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怪我する一般人。

だれだって、怪我ケガをする。

6歳のとき、自転車に乗って転べばヒジをすりむき、ヒザをすりむき、それはアザとなり、大人になった今でもこのカラダに残っている。

怪我は子どもがすることが多く、小さなころは大きな怪我をしたり、頭をすべり台にぶつけて、おでこにデッカいたんこぶをつくったこともあった。

怪我をするたびに母は「洗えば治る」というだけで、それがたとえどんなに大きな怪我であっても、うろたえることはなかったと記憶している。



札幌市内を歩いていると、たくさんの大人とすれちがう。ネクタイをしているサラリーマン、パンツスタイルのOL、私服でタトゥーが入っているナゾのお兄さん。



札幌駅前通を歩きながら、地下街へ入ろうと思い、入口まできたところで、ひとりのおじさんとすれちがった。

そのおじさんは50代くらいで、ノーネクタイで、首から社員証をぶらさげて、だれかと電話で話していた。


おじさんのひたいをみると、左のまゆげの上に、大きな絆創膏ばんそうこうがはられていた。

なんならその絆創膏からはみ出るようにして、すりむいたのかなんなのかわからないが、キズがついているのがわかった。2日以内についたであろう新鮮なキズのように見える。




そのおじさんとすれちがって3秒後くらいに、なんだか笑けてきた。



「なんであの年齢で顔にキズができるんだ?」



私自身、ひさしく顔にキズをつけていない。

子どもならばわかる。

遊んで転んで、それで顔にキズがついたんだろう。いいね。たくさん遊んでる証拠だよ。キズは子どもの勲章だもの。ただ考えてみると、子どもでもひたいにキズがつくなんてことは少ないよなぁ。



ハリー・ポッターも額にキズをつけていたな。


ポッターのあのキズは、例のあの人にやられたときについたキズだから、もう勲章どころじゃない。例のあの人の呪文に耐えたという何よりの証拠で、もはや騎士爵ナイトの称号でもいい。そこにはリリーの愛があるんだけどね。



あのおじさん、どんなシチュエーションでキズがついたんだろう?



転んだのか? ゴルフか?

少なくとも例のあの人由来のキズではない。


ひたいにキズがつくと、割と血液が出る。

額の皮膚は非常にうすいから、ちょっとのキズでも大怪我のように見えてしまう。ボクサーのように。

そう考えると、あのおじさんのキズができたとき、かなりの量の流血があったのではないか。多くの人たちに心配されただろうなぁ。


ポッターのように、全員がそのキズの背景を知っているキズというのは別に恥ずかしくない。そのキズのバックグラウンドが名誉あるものだとなおさら恥ずかしくない。


が、由来不明のナゾのキズ。しかもそのキズが新鮮であればあるほど、なんだか恥ずかしい気がする。恥ずかしくて、おもしろくなる。



とりあえずnoteのアプリを起動してタイトルをメモする。


「怪我する一般人」っと。


これでいっちょあがり。


<あとがき>
ハリー・ポッターのことを「ポッター」と呼ぶのはスネイプ先生くらいでしょうか。ハリーと呼びたい気持ちもあるのですが、ここは「ポッター」と呼んだ方が、なんだかおもしろいぞ、と思ってポッターと書きました。今日も最後までありがとうございました。

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