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和田毅投手の打ちづらい投球フォーム 〜140キロのストレートがなぜ打たれない?〜

2010年に最多勝&MVPに輝いた福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手。彼のストレートは140キロそこそこと決して早くない。高校生でも150キロ連発しているのを考えると、プロ野球では遅い部類になるんじゃないか?

決して速くないストレートだが、プロのバッターは彼のストレートに空振りを連発する。彼のそのストレートは決め球だったりする。なぜ、プロの打者は彼の「速くないストレート」を打てないのか?

これは前回、書いた金田正一投手の言っていることと一致している。さらに前回の動画では、金田氏も現代のいいピッチャーとして、和田投手の名前を上げていた。

400勝投手金田正一投手のタメ 〜股関節の使い方〜

まず、下半身 → 上半身 →  腕 とねじりの連鎖によりタイムラグが起こり、腕が遅れて振られる。それによって、ボールのリリースポイントがバッターから見えづらいため、打ちにくい。

さらに、下半身を粘るように使い、それから急激な筋反射で腕をスイングすると、一気に腕はスイングされる。長嶋さんのように音に例えるなら、

ジワーーーーーーーーーーっと、体重移動をして、いきなり、ビュッと振られる感じ。

筋反射を使う動きでは反動などを使わないため、とてもタイミングが取りずらい。これが二つ目。

最後にこのような筋反射のねじりの連鎖による腕のスイングは、直線的で筋力に頼った腕のスイングとはまるっきり違う力学が働くことになる。それにより、初速と終速の差の少ないストレートになり、バッターからは浮き上がって見えるのではないか?

そういった筋力ではなく、体をうまく使った筋反射を連動させるには、柔らかい肩甲骨と骨盤(股関節)がとても大事になる。当院では、このような動きが可能になるような肩甲骨・骨盤のケアを行なっております。

ちなみにこの動画の最後に和田投手は筋力トレーニングを行い、体がデカくなったと言われると嬉しいと語っている。これが2011年。その翌年の2012年から2014年まで、和田投手は怪我で活躍ができなかった。ウエイトトレーニングなどの筋トレはねじりの連鎖を阻害するだけでなく、怪我にもつながる可能性があると当院では考えています。と言うことで、当院の治療に興味のある方はこちらまで。

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