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採用現場で起こる "合意のない期待" で企業側を悪にするのは簡単。でも、それで良いの?

昨日の note で組織における怒りや悲しみの90%以上は "合意のない期待" から起こる、という内容を書いた。

「組織における」とつけてしまったことで、同僚とのコミュニケーションを想像して読んでくれた人が多かったかもしれないが、ふと、採用活動でもよく "合意のない期待" について耳にするなぁ、と思ったので、今日はそのことについて書きたい。

面談だと思ってたのに、面接だった

私は現在、FREEPLUS にて採用や研修、その他 採用支援事業を立ち上げて担当している。そんな中、2018年2月から関連の方々をフォローし、ほぼロム専でTwitterを始めた。(いまではちゃんとつぶやいている✨)

そこでちょこちょこ見かけて、そんなことってあるんだ💡と思っていたのが

「Wantedly で話を聞いてみたいと思って応募し、
 面談だと聞いていて行ったのに、面接だった」

というお話である。

それも1度だけでなく、何度も何度も見かけてきた。
私個人の感覚からすれば、面談って言ったら面談でしょ。それ以外は筋が通っていないし、結果として双方に良い影響をもたらさない。と考える派なので、どうしてこのようなことが起こるのか不思議でならなかった。


やっぱり根本原因は...

この「面談だと思ってたのに、面接だった」という問題の本質も "合意のない期待" ではないだろうか。

さらに採用活動・就職活動における場合は双方にバイアスがかかっている可能性があり、自分に都合の良い解釈(期待)を より一層伴った "合意のない期待" になりがちだと思う。

応募者側は(特にWantedlyなら「話を聞いてみたい」というボタンを押したので)面接にエントリーしたわけではない、と思っていて、
採用側は入り口は何であれ、エントリーしてくれたのだから、うちへの入社に前向きに違いない!というバイアスがあるからだ。

でもここで私が強く言いたいことは、より一層自分に都合の良い解釈を伴っている場合であれど、"合意のない期待" を生んでしまう根本原因は、双方の怠慢だ、ということである。


そしてそれは企業側の責任

私自身が採用担当をしているからこそ、言いたい!ということでもあるのが、採用活動における合意のない期待は、やはり企業側に責任がある、ということ。

でも....
だからこそ採用担当はしっかりせよ!

みたいなことを言いたい訳じゃない。
(だってそれは当たり前のことすぎて、できていない企業はきっと採用以外でも適当にやっている節が多々ありそうだから...)

むしろ言いたいのは、候補者側としてエントリーした "あなた" が "行動をして" "得たい結果を掴んでいく" ということだ。


生殺与奪の権を他人に委ねるな。

これを推す理由は一択で、個人対企業になった時に、すぐにアクションを変えられるのは、個人=あなた だからだ。

怒りや悲しみを生み出してしまう "合意のない期待" を防げるかどうかは、あなたが解釈が含まれる表現を徹底的に潰せるのかにかかっている。(企業側はアウトサイダーのあなたが働きかけたところですぐには変われない)

「お伺いする機会は、面談ですよね?」
「御社のことをよく理解して、自身のやりたいことと重なるか考えてみたいので、まずは "面談" という形でお話を聞かせてください!」

と言えるのかどうか。

そうしてあなたが行動してもなお、合意を破ってくるような企業であれば、選択肢は2つだ。

1. 入社して、あなたが中から変える
2. 見切りをつける

昨日書いた note は、組織における合意のない期待についてだった。今日の採用活動のお話とは何が違うのかと言えば、継続的に関係が続くのか, 続かないのか だと思う。

日々一緒にお仕事をする組織内のメンバーであれば、円滑に業務を進めるために双方の努力で "合意のない期待" を埋めることが必要だ。

一方で採用活動においては、採用に至らない限り、基本的にその場限りの関係である。そしてそれは、あなたから相手を見極める機会でもあるのだ。

つまり、あなたが強くコントロールレバーを握り、相手との合意を取り付け、結果を手に入れて行ってほしいと思っている。それが、その企業に見切りをつける結果になったとしても...だ。

すぐに変えられるのは、自分である。
まずはできない理由や愚痴・陰口をいう前に、自分のアクションから変えてみるのはいかがだろうか。

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