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四辺ひめ

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幸せに悲しい
楽しんで苛立つ
病気になってやっと笑えた

さびしい雑踏の中
虚しい学びが、私の12の精霊になる

たくさん食べても、大きく、なれないよ〜!

言うて遺伝(遺伝だから)
(牛乳嫌いなデカい奴とか居るし普通に)

欠けてるのね、可哀想だわ
そう言われても、ぼくはプリンセス
父親の胎のなかで、むにゃ…
カップラーメンにさけるチーズ入れる

ツイフェミにクソリプしてたら、ログで揚げ足取られてしまった
自分が自分を証明していく
見るに耐えないところすら

酸素の濃い霧雨の中、私は、
私といえば、叫び出したいほど幸福だよ

叩くだけで音が鳴る楽器(!)
悪い人が作った曇り空

ドアを開けたら、鬱蒼と森
かと思ったら広大な海

じつは私、世界の端っこを管理してる墓守なんだ

この世の描画限界のすぐ近く、切り立った崖一面に貼りついている、
薬棚のような、
佐藤雅彦が自宅と事務所に特注で備え付けてる全部同じ形の引き出しみたいな
これ「薬棚」でよかった気がする

無限にある引き出しの一つ、中身をそっくりとなりに移して勝手に自室にしてるの

午後6時に起きて、夜明けまで
ロッククライマーが腰につけてる紐や鉤爪を使って器用に、引き出しから引き出しへ

五十音順
五十音順
五十音順…

真っ白な棚は、朝が近づくとピンクに染まってオレンジになって
そして四角い太陽みたいに眩しいほど光り始める
鱗雲を切って進む半月
そっか、みんな船で

二人一組で
そうだよな

私は自分の引き出しまで猿のように華麗に帰るよ

風の音すらしない静かな、自分の呼吸音だけの場所

耳鳴り
女の甘い皮脂の匂い

目が覚めたら、今度は地面だ

つららの中だ
状況に変化はない

キャンピングカーのように手狭にまとまった部屋を、蒸し蒸しに熱くして
伝う露を拭ってやろう

入り口めっちゃ圧迫してる、等身大の初音ミクフィギュア
どかせば?て感じだけど、私の命がここに在ることを、それとなく示してくれてる

手紙は来ない
よく考えたらポスト持ってない

手紙欲しいならポスト作ればいいのに
でも私は、手紙なんか、要らない、から
手紙は来ない

凍ったモノクロ写真の中、私の頬だけが灯ったように赤く、黄色く溶け出していた

オルガンの音波に目を揺らして
南瓜を煮まくっただけの食べ物

私の何も待たない生活
突然外に飛び出て、寒いのに羽織りもしないで
居ても立っても居られないほど、私はこの肉の詰まった体が幸せで
幸せな、、

幸せじゃ「ない」?
幸せじゃない
「私は幸せじゃない」?

きちんと言うと、私は幸せではいけないんだ
幸せであるわけにはいかない
私自身の価値観を肯定するために

予告なく、突然変わる青信号

私は少しくらい何かを折って、別の人間にならなくても、改善するくらいはして
本当は空に、地図の通り、星座に
つまり、今やれる努力をしてから「痩せたい」て言えって話

性格悪い人を指標に、私はどんどん遠ざかる
(目標にしてるからじゃん)
(まぁ、はい)

これが喜び、これが幸せ、これが信心だと言えたら、いや、事実言ってしまっていることが
私がここにいる理由なのかな

でも正しさとは常にマジョリティだ
私は正しくありたい、せめて

たとえそれで自分が不幸になっても、みんなと一緒にいれば、理解あるパートナーといれば、大丈夫なんだろ?!
せめて空に、船に揺られて…

良い人間になる、より良い人間になる
同じ方向を向いて、追い風に乗りたい

「この世に他の誰でもなく、自分さえ居ればいい」なんて
そんなこと言わずに済む

アソートお菓子が入った引き出し
ウォークマンが入った引き出し
みんな死んでしまったんだ、そう思うことにしよう

愛す人がいなくなったら、その後はどうするつもりなんだろう
競争戦略しいてる割に、きのことたけのこ一緒に入れんのね
でもきっと事欠いたりしないんだろう
私には想像もできないけど

一度他人を愛した人は、事欠いたりはしないんだろう

残念ながら私は
佐藤雅彦を尊敬してるし、初音ミクを崇めてる
それはもう、本当にね
(すり切り一杯満たされないということは、空っぽと同じな気がするから)

90年代生まれにとっては、暗い未来を照らすアトムに見えたし
あんなに悪い人を、良くないと知りながら、心から指標にしてる

それらがもたらす未来が真っ平らで、昼も夜もなくて、悪意に満ちていても
そこでしか生きられない人は居る

変わりたいと言いつつ、雅楽とboredomsばっか聴いて
嫌だな
空っぽの引き出しなんて一つもないはずなのに
私は自分でひっくり返して、敷き詰められていた金を海へ落としてしまう
無いと大騒ぎしてるけど、本当は空の引き出しが好きなんだろ

白い一枚板の、正方形の、ただの空間

手紙は来ないなんて言って、手紙なんか来て欲しくないんだ

倫理を否定する、均衡を崩す、私の大切なものを軽んじる、私

必要のないものばかり集めて、要るものは全て捨ててしまう
幼稚で身勝手な、

「幼稚で身勝手」か…
まっしぐらだな

幼稚で身勝手で思いやりがなく、自業自得で孤立した、性格の曲がったお姫さま

その通り、そ っ く り そ の ま ま

もう満たされた月の足もと
楽しそうに目を閉じて

いつまでも幸せに
Happy ever after.


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