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初めて陰性を見た私たちの落胆

悲しい結果に終わった前回の妊娠。
落ち込んでいる暇のない高齢出産候補者は、医師からのお告げ通り一度の生理を見送るとすぐに妊活を再開しました。毎月やってくるその日に胸を高鳴らせ、その都度絶望するという日々が始まりました。

脅迫アプリ

まずは従来通り、排卵予測アプリの示す排卵日を狙っての夫婦生活に挑みました。出産に至った一度目の妊娠時も、流産に終わった次の妊娠時も、確かに同じアプリで得た排卵予測日の、しかも一度の交渉にて妊娠に至ったわけですから疑う理由はありません。アプリが我々の妊活の支柱となっていました。
しかし、排卵予測日当日のみの挑戦を2ヶ月試しましたが陰性。当日がダメなら前日、前日がダメなら前後3連続、いずれも陰性。さらなる一手を、と一日置きのパターンを試すも陰性、また陰性。アプリをもとにした自己流のタイミング法で半年を過ごしましたが結果は惨敗でした。

自己流の期間として短いか長いかは分かりませんが、半年もの間、毎月毎月アプリのカレンダーを夫に突きつけるようにして遂行する夫婦生活は、正直なところ回を重ねるごとに苦痛と徒労感に苛まれるものでした。産後の不調を抜きにすれば比較的仲のいい夫婦であることを自負していますが、これに関しては互いに本音を言えば破綻しそうな、繊細な問題を一瞬抱えた気がしています。子供がほしい気持ちばかりを優先して、危うく寂しい溝ができてしまうところでした。
私のほうで、もう少し気を付けるべきでした。

ちなみに、生活・体質の改善の方に気が向かなかったのは怠惰な性格ゆえと今更ながら思いますが、簡単には叶わないものがあると少しずつ気が付き始めます。

検査薬を濫用する心情

話は遡りますが、2度もファーストテイクで妊娠反応を得ている自分たちにとって初となる陰性結果を見たとき、大きな驚きと悲しみに打ちのめされたことを覚えています。
今でこそ冷静に40代という年齢を鑑み、それなりに当たり前のことと受け止めることができますが、なにせ初めての不合格通知です。目を疑い、時間をおいて何度も白い判定窓を確認しました。太陽光にさらし蛍光灯にかざし見えない線をいつまでも探しました。"検査薬””陰性””のちに陽性”…暇を見つけては闇雲な検索に勤しみました。

翌月以降も陰性結果には毎月心を打ちのめされるのですが、懲りずに何種類もの検査薬を用意して挑みました。スティックを分解してまで白いだけのそれを確認したのはさすがに苦い思い出です。
このころは焦る気持ちと縋るような気持ちが毎月交錯していました。何度やっても同じと分かっているのですが、納得をしたくないために検査薬を繰り返すのです。それほどまでに揺さぶられる心の安定を図るために、私には必要不可欠なアイテムである、と半ば開き直っていました。

歳も歳だし、調べてもらおう

そうこうして過ごした半年間。希望と絶望の繰り返しでしたが、ある時ついに自身の身体能力に視点を変えるに至りました。それは41歳になった時。ただの誕生日であり変革の時です。どちらともなく、とまでいかず言い出したのは私でしたが、夫も徐々に自己流のタイミング法に限界と疑問を感じ始めていたようでした。41歳にできること、それはきっと知恵を使うことです。(正確にはお金です)

まず、
①どんなことが原因にあるか
②どういった検査があるか
を調べ始めました。

原因
いくつかのサイトにはこのようなことが原因にあると書かれていました。
いずれも当てはまるかどうかの自己判断はできません。
▪︎卵子の老化
▪︎排卵の有無
▪︎子宮の疾患
▪︎遺伝子の問題
▪︎相性
▪︎精子の数・運動率
▪︎原因不明

検査
このまま時間を無駄にするよりも検査をするところから解決に向かおう、と思えたのは、妊活再開から約半年後という早い時期で本当に良かったと思います。簡単に調べただけでもたくさんの検査があることがわかりました。
▪︎子宮や卵巣の超音波検査
▪︎血液(ホルモン)検査
▪︎AMH検査
▪︎子宮卵管造影検査
▪︎フーナーテスト
▪︎精液検査

何か悪いところがあれば改善を、何もなければそれで良い。まだ”不妊治療”とまでは決して思っていないのですが、前向きな気持ちでクリニックの門を叩くことにしました。まずは検査をして、ささくれ立った心を落ち着かせようとしていたのかもしれません。


夫婦の時間を蔑ろにしかけた半年間でしたが、その後は自分なりに早い決断と行動に移ることができたと思っております。
次回、検査を目的とした病院選びと初診のレポートになると思います。ようやく事実上の不妊治療に足を踏み入れますので投稿の際は再び訪問していただけますと幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。


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