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Inspiring (心に刺さる) Stories 1

 何かに思い悩んでいたり、決心がつかなかったりした時、ふと目にした言葉や記事が「心に突き刺さる」。そんな経験をしたことはないですか?「心に響く」というより、まさに「心に突き刺さる」という表現が相応しいぐらいに shocking な言葉。何らかのメッセージなのかと疑うぐらいの・・・

 どこの新聞だったか、記憶が定かではないのですが、ごく最近次のような言葉に新聞をめくる手が止まり、近くにあったペンをすかさず取りました。

すべてがあなたにとって向かい風のように見えるとき、思い出してほしい。飛行機は追い風でなく、向かい風によって飛び立つのだ。
ヘンリー・フォード

 内容を噛み締めようと文章を読み返した時、時々乗る国際線の飛行機がtake-off する情景が思い浮かび、「えぇ?飛行機には向かい風が必要なの?counter-intuitive(直感に反する)だ!」と少し声が漏れてしまいました。

 英語オタクな私は、「追い風」はtailwind、「向かい風」 headwind。また「全てが向かい風」とは、Everything goes wrong や Everything is against you と英訳できるかなぁ等と考えていました。また、「逆境」はadverse circumstances ですし。

 Everything seems to go wrong の時、つまりwhen you are feeling blue [down / depressed] の時が、実はチャンスなのだから、keep on going without feeling discouraged! と背中を「グイッと」押された感じがしました。

 その後、ヘンリー・フォードの言葉をネットで検索し、彼の自身の言葉を見つけました。そしてまたはたと立ち止まりました。

When everything seems to be going against you, remember that airplane takes off against the wind, not with it.   Henry Ford

 上の日本語訳、「飛行機は追い風でなく、向かい風によって飛び立つのだ。」はとても素晴らしいのです。against the wind, not with it (the wind) を、「追い風」と「向かい風」と表現するのはなかなかできないと思います。

 ただ、実際のフォード氏の言葉を読んだ後には、もちろん韻を踏んでagainst を繰り返しているのでしょうが、英文中のagainst (〜に向かって、抗って)の意味をもう少し込めてもいいかなぁと感じてしまいました。そう、(向かい)風の中に敢えて飛び込んでいくような、逆境を逆手にとるような、そんな力強さをもう少し表現して・・・

 航空工学によると、飛行機は実際に向かい風の中に向かって飛んで行くらしいです。なので、一日の中でも風向きが変わると飛行機のtake-offの方向が変わり、そこから目的地の方向に旋回するみたいです。そういえば、飛行機が空中で旋回するのを見たことがあります。このこともフォード氏の言葉を読んで、始めて知ったことでした。

 逆境に思える時でも、「風に抗って」「突き進む」。そんな時ばかりではないですよね。いつも「自分を信じて」行動できるとは限らないと思います。本当に私はよく立ち往生します。
でも、フォード氏の言葉を得て・・・

Life has ups and downs. You can navigate through bumpy air rides to reach your destination/goal.  It is quite natural to feel blue, but don't feel too discouraged!   魔女と一緒に英語を

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