見出し画像

営業マン専用の5分間のモニター調査【5分アポ】…Fukusenローンチパッドレポート2024年2月①

「Fukusenローンチパッド」が2月4日、アトリア(Atlya)参宮橋(東京都渋谷区)で開催されました。
2020年にFukusen Farmを立ち上げてから約4年、ようやく皆さんにお披露目できる、知って頂きたいタイミングが来たなということで案件発表会を起案しました。ローンチパッドとは英語で「発射台(launch pad)」、登壇者、参加者が勢いを得るという意味づけです。
参加者の中には中学受験を控えた親子連れや、そして遠くは九州・佐賀県から遥々上京した方も。そして集まった参加者の中には「ピッチみたいだ」「TEDみたいだ(さながら"TEDxAtlya@Sangubashi"か?)」という驚きと興奮、そして感動に包まれました。
ここでは、栄えある第1回の登壇者3名のうち1名を紹介しましょう。


1.本業以外で経済&精神的な報酬の仕組みを持ちたい

司会(當間奈津子/Fukusen):それでは一人目の挑戦者、「5分アポ」 飯田拓矢さんです!

飯田:皆さんおはようございます。飯田拓矢と申します。本日は僭越ながらトップバッターという大役を緊張しながらではありますが務めさせて頂きます。さて、5分アポというサービスのチャレンジの経緯を共有させて頂ければと、このサービス自体目下チャレンジ中でございますので生々しい部分も含めて共有できればなと思います。 


先ず自己紹介を、2007年にリクルートに入社し営業を3年間、そこから求人系の会社に転職しましてそこで10年近くやっておりました。そこで新型コロナウイルスの影響で1か月間の休業期間という大きなきっかけがございました。そこに時を同じくしてFukusenというコミュニティが立ち上がる、同じリクルート出身の細野さんが立ち上げるという情報をtwitter(現・X)で知り、面識は無かったんですけど「面白そうじゃん」と思ったのがあり、コロナ休業と合わせて色々考え直すきっかけになりました。

まさに本業以外のところで経済的且つ精神的な報酬の仕組みを生活の中で持ちたいという問題意識を持ち、それにバチンと当てはまるコミュニティがtwitterのタイムラインに流れて来たので迷わずエントリーさせて頂きました。

毎週行われる「週次ライブ」と呼ばれる壁打ちライブで色々な案件を提案したのですが、「5分アポ」は3回目のエントリーにして初めて細野さんの方から「進めていいんじゃないか」というところから現在チャレンジをさせて頂いております。

2.「5分間のLINE電話だけでお金を払うのか?」

5分アポはFukusenでは珍しいモデルでして、異なる2社の間をマッチングさせるサービスです。片方ではアポ(アポイントメント)が欲しい企業、営業マンの方がおります。もう片方には情報が欲しい個人の方、この両方を結びつけるのも5分間のLINEの電話という短い時間、しかも制約が無いかたちでマッチングするというサービスです。しかも個人の方には5分間のLINEの電話を終了したらまさかの報酬付きです。

ここでいう個人と言いますのは、人事の責任者や担当者という、企業の中で決裁権を持っている方のことを指しております。その個人に向けて自社のサービスを売りたい側…例えば営業マンですね。求人サービスであったりWeb面接や応募管理システムとか、いわゆるHRテックといった領域、人事関連のシステムを売りたい営業マンと人事担当者と5分間のLINEの電話を繋ぐというサービスです。 

こんな形で後ほどご説明しますが、LP(ランディングページ)を作って人事の担当者を集めるLPなんですけど、人事の副業、5分間のモニター調査みたいな建付けで、人事の担当者を集めるLPとなっております。
この5分アポの紆余曲折なんですけど、行ったり来たりしながら苦労しております(笑)。

先ずエントリーしたところから細野さんからも実験してみようかと着手してトライしたのは企業側、ものを売りたい側がLINEからの5分間の電話だけでお金払うのか、企業側からお金を頂くというビジネスモデルなんですけど、5分間のLINEの電話だけでお金を払うのかという検証から始めました。

3.知り合いを使って実験

これをどうやったかと言うと、僕の知り合いの、物を売りたい会社の営業の方に時間を頂いて、「“こういうコンセプトでこういうサービスを考えています”と5分間のLINEの電話ですが、人事の方と接点は作れます。これでお金を払いますか?」という手弁当で確認するということから始めました。

3社ヒアリングさせて頂いたところ、結果として5分間のLINEの電話であっても「自分のターゲットとしている会社の人事と接点が出来るのであれば、お金を払うよ」という回答は得られたので、そこの確認は確かめられました。

次のステップは公式LINEを通じてマッチングをしますので行ったり来たりの複雑なコミュニケーションが発生します。そこをなるべく仕組み化して手間を掛けずにやっていくので定型文などを作って構築すると、個人側の人事担当者が5分間の話を聞くのか、それに対してエントリーするのか、どれぐらい登録するのかというところを知り合いを使ってお金を掛けずに僕の知り合いの人事の方に連絡して、「こういうサービス考えています」と。

それで「5分間あなたに商品を説明したい方から連絡が来ます、聞いていただいたら謝礼をバックします」みたいなことで確認をしたところ回答が得られたので、企業側のニーズと、あとは個人側のニーズところが一定確かめられたというところから、今度はどういった形で、企業であったり個人に対してブランディングして集客をして行くのかというコンセプトを固めるフェーズになります。

4.クリエーター・マーケ…Fukusen助っ人をフル活用

ここで手伝っていただいた方がFukusenの助っ人である電通出身のクリエーターの方に壁打ちをさせて頂いてこのサービスを共有して、「これがこのサービスの価値の核心なんじゃないか」っていうところからブランド名のサービスのアイデアなんかも出して頂いて固めて行ったというようなプロセスですね。

そのコンセプトを元にLPを構築して有料集客にトライしました。有料集客に関してもGoogle集客を回して行くんですけど、これもFukusenには助っ人がおりまして、いわゆるマーケティングの優れた方に手伝って頂いて広告を回したというかたちです。

ただ、この有料集客やってみたは良いものの、いざ人事向けにやってみたけど全く集まらないと(苦笑)。確かめたはずなんですがやっぱりGoogleで検索をする方はあまり多くないということで、実はピボット(pivot/方向転換)したばかりという段階でございます。

5.人事→営業へピボット

どんな形に方向転換したかと言いますと、人事の担当者に向けてという人事の方にモノを売りたい企業と、人事の担当者のマッチングだったんですが、やはり人事の方の人口自体が少ないのですね。企業に所属して人事の方って少ないじゃないですか、ですから集客結構苦戦したというところがありましたので、営業の担当者の方にモノを売りたい会社のマッチングをしようということで実はピボットを致しました。

イメージするところで行きますと、いわゆるSFA(Sales Force Automation)という営業支援システムとかですね。あるいはいわゆるCRM(Customer Relationship Management )という、例えばキントーンのような顧客管理ツールといったものを売っている会社であったり、あとはシンプルに営業代行をする企業も世の中にありますから、そういった企業と営業の責任者の方、営業であればもう少し人口が多いんじゃないかという仮説を立ててこのマッチングにシフトしてみようということでピボットしたばかりでございます。

6.メンバーの後押しで翌日に行動…無数のバリエーションを秘めている

このピボットを決めたんですけど、これもFukusenに所属している大きな理由の一個なんですけど、週次ライブでエントリーしてですね、「こんな形で今チャレンジを進めていてこれがダメだったのでこういう風に方向転換しようと思います」ということを言うとですね、週次ライブの方で皆さんから激励のコメントとか、あるいは「展示会みたいなところに足を運んで、出展している企業に口説いてみていいんじゃないか」というアドバイスを頂いたりとか、応援してくれるというところで非常にまた勇気付けられてですね、背中を押されるような形でもう翌日には動くと、第一歩目を踏み出すと、ということで今は営業バージョンにピボットしてチャレンジを継続中というところでございます。

まだ道半ばではあるんですけど、自分の中で何となく描いている目標というところで行くと当然年商1,000万というところを目指しているの以外にも、もう一つあります。これって、後腐れ無く5分間のLINEの電話で結ぶマッチングサービスなんですよね。営業以外にも結構無数のバリエーションが存在するかなと思っています。例えば経理向けのサービスと経理担当者だとか、あとは経営企画財務向けのサービスととかですね。あともしくはモノを売りたい会社と情報を知りたい担当者だけではなくて、採用したい企業と優秀な学生を、例えば採用したい企業と優秀な学生の5分間のLINEの電話みたいなですね、そんな採用という領域でもこのサービスの価値は可能性あるんじゃないかと考えていますので、このコンセプトを先ずは成功させて、一つのペアで成功させて、色んなバリエーションを増やして行って1,000万行けたらいいなというところでいまは進めているところでございます。以上でございます、有難うございます。

a.「こいつの友達の誰々」という顔で入って来ると受注確率高いじゃないか

司会:飯田さんってもう3年もいらっしゃるんだっていうのを私は今日初めて知ったわけなんですけども、その中でも何度も挑戦を繰り返して今があるんだなっていうこと、すごく勇気をもらうような発表だったなという風に思っています。

細野:初期メンバーが長く続けていればいいことあるというのを証明できたかなと思います。この5分アポ自体は最初こんな5分アポとかいう案件じゃなくて、飯田さんが営業をやられていて、なんかお客さん「こういう業者知らない?紹介してよ」と言われて、で何度も何度も紹介してお客さんから「有難う」と滅茶苦茶有り難がってると、これを何とかビジネスに出来ないでしょうかっていうエントリーでした。

「初期メンバーが長く続けていればいいことある」と語る細野(右)。このイベントに合わせ、Fukusenイメージカラーのストールを巻いた

「僕がボランティアでやっている紹介を何かビジネスに出来ないでしょうか」って言われて、「うんまあね」みたいな、「それ飯田さんの信頼でやってるからそれ金取ったらちょっとね」みたいな話でどうしようかって考えた時に、fukusenでもたまにBtoB…企業向けの案件があって、そこのアポイントとか営業どうやるか滅茶苦茶悩んだんですよ。

何にもツテが無いのに企業向けの商品売りたいっていう人がエントリー来た時に、どうやってこれやるんだろうか僕は死ぬほど調べて、アポ代行の会社とか、それで一回使ってみたんですけどなかなか成果が上がらない。要は分かり易い商品ならアポ取れますけど、そんな「Fukusenがやってるよく分からない商品ではアポ取れません」とか言われて役に立たないと思ってですね、その怒りが僕には溜まってて、でも何かちょっと考えると例えば居酒屋とか飲み会の場でね、友達同士で喋っていて、友達が売っている商材をたまたま自分の知り合いとかがお客さんだったら紹介するじゃないですか、普通に。

で、紹介する時の紹介される側の顔って何々会社の人事部長って顔じゃなくて、こいつの友達の誰々っていう顔で情報入って来るじゃんと。それ滅茶苦茶受注確率高いじゃないですか。何で企業の人事の人事部長の顔していると受付の電話のブロックがあり営業メールとか全部削除して見ないのに、何でこの脇道だけ甘いんだみたいなのに着目して。人として知りたいみたいなプライベートの顔のところに刺しに(焦点を合わせて)行けば、アポが取れるんじゃないかっていうのが発案の最初。

b.知り合い以外広がらない…営業職にピボット

で、プライベートでアポを取るには会社の電話に掛けたら顔が違うから、どうやればプライベートの顔にアクセスできるかって「LINEだべ」って話して。「個人のLINEで受けてもらうためにはどうしたらいいか」って言って、「ああ、長いの来たらウザい」「営業電話来たらウザい」と、「営業電話じゃないけどその話聞いてもいいよ」ってなる状況はどうしたらいいかってことで、何か「ちょっとしたインタビューに応じて下さい」みたいな5分だけ、「こんなサービスがあるとしたらどうですか」みたいなのを個人の副業として受けてみる。で、それ聞いたら5分聞いただけでお小遣い2,000円もらえるといったら結構やるでしょそれ…っていうのが発案の元々のきっかけで動いて来たという感じになります。

でね、途中まで上手く行ってて、飯田さんの知り合いだけだと滅茶苦茶上手く行ってて、「なんだ、5分喋った後に商談になった確率が50%とか、これやべえよ」とかって言ってね。それで、「今アポ取れないんで、アポ1件取るのに4万円とか3万円とか掛かってるって企業の情報聞いたら、これ2万ぐらい払うよね」って目茶目茶盛り上がってたら知り合い以外広がらないと。確かにこれ怪しいよね(笑)。人事向けの何かで2,000円もらえますとかって何か特に人事がそんなことやってるてバレたら人事の身が危ないみたいなのがあるから、警戒心がもうちょっと弱そうな営業職、人数も多い営業職にピボットしようねっていうのが今の現在地、というところになってます。

ということで責任者の皆さん、もしよかったらご登録頂いてこっそりインタビュー受けて5分間の話を聞くだけで2,000円が貰えますんでご登録頂ければと思います。以上です。

c.「決裁者は展示会でお茶飲んでるかも」の仮説で名刺交換

司会:はい、有難うございました。質疑応答ですがたくさんの質問が届きました。「なぜ今この ビジネスをお考えになられましたか、飯田さんがお考えなられたWhy Nowを教えてください」という質問が来ております。

飯田:僕のキャリアがずっと営業一本でやって来たっていうところが一番強いところとしてはありますかね。それでやっぱりアポを取るのが営業の永遠の課題ではありますので、そこに対して何かソリューションが提供できれば、それが100点満点の回答ではなくても企業はお金を出すんじゃないかっていう結構実体験に基づいた強い確信があったっていところがひとつ大きいと思います。

司会:ありがとうございます。もう一つ、「5分アポの立ち上げで大変だったところと楽しかったところはどのようなものがありますか」という質問ですが。 

飯田:今滅茶苦茶大変なんですけど(苦笑)。細野さんも言われましたけど、知り合いからの反応と、あとはもう世の中に本当の意味で出した時の反応というのは全然違うというところがあります。で、あとFukusenってやはりコンセプト的にあまり世の中にこれまで無いようなコンセプトを提案するというサービスなので、 既存のGoogle広告などでは引っかからなくて。「人事 副業」みたいなのって検索しないですよね。なかなか人事の方があんまり副業しなので、そういう既存のマーケティングが効かないっていうのはありますね。ですからマーケも人集めもちょっとこのサービスならではの人集めのモデルも組み上げないといけないなというところは難しい部分としてあります。

細野:補足しますとですね、人事バージョンに ピボットした時に「どこにその人事決裁者いるんだ?」みたいな話にみんなでなってたら、皆のコメントの中に「展示会行けばいいんじゃないですか」とあったの。あのEXPOとかやってるじゃないですか。あそこにウジャウジャいるんじゃないですか。で、疲れて椅子に座ってお茶飲んでる人たちいるじゃんと、でそこ飯田さん行って「こんなのやってるんですけど」って直接話しかけたら何件か取れんじゃないのみたいな話で盛り上がって、それで飯田さんが「明日行ってきます!」みたいな。早速明日やる展示会の情報誰か貼ってくれて、飯田さん「明日行ってきます!」とか言って結果どうなの?

飯田:結果20枚 ぐらい、名刺は交換していただいて、おかげ様です。ありがとうございます(場内拍手)

d.始業前の8時55分からの5分間で、サクっと情報収集と、ちょっと小遣い

司会:たくさん質問来ているのでもう一つ紹介します。普段営業受けたら 15,000円もらえるというサービスでお金をもらっています。そこでは1時間の アポなのですが時間がかかるため利用停止しようとしていました。短いのは良いと思っている一方で、3分でもなく10分でもなく5分に している理由は何でしょうか。

飯田:3分10分を検証した上で5分にしたわけではないんですけれども、初めから5分 っていうコンセプトで行ったんですけど、それがたまたまちょうど良かったっていうところの、例えば始業前が9時だとし たら始業前の8時55分からの5分間で、サクっと情報収集と、ちょっと小遣いも稼げちゃうみたいなそんなところには5分っていう時間が丁度いいんじゃないかと。3分だとやっぱりあのサービスの情報も受け取りきれませんし、もう一方で企業側のニーズも満たす必要があるので、3分だとやっぱりさすがにっていうところもあるかなというところで、その両者のニーズを満たすために5分っていうところがいいんじゃないかと いうことで今はやってます。5分は今のところ両者のニーズは満たせてるん じゃないかなっていう感覚を思ってます。確かに5分のつもりが実は担当者の方も 面白いからちょっと20分聞いちゃいましたみたいなこともありますね。

司会:ありがとう ございます。もう1個だけいいですか?

飯田:全然いいですよ。

司会:企業側はLINEで話を聞いてくれた個人 にお金を払う以外に飯田さんの事業にもお金を払う形ですか?

飯田:発表のマネタイズのところで書いてなく申し訳無いのですが、企業側は個人に対してはお金を払わないです。あくまで僕らが事務局として真ん中に介在する形で企業から僕らがお金を頂きます。そして個人、例えば人事や営業の担当者に対しては僕らから報酬を払うっていうような形になってます。

司会:ありがとうございます。その他もめちゃくちゃたくさんコメントをいただいて本当にありがとうございます。たくさんのコメントと質問は後でぜひ楽しんていただければと思っております。それでは1人目の発表者、5分アポ、飯田拓矢さんでした。ありがとうございました!

【Fukusenではこういう事をやりたいと、実現したいと思ってます。】

細野:皆さんに「自分の中心点をどこに置いてるか」を、ちょっと考えていただきたいなと思うんです。


この青いのが会社とかメインで所属してる組織の円と中心点で自分の中心点はおそらくこの組織の中に置いてる方が多いんじゃないかなと思います。僕らは本当にこの会社のことやるためだけに生まれてきたのかという問いを立てたいなと思ってます。

僕がやりたいのは会社の円の外側に、このオレンジ色の別の円を作って欲しいと思ってます。

この中心点ってお金の引力だなと思ってまして、生きて行かなきゃいけないし家族もいたりすると、より稼げそうなとこに自分の中心点を寄せていくってのはもう性(さが)だよね。

でも中心点を本当に自分がやりたいこと 会社の外に置くっていうための武器がやっぱり必要だなという風に思ってます。外に置けそうだという可能性を持てない限り、どうしても中心点に引き寄せられると思うんです。

もっと強い引力で自分を外に引き出す必要があるので、年商1000万ぐらいのビジネスを自分で作るとこのぐらいの引力があれば、自分の中心点を外に引きずり出すことができるんじゃないかなというのをFukusenでは実現したいと思ってます。

この思いにピンと来た方は最初の30日間は無料なので、ぜひFukusenファームにご登録ください。

(構成/田畑 弦)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?