人はいろんな“顔”を持っている──というお話
人は、役割や場面によって、様々な“顔”を使い分けるという。
この“顔”を『ペルソナ』(仮面)というらしい。
ある時は『母親』だったり、『会社員』だったり、何かの『役員』だったりする。
そしてその“顔”は、服装によって切り替えることもできるというのだ!
会社の制服に着替えたとたんにキリッとしたり、気分が仕事モードになったり、だ。
私は最近(といっても数年前)、『難病患者』という顔を手に入れた(望んだわけでは断じてない!)。
原因不明の、治療法のないアレだ。
いまは受給者証も所持し、公費で治療費を一部まかなってもらっている(これがありがたいのよ~)。
宣告当日はさすがにショックだったが、
私は『入院患者』という顔を楽しんだ(宣告当日緊急入院となりました)。
難病にかからなかったら会うことがなかったはずの、たくさんの医療者と交われて、勉強になったこともたくさんあった。
いま私にはそんなたくさんの“役割”はないが、
いま与えられている“顔”を精一杯楽しみたいと思う。
そう、『難病患者』の“顔”さえも、きっと天からの贈り物だ。
そうだ、そうに違いない。
あ、どんな“顔”も、バーンアウトしないように、ゆっくりと、ゆっくりと歩を進めよう───。
終わり
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