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働き方改革ってなに。

noteを読んで下さっている方、
お久しぶりです。
あけましておめでとうございます。

さて、以前の投稿から間があき、心境が色々と変化して来たので、まとめます。

まず、前回のノートhttps://note.mu/kiiroizou/n/n05f606ec0126 で、これからお菓子屋さんの改善案出していきます!みたいな宣言をしたのですが、その件について。

改善案、ということはベースとして今あるものの否定から入らなくてはいけません。
それはちょっと違うな、と感じました。

もちろん心の中では物事に対する批判も否定もありますが、、、
公の場では出来るだけきれいな面を発言するようにすることが、自分の心がけも変えると思うのです。

できれば、否定することなく、好転させたい。

私はただ、世間に対して、"新しい視点もあっていいよね" ということを打ち出したいのです。

そして、個々のお店によって大事にしていることは多様であるため、一概に"こうすればもっと良くなる"という意見は言えないな、という
当たり前のことに気付きました。

何を1番大切にしているお店で、どんな人が働いていてどんなお客さんがいるのか、そして今どういうところに問題を持っているのか、
それがわかって初めて思考がスタートする。

私の浅い経験値の中で、あれはこうであればよかったのでは、、と一般論に持ち上げて語ったところで
それはお店による、としか言えないな、と。

という訳で、前回の宣言を見て"スキ"をして下さった方もいらっしゃいますが、
この場で語る事はとりあえず控えたいと思います、、。

店舗毎に変わるような細かい話は置いておき、
代わりにもっと大もとの所を考えたいと思います。



前々回のnote https://note.mu/kiiroizou/n/nfdce3cd3030a では、飲食店業界で一般的に聞く、長時間労働、低賃金、といったワードについて触れました。

そこでの一旦の結論として、私は
(飲食店で)働くことそのものを楽しめるような人がもっと増えれば、
お店を持つことを目標にする人が減り、
店舗数が減っていって業界全体の効率化、顧客の分散防止に繋がり、

やがて問題は解決の方向に向かっていくのでは、
ということを書きました。


ただ、店舗の数が多いということは、
(何人かの方からご指摘頂いたように、)
悪いことではありません。

かく言う私も自分のお店を出したい1人ですし、

実際小さいお店の方が個人のやりたい事が実現しやすい面もあります。(オーナーに限らず、従業員一人ひとりにとっても、やれることの幅は広がる)

これは私が最近大きなケーキ屋さんから小さなケーキ屋さんに転職して、日々実感していることでもあります。


今働いている場所は、前の職場と労働時間も賃金形態もほとんど変わりません。
しかし、実感として、今の方がずっと幸福度は高いです。
何が違うのかといえば、単純に自分に合った職場であるかどうか、ということだと思います。

正直なところ、時間が長かろうが低賃金だろうが、やりたい事がやれていて、その職場が好きであれば、(度を越していない限り)病む事はないです。

大小あれど職場に何か不満があり、
それにプラスして長時間労働等がのしかかってくるから潰れてしまうのであって、

そもそも不満の種が無ければ
どんなに世間一般からブラック企業だと言われようが、その芽は育ちません。


労働時間を規制したり賃金形態を見直そう、といった形から入る働き方改革をよく耳にします。

もちろん良い事だとは思いますが、
果たしてそれは、本当に幸せを生む最善の施策なのでしょうか。

大切なのは、

経営者が自分のお店の特徴をきちんと理解し、またそれを公表するなどして
(人手不足に引っ張られずに、、)
お店のカラーと合った人を採用すること。

就職先を決める人も自分のことをきちんと理解(何が1番大切なことか?何が耐えられないのか?等々)して、
波長の合う場所を選ぶこと。


お店のスタイルと、働き手のスタイル。
双方が無理することなくかみ合っているかどうか、が肝であるとすれば、

私の今の実感としては、
若い世代をはじめとして価値観が多様化する一方で、
お店のスタイルの多様化がそれにまだ追いついていない
ような気がします。


それは修行に10年20年かかる業界ならではの
世代間ギャップなのかもしれません。

20年前の常識や慣習の中で必死に勝ち抜いてきた方々が、今のやっと自分のお店を出していると考えれば、
既存の店舗の多くはその価値観のまま経営していることになります。

もちろん、良き伝統を守り、一流の職人を生み出し続けていくためには
長い時間をかけてどっぷりその現場に浸り、
肌で感じ、学ぶような人も必要です。


しかし、お店側のスタイルがそればかりだと、
その価値観に合わない人は業界からどんどん流出してしまいます。


状況を打開するために必要なことは、
お店(経営者)側も、時代に即してより柔軟に、
多様な価値観を持っていくことではないでしょうか。


私も、
できれば、まだ自分が若者だと言えるうちに
あくまでも1つの実例として、
多様化の一助となる店舗経営を目指したいと思います。


以前の投稿から方向性が変わってしまいましたが、
結局成し遂げたいことは変わっていません。

日本の飲食業に携わる人が
より幸せに働ける未来を作りたいです。


ご意見等、また頂けると嬉しいです!

ここまで読んで下さってありがとうございました。


#ケーキ屋 #飲食店 #経営 #働き方

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