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中南米バックパッカー旅③謎多きテオティワカン探索と地元民が勧めるタコス屋の話。

前回、地下鉄・タクシー・バスを乗り継ぎ、メキシコシティの有名スポット・テオティワカン遺跡に到着した私達。

今回はこの遺跡を探索した話と、その帰りに食べたローカルおすすめの美味いタコス屋の話。


まずテオティワカンとは?

テオティワカン文明とは前2世紀ごろにメキシコ高原に成立していたとされる古代文明。聞き馴染みのあるマヤ文明など、いくつかの都市文明が南アメリカで成立していた時代の中で、約20万人の人口を要する巨大な宗教都市であったとされている。

特徴的なのは今も遺跡として残存しており、「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」として知られる大石造建造物達。生で見ると本当に偉大で大迫力、そしてその時代に建てられたとは考えられない高い建築技術が魅力的だった。そして、そのふたつのピラミッドを繋ぐ広い道(死者の道)と大広場。大昔にここにはたくさんの人が集って社会が形成されていたんだなと思うと、ワクワクする。


太陽のピラミッド


月のピラミッドへと続く死者の道


おそらく宗教施設的な目的で創られたこのピラミッド達に巡礼的な感じで多くの人が集っていたんだと思うけど、なんせこのテオティワカン文明は文字を持たない。つまり全く当時の記録が残っていないので、謎だらけ。全ては憶測でしかなく、なぜこの文明が滅びたのかも解明されていない。今だに解明中であり、とってもロマンを感じます。

ピラミッド以外の場所にも、かつて人が生活していたような跡が壁画や建築物により残っていて、さらにピラミッドの奥に進んでいくと小さな博物館もあり、ここには奇妙な発掘物達が展示されている。


ピューマの壁画
月のピラミッド近くの建造物(半地下?)
博物館に展示されている綺麗すぎる人骨
当時に創られたとされる土人形のようなもの(人?エイリアン?)
発掘された多数の人骨


こんな感じで、テオティワカンでは謎多き文明遺跡を楽しめる。なんだか世界ふしぎ発見のロケしてる気分になれた。考古学とか都市伝説系が好きな人は100%楽しめる場所。アクセスも良いし、めちゃくちゃ混んでいるわけでもなく、ちょうど良い。そして世界にいくつか残存している他のピラミッドにも行きたくなった。

また死者の道やエントランス付近にはお土産屋さんもたくさんあるから土産も買えちゃう。私は小さなお土産やさんを営んでいるおばあちゃんからシルバーの蛇のリングを購入。買わないで良いかなと思ったけど、私には小さい子供や家族がいてこの指輪を買ってもらえたら今夜の晩御飯が賄えるのよ、と言われて、思わず買わずにはいられなかった。。結果的には今では1番お気に入りの指輪だし、正真正銘のシルバーで全く錆びていない。ありがとう、おばちゃん。


そんなこんなで遺跡探検に満足した私達は、メキシコシティに戻り、夕食をとることにした。この日の夕食はまたもやタコス。トロントの学校で仲良くなったメキシコシティ出身のレオに「美味いタコス屋を教えてくれ」と聞いたところ、「ONINOKOに行け」と言われた。なので、そのONINOKOとやらを探す。


老舗系かと思っていたけど、案外ポップで可愛い感じだった。
チェーン?っぽいけど味は確かにメキシコでこの後も何度か食べたタコスを入れても一番に美味しかった。さすが地元民。


アメリカのダイナー風で可愛い
タコス2種類セット

味の染みついたお肉に酢漬けの玉ねぎ・パプリカ・パクチー。そこにちょっとだけチリソース(激辛)をかけて、パイナップルも少し入れちゃって頬張る。お肉の旨みとフレッシュな酸味と甘味と辛味がマッチして最高に美味しい。タコスのそしてコーラをグビっ!これが一連の流れ。

メキシコでタコスを食べる時は必ずコーラにする。メキシカンコーク(瓶)はアメリカのコーラより少し甘めで美味しい、とされていて確かにそんな感じがするから。笑


そして、タコスって食べる時にどうしてもボロボロ崩れちゃうし手も口も汚れちゃう。

「どうやったら綺麗に食べれるの?」とトロントにいる時に親友のエドガー(メキシコ人)に聞いたことがある。

「タコスは食いたいように食えばいい、それがタコスだ。」と言われた。

なのでタコスは汚れるとか気にせず、なんでもモリモリにしてかぶりつけばいいのだ。


美味しいタコスでお腹いっぱいになった私達はメキシコシティから次の目的地へと向かう。さっき話した私の親友エドガーに会いに、彼の故郷・ケレタロへ向かう。ケレタロはメキシコシティから高速バスで約3時間ほど北上した所にある街。


ホステルに預けていた大きな重たいバックパックをピックアップし、テオティワカン遺跡行きのバスに乗った北バスターミナルへ戻る。ケレタロ行きのバスはたくさん出ている。適当に何社か値段を聞いて、時間と料金の都合が1番良さそうなバスを選び、チケットを買いゲートへ向かう。

たくさんの人が都市から都市に高速バスを使って移動するので、バスターミナルは人の海だった。たくさんの大きな布カバンを抱えて列に並ぶ家族、メキシコシティまで来てテレビを買ったのか、大きな薄型テレビをバスに載せようとしているおじさん、人目も気にせず赤ちゃんにおっぱい丸出しでミルクをあげながらバスを待つお母ちゃん。そんな中に紛れて私達はバスに乗り込みケレタロを目指す。


短い滞在だったけどありがとう、メキシコシティ。メキシコの首都というだけあって、歴史深い文化背景のある部分と近代化した都市部分が見える街だった、そいして何よりタコスを喰らうなら絶対にメキシコシティだ。

明日からはもっと地方の街を回り歩くことになる。どんな景色・どんなご飯・どんな人達が待っているんだろう。ワクワク・ドキドキしながらもう日もすっかり落ち、少し肌寒くなってきた田舎道をバスでひたすら進んでいった。




〜つづく〜

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