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ブラジルで最も大切とされる日、独立記念日

9月7日はブラジルの独立記念日です。この日には毎年息子の幼稚園でも記念日をお祝いするイベントがありました。(今年はコロナの為なし)。三年前、独立記念日にを祝う学校イベントに初めて参加した時にはブラジルの歴史や文化の知識が乏しく、なぜこんなに盛大に熱い気持ちで祝うのかわからず、少しびっくりしてしまったことを思い出します。

去年までの幼稚園でのイベントの様子

子どもたちはこのイベントの為に作った小さな国旗をおのおの持参し、国旗に使われる色の服を着て、幼稚園で毎週歌っている歌い慣れたブラジル国歌を元気いっぱいに斉唱していました。ブラジルではかつて国歌の斉唱は学校での義務だったそうです。今は義務ではなくなり、国歌斉唱をするかは学校に依るそうですが、息子の学校では行われていて、息子もすっかり覚えていました。(ちなみにブラジル人の前で息子がブラジル国歌を慣れた感じで歌いあげると、喜んでもらえたり、面白がってもらえたりと大ウケします。笑)

息子の通う私立の幼稚園は小中高の系列校があるのですが、国歌斉唱の後、上級生たちは有志で劇をしていました。この日にはしばしば初のブラジル国王となるペドロ1世がポルトガルから独立を宣言する場面の劇が学校などで行われるのだそうです。そして最後はみんなで歌い踊り、お祝いモード全開でお開きになっていました。

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ちなみに今年は

このイベントがない代わりに、オンライン授業でブラジルの歴史、特にポルトガルからの独立について取り上げられていました。驚いたのは、小一の子どもたちの多くがこの歴史にまつわる知識が既に豊富で、自分たちで進んで歴史上の人名や出来事などを発言していたことでした。これらの知識は親や先生などから聴き続けて得られたものなのだろうなあと感心しました。

独立記念日が大切なわけ

なぜブラジル人はこんなにも独立記念日を大切にしているのか。それはさまざまな困難を乗り越えてポルトガルから勝ち取った独立だったからであり、また原住民・ポルトガル出身者・アフリカ出身者三者全てにとってめでたいことだからです。
以下この歴史的背景と一人のブラジル人の意見にはなりますが、なぜ独立記念日が大切にされているのか、友人の考えを記していきます。
まずブラジルの歴史には以下の三つの大きな出来事があったとされているそうです。

・1500年 ポルトガル人がブラジルの地に入植

・1822年 ポルトガルからの独立

・1888年 奴隷の解放

これらのうち、ポルトガル人の入植については先住民にとっては悲劇の出来事だったということがありますし、奴隷解放もアメリカと同様に当時の支配者層(ポルトガル出身者)と被支配者層(アフリカ出身者・先住民)の間では当初捉え方に差があったそうです。しかし繰り返しになりますが独立はブラジル人全員にとってめでたいことなのだそうです。というのも、独立した当初はブラジル内で支配者層のみがポルトガルからの搾取から解放されて自由と富を得ていたそうなのですが、今日では奴隷解放も独立が契機になっていたのだと認識されているそうです。そのため独立はブラジル人にとって植民地化からの解放だけでなく、奴隷制度からの解放という意味も重なり、ブラジル人全員が自由を勝ち取った、という意味を持つものなのだそうです。

まとめ

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以上が独立記念日のイベントの内容とブラジルで独立記念日を盛大にお祝いする歴史的理由です。
ブラジル人は自分の国が本当に大好きでブラジル人であることに強い誇りに思っています。また学校などで行われる国歌斉唱のとき、サッカーなどの国際試合のとき、そしてこの独立記念日のとき、ブラジル人は日本人の私が驚くほど団結をします。それにはこのような背景があったのか、と友人の話を聞いて深く納得をしました。

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ブラジルとドイツの在住経験から日本の当たり前を疑い、また日本の良さに改めて気付くように。これらのことを頭から少しずつ棚卸しできたらと思います。他、子育てや家族運営、そして自分のキャリア形成の試行錯誤についても著していきます。

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