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クルマを手放せない地方都市でやってみた

古いクルマを所有している。
18年前の燃費の悪いクルマだ。

世界情勢の影響でガソリン価格が急騰し続けている。
そんな状況下で、燃費の悪い古いクルマを乗り続けることは負担であり、環境にも良いはずがない。

そこで、しばらくはクルマを使わない生活をしてみようと思い立った。
正確には、クルマをあまり使わない生活なのだが。

先ず、職場への移動には、公共交通機関を利用する。
後は徒歩と自転車の利用とした。
やむをえない時ははクルマを使用する。

我が家から最寄りのM駅までは徒歩15分。
職場の最寄りのK駅まで電車に揺られ10分。
K駅を出て職場まで徒歩25分。
1時間もあれば移動にじゅうぶんだ。

クルマをやめたらこうなった

身なりに気を配るようになった。
多少はお洒落になったかな。
人目を気にするようになった。
寄り道をするようになった。
街中での滞在時間が長くなった。
お金を使うようになった。
気付きや閃きが多くなった。
空を見上げるようになった。
足元を見るようになった。
呼吸が深くなった。
ものごとを深く考える様になった。
人に対して気遣いをするようになった。
一日の予定を具体的に考えるようになった。
体重が減り多少スマートになった。
お腹が減り食事の量が増えた。
歩数が1万歩ほど。
靴底の減りが早くなった。
履く靴が歩きやすいものに変わった。
ガソリン代、パーキング代が要らなくなった。
時間を気にするようになった。
雨の日や、暑すぎる日は歩きたくないのが本音。
持ち歩くバッグが軽くなった。(中身の断捨離)
重いものは持ちたくない。
ノートパソコンを持ち歩かなくなった。
本を読む時間が増えた。
傘を持ち歩くのは嫌だ。
多少は社交的になったかもしれない。
夜の車窓で窓に写る自分の顔が嫌だ。
住まいの近所の人が同じ車内にいたら嫌だ。
いつも同じ時刻の列車では同じ人が乗っているのは嫌だ。
人を観察するようになった。
人から観察されているかもしれないと思うと嫌だ。
五感が鋭くなった様な気がする。
特に臭いに敏感になったような気がする。
公共交通機関というインフラを利用することで支えたかも。
街中滞在中にお金を使うので域経済の活性化に協力したかも。

良いこと、悪いこと、嫌なこと。
クルマをやめてみれば見えてくるものがある。

地方都市はクルマを手放せない社会だが、そうならざるを得ないのはなぜだろうか。
クルマは便利で手軽だからといって、何も考えずに使い続けることに疑問を覚えた日々だった。

地方都市ではクルマは必需品だが、使用はほどほどに、もう暫くはこのまま続けてみようか。

気まぐれで始めたことだが、慣れてしまえばたいしたことはない。


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