企画書とプレゼン(3)

企画書やプレゼンにおいて、もっとも重要なのは提案の中身となる企画そのものであり、次に重要なのは企画のイメージを伝えることだ。


これらに加えて、最近重要性を実感するのが問題意識を共有するということだ。


問題意識の共有が、企画の実現率と成功率を高める

企画とは、理想の状態と現状の間にあるギャップを埋めることを目的としている。(企画の定義についてはこちらの記事を参照)
このとき意思決定者の中に「現状のままでも別にいいか」という気持ちがあると、なかなかうまくいかない。

問題意識の低さは、企画の実現率や成功率の低さに直結する。
「なんとしても成功させなければならない」という思いがなければ、周囲からの圧力や易きに流れようとする誘惑に克つことは難しい。

結果的に、どんなにいい企画でも不採用となったり、保留になったまま放置されて無かったことになったりすることはよくある。
また採用されたとしても、具現化を進める中で企画のとがった部分が削られ、誰からも反対されないが誰の気持ちも動かさないというものになってしまう可能性が高い。

逆に成功したプロジェクトを振り返ると、かなり初期の段階から意思決定者との間で問題意識が共有できていたケースが多いように思う。

問題意識の共有というのは、具体的には「現状のままではまずい」という危機感や、目的を達成することの難しさを共通認識として持つことである。

ことさらに不安を煽ればいいわけではない。
客観的かつ正直に伝えるのがいいだろう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 この記事が何かのお役に立てば幸いです。