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地味だけどキャノンEFを少しだけ

僕が初めて手にした一眼レフカメラだ。シャッタースピード優先AE一眼レフカメラ。絞り優先AEカメラが多い中で、地味だけどなかなかおもしろいカメラなのだ。

「シャッタースピードが30秒まで付いている!すっげー!!」僕がキャノンEFを選んだ決め手はこれだった。他のカメラのカタログも手に入れて色々と調べたけれど、30秒のシャッタースピードが付いているカメラはなかった。

EFの測光方式は平均測光で(そんな感じだったと思う)明るい光源が画面の隅にでもあると、そちらに反応して逆光になってしまう。そこで露出記憶ボタンなるものがあって、明るい光源が画面内にある時は、一度画面をずらして光源を外し、そこでこのスイッチを押して、そのままの押した状態で元の被写体に戻し、シャッターを切るのだ。露出補正の廉価版みたいな機能なのだけど、それなりに使えた。

キャノンではぺリックスやFTの時代からクイックロードというフイルムを装填する時のアシスト機能があるけれど、EFもフイルムを快速に送ることができるようになっている。

フイルムを装填する時は、多くのカメラと同じで、フイルム先端部分を巻き上げスプールに差し込むんだけど、そのあと裏蓋を閉めて、カウンターの1コマ目に送る時、EFの場合はシャッターを切らなくても巻き上げレバーを3回空送りするだけでオーケーなのだ。シャー、バシャ、シャー、バシャ、 シャー、バシャ、ではなくて、シャー、シャー、シャーである。

だからEFのフイルムカウンターの最初の文字は[S―]となっている。これは使い慣れるとすばやくて気持がいい。とても気のきいた機能だ!キャノンのクイックロードは使い方を覚えるとフイルム装填が楽なんだけど、EFには採用されなかった。でも僕にはEFの快速性の方がかっこいいなあって思っている。

多重露光ボタンがある。僕はかなりこれを使って撮影した。ちょっと使いづらいけれど、メインスイッチの真ん中にあるボタンを押しながらレバーを巻き上げると、フイルムは送られないでシャッターだけがチャージされる。もちろんフイルムカウンターの数字は変わらない。

話しは逸れるけど、キャノンF1も多重露光ができる。巻き戻しボタンを押してフイルムを巻き上げるんだけど、前期型のF1はフイルムカウンターも1つ進んでしまう。後期型はカウンターはそのままでシャッターだけがチャージされるのだ。これは前期と後期の改良点のひとつなんだけど、もしかしたら前期型は多重露光はできないことになっているのかな?そこんところはわからないけど。

フイルムカウンターについて、もう1つ別の話しだけど、キャノンAE-1は撮影が終わってフイルムを巻き戻す時に、巻き戻しクランクを回すとフイルムカウンターも一緒に逆回転している。なぜこういう仕組みになっているのかわからないけれど、思い出したので書いてみました。

各部の写真も載せました。

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下のボタンが露出記憶ボタン。上の赤いのはバッテリーチェックをするとピカピカ点滅する。1秒から30秒のスローシャッターを使った時も点滅する。

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メインスイッチの真ん中にあるのが多重露光ボタン。

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シャッタースピードは1000分の1秒から30秒まである。シンクロは125分の1秒だ。フイルムカウンターの表示が「Sー」になっている。

以上、ちょっとだけEFについて書きました。




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