見出し画像

耳コピ不要論に物申す!

ちょっと前になるけど、「耳コピってやる必要ないよね」っていう意見を多く目にしたことがありました。

耳コピとは、曲を耳で聴きとって再現することです。
この「耳コピ」が、作曲能力向上につながるか否か・・・というお話を、ちょっと前にTwitterでよく見かけておりまして。

結構「耳コピはできるようになる必要はない」て意見が多く見られました。
でも、私的にはうーんと思ってしまって。

結論から言うと、私は「耳コピはやった方が良い」派です。

今作曲をやっている身なのですが、昔はピアノや吹奏楽をやっていて、作曲はからっきしでした。
コードとか全くわからない。
作曲の知識もゼロ。
でも作曲できるようになったのは、小さい頃からゲームや映画の曲を耳コピしてピアノで再現していたからです。

耳コピをすると、曲の構造が分析できるようになります。

耳コピする経験を重ねると、ざっくり次の3つが身に付きます。

① 楽器それぞれの役割や動き方がわかる
② コードを知らなくても、どのように音を動かせば曲が展開できるかわかる
③ 聴き取って再現することによるアレンジ力

1つずつ、簡単に説明していきましょう!


① 楽器それぞれの役割や動き方がわかる


作曲っていろんな楽器が演奏できる人だけができるものではありません。
私はクラシックピアノとトロンボーンしか演奏できませんが、作曲する時はもちろん他の楽器の音も使います。
中には、楽器経験がなくても作曲をやっている人もよく見ます。

耳コピをするには、曲の中でどの楽器がどのように動いているかを聴き取る必要が出てきます。
いろんな曲を耳コピしていくことで、自分が実際に演奏できない楽器であっても、曲の中でどのように動かせば魅力的になるのか、どのような役割を担うとよりその楽器を活かすことができるのかが分かるようになります。

私はギターが全くの専門分野外なので、よく曲を聴く際にギターの動きに注目することが多いです。

苦手な楽器を曲に使いたいが行き詰まってしまった・・・
そんな時はぜひ、耳コピで楽器の動きを研究してみてください。


② どのように音を運べば曲が展開できるか分かる


作曲を始める時、コードから勉強しようとすると、どうでしょう。
CとかDとか、私は未だにわけわからんのですが笑

ギターが得意な人はコードに強いと思いますが、ギターの経験がなかったり、楽器経験がなかったりする人は、いきなりコードから入るととっつきにくさを感じる人が多いのではないかと思います。

もちろん、コード理論と相性がいいと思った人は、とっても良いと思います。
ここからの話はコード理論に苦手意識のある人向け。

耳コピを繰り返していると、「このように音を運べば盛り上がるなあ」と、ざっくりした曲の構造が見えてきます。

考えるな!感じろ!

てことですね笑笑
理論が苦手な人は、耳で聴いて曲の展開を体に染み込ませるのが良いと思います。
大真面目に言ってますよ!笑笑

例えば歌なら、
Aメロはどのような音の流れになっているか?
Bメロはどのような音でサビに向かっているか?
サビはどのような音の流れで盛り上がっているか?

それをまずは耳コピでしっかり感じてみてください。
感じるだけでいいです。
これはCでこれはDで・・・と具体的な音で考える必要はまずはないです。

耳で聴いて曲の構造を感じる。
この体験を重ねていけば、理論は後から分かるようになります。


③ 聴き取って再現することによるアレンジ力


私は、小さい頃ゲームや映画の音楽を耳コピして遊んでいましたが、カンペキに全ての音を聴き取り、同じ音で再現していた訳ではありません。
耳コピした音をピアノで表現していたので、ピアノがより活きる形にアレンジしたり、ピアノで他の楽器を再現できるような形にアレンジしたりしていました。

耳コピして、自分のできる楽器や演奏できる形にアレンジする。
その経験を繰り返していくと、純粋にアレンジ力を身につけることができますよ!



「耳コピ不要論」って、全ての音をカンペキに正確に聴き取り、同じ音で忠実に再現しなければ!というところから生まれているような気がします。
私は、別にカンペキでなくても良いものとして、もっと気楽なものとして耳コピを捉えています。

なんとなく楽器それぞれの使い方を感じるために。
なんとなく曲の展開の仕方を感じるために。
自分の好きな楽器でアレンジして遊ぶために。

こんな風に考えてみたら、耳コピってもっと気楽に楽しんでいいものに思えてきませんか?

肩の力を抜いて耳コピしてみたら、作曲の糸口が見つかるはず。

ぜひ、皆さんも楽しく耳コピしてみてくださいね!

純粋に、私は耳コピ大好きです。
最後に私の耳コピした曲を載せておくので、ぜひ聴いてみてください。

以上、雨草樹季でした!












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?