【小説】3人目は飛ぶように走りたかった。【白砂での暮らしシリーズ】
「汝、人と獣を混ぜ合わせた罪により、永遠の流刑に処す。」
告げられた女は、にっこりと笑っていった。
「私の子たちを悪いようにしないでくださいね。仲良く暮らしなさい。」
揺蕩うような心地の後、地に足が付いたので目を開ける。
「おぉ、今度は女性なのか!いやはや、女性も学問が受けられるようになったんだな。いい事じゃないか。」
目の前には、可愛らしく元気のよい少年だった。
「えっと、坊やは?迷子…では、ありませんよね?」
「むっ、坊やとは失礼な!僕は君よりずっと年上だ!一万年くら