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機械制御システム学科 卒業生インタビューvol.1

2021年3月に本大学院を修了した湊さんにインタビューをしてみました!

芝浦工業大学に入学を決めた理由を教えて下さい。
湊さん システム的な部分と理学の理論的な部分、工学のメカニック的な部分を幅広く学べるためシステム理工学部を選びました。また、もともとハードウェアが好きで、どちらといえば機械系の分野が自分のやりたいことに近いと思い機械制御システム学科に決めました。振り返ってみても、自分は機械制御システム学科でよかったと思います。設計製図や実習、実験など実際のものに触れて授業を行える機会がある程度確保されていることが特によかったです。

大学院も芝浦ですが、他大学の院は考えなかったのでしょうか?
湊さん そうですね、特に深く考えていたわけではないです。というのも、自分の場合は研究室との相性が良くて、他大でわざわざ探さなくとも、この研究室で学びたいと感じたので芝浦の大学院への進学を決めました。あとは推薦で進学しやすかったこともあります(笑)。

―大学生活の中で印象的だったことは何ですか?
湊さん 6年間大学にいて、半分以上は研究をしているのでほとんど研究室の記憶しかないです(笑)。学部生のときのことは実習と実験以外あまり覚えていないです。

―(卒業・修了生)研究テーマを教えて下さい。
湊さん 自分は、アクティブノイズコントロール(以下、ANC)というものを題材にしていました。これはイヤホンのノイズキャンセリング機能のような、本来聞きたい音以外のノイズが聞こえないようにする技術のことですね。自分はこういった技術の研究をしていました。

――研究で辛かったことはありますか?
湊さん 3年生までは高校の延長のような感じで、みんなが同じ課題を与えられ、友達と協力しながらこなすことができると思います。しかし、4年生は自分でテーマを決め自分で進めるということをするため主体性が求められます。ですが、自分はこれまでそういった経験がなくて、特に最初は難しかったです。そういった中で、自分の研究室はみんなで話し合ってアイディアを出し合う時間が十分に確保されていました。この時間で自分の悩みをオープンにして、フィードバックをもらい問題点を打破する、という流れで研究を進めていました。この体制は自分に合っており、当初感じていた難しさを乗り越えることができた要因の一つです。

―研究室が本当によくあっていたのですね。伊藤研究室(環境システム制御研究室)に入ることを決めた理由は何ですか?
湊さん 自分が伊藤研に所属することを決めた理由は大きく分けて二つあります。一つ目は学問的な理由で、もともと制御工学という学問そのものに興味があったことです。制御工学や機械システム基礎数学などの制御系に関わる授業はとても理論的な学問です。実際にものに触れつつ理論的な部分に触れられる点が魅力的だと感じました。理論ベースで自動的にシステムが何とかしてくれる、ということがすごいスマートだなと思ったというのが学問的な理由です。二つ目は、伊藤先生の人柄に惹かれたことです。授業などを通して、伊藤先生はとてもしっかりしていて、面倒見もよいことを知り、伊藤先生いいなと思いました(笑)。大学院に進学することも考えると約3年間一緒にいることになりますので、先生との相性も大事だと思います。やりたいことを第一に考えつつ、この先生のもとで学びたいと考えられる、尊敬できる相性の良い先生を選ぶことも大切だと思います。

―卒業・終了後の計画や将来展望を教えて下さい。
湊さん
 自分は、自動運転や運転支援システムのサプライヤーの企業に就職するため、自動運転、運転支援システムの開発を通して社会の役に立ちたいと考えています。

――ANCと自動運転にはあまりつながりがないように思うのですが、なぜ自動運転の分野に就職を決めたのでしょうか?もともと自動運転をやりたいと考えていたのですか?
湊さん そういうわけではないです。自動でものを動かすことをスマートに感じたということが原点にあって、そこから制御工学を選びました。研究分野も制御工学を適応した一例としてANCを選んだ形になります。その流れで、自動でものを動かす技術についての企業研究を調べているとき、その一つとして自動運転や運転支援システム系の分野を見つけ、就職することを決めました。

――自動運転技術についてもう少し詳しく教えてほしいです。
湊さん 難しいですね(笑)。そもそもとして、運転支援と自動運転はかなり違うものです。運転支援はドライバーが運転していることが前提で、その運転をシステムとしてサポートするものです。一方、自動運転はドライバーが運転せず、システムが運転をします。そのため、ドライバーは座っているだけ、もしくは別のことをすることができます。そのため、これら二つはしっかり部署が分かれている会社が多いです。自分は就職して、新しい分野に挑戦する形になり、まだ自分の理解も追いついていないこともあり、どちらの部署へ行くかはまだ決まっていません。ここからは少し就活アドバイスですが、自動車系の企業に就職したい場合は、部品のサプライヤー企業に就職したいのか、車の組み立てがしたいのか、自動運転や運転支援システムを開発したいのかなどをしっかりと考えた方がいいと思います。

――ありがとうございます。ところで、湊さんは修士を卒業してからの就職となりますが、修士に進むことのメリットは何だと思いますか?
湊さん 修士に進学することによって就職先の可能性はかなり変わってくると思います。そのため、就活のことも考えて学部で卒業するか、修士へ進学するかを決めた方がいいです。しかし、学部の段階ではどうするべきか、メリットは何かというのかわからないと思います。そういうことは先生や友人に聞くことが大切ですよ。

――なるほど。ちなみに修士に進学することのデメリットはあるのでしょうか?
湊さん そうですね、修士まで行った研究以外の分野に行く場合は弊害になる場合があります。極端な例ですが、工学系の研究をしていたのに薬学系に就職したいと思うと、企業側からは必ず突っ込まれるポイントになります。他にも、学部卒業で十分である職種に就職したい場合、修士生のほうがより高い給与を払わなければならないため、デメリットになる可能性があります。ただ、こういったケースはかなりレアケースですね。

――受験生へのメッセージをお願いします。
湊さん さっきも言った通り、機械制御システム学科はいろいろ分野を学ぶことができる学科です。そのため、いろいろな可能性を試すことができ、多くの体験をすることができ、方向変換もしやすいです。もし、将来やりたいことが決まっていないのであれば、機械制御システム学科はとても良いと思います。

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▼芝浦工業大学 機械制御システム学科 ホームページ
https://qsys.se.shibaura-it.ac.jp/



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