ。

どんなことをしたいのか、アイデアの断片を聴いた。話を伺ってわからないことを素直に問う。わたしの質問にクライアントさんが答えてくれる。「それは、こういうことですか?」と自分なりに解釈したことを伝えてみる「そうです、そういうことです」とクライアントさん自身が腑に落ちたような顔になる。
そうやってやりとりしていくと、しだいに会話はブレストのようになっていく。クライアントさんもわたしも、お互いの言葉に触発されながら、「例えばこういうことは?!」と意見が出てくる。クライアントさん自身の中で考えが整理され、当初は思ってもいなかったキーワードやアイデアが出てくる。

「やっぱり一人で考えるのではなく、会って話すことで頭も整理されるよね。こういう展開を思いつくとは思っていなかったよ」と喜んでくれているクライアントさん。喜んでいただけてわたしもとってもうれしい。

そんなふうに、クライアントさんの考えの整理や言語化や図式化のお手伝いをしている。なんとなく考えはあるのだけど、もやもやしていて言語化や整理ができていない。それを言語化や図式化して、他の人に伝わりやすく整理していく作業。わたしはこの作業を暗黙知の言語化と思っているのだけれど、言い換えるとそれは、ある種の翻訳と編集作業なのだと思う。
この「翻訳と編集」という仕事をもっと掘り起こしていきたい。

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