【プレママ】妊娠初期の孤独な戦い

「ご懐妊です。おめでとうございます!」
そう産婦人科で言ってもらえたものの、すぐに周りに話せるわけでもなく、母子手帳を貰えるわけでもなく。
妊娠初期って、とても孤独だな、と思いました。


1回目の検診後

1回目の妊婦健診では、胎囊を確認することができ、2回目の妊婦健診は2週間後となりました。

1回目の健診の翌々日に、鮮血の出血がありました。
慌てて調べてみたところ、
「鮮血の出血は、すぐに受診した方がいい」
「初期はよくあることなので、慌てなくていい」
など、ネットには様々な意見や経験談がありました。
かなり慌てましたが、慌てたところでGWで通院先はお休みなので、一旦様子見とすることにしました。
(一時的な出血のみで、腹痛はありませんでした。)

数日後、貧血の症状がありました。
血液が腹部に持っていかれる感じがして、目眩や動悸がしました。
食事をしっかり摂っても改善されませんでした。
GWでしたが、外出が怖かったので家に籠もることにしました。

さらに翌日には、吐き気がありました。
ある瞬間に急に具合が悪くなり「ついにつわりか」と思いましたが、1時間程で収まりました。
翌々日も、また急に吐き気がしました。
ここで気付いたのですが、吐き気を感じる前に飲んでいたものがありました。
それは、プロテインです。
鉄分と葉酸を摂りたかったので、家にあったホエイとソイのWプロテインを飲んでいました。
数回は問題なかったのですが、ある日から急に身体が受け付けなくなったようです。
これについてはつわりではなく、プロテイン自体が私の身体にあっていなかったようで、乳糖不耐症という症状が近そうでした。
(考えてみたら、昔から牛乳やチーズは苦手でした。)

その後も、食べづわりに近い症状と、一時的な出血が毎日ありました。
出血は多い時には、おりものシート半分くらいの鮮血がありました。
ずっと出血している、のではなく、時々まとまった出血がある、という感じだったため、予定している健診まで待つことにしました。
(腹痛や腹部の張りがある場合は、病院に連絡した方が良いそうです。)

2回目の妊婦健診

ついにやってきた健診の日は、逆に気持ちが落ち着いていました。

出血があることを先に伝えてから、検診台に上がりました。
答え合わせをするような感覚で、エコー映像を見ると…

「うん、元気に成長していますね。
このピクピク動いているの、わかりますか?
これが心拍です。しっかり動いていますね。」

と、無事に成長を確認でき、心拍確認もできました!
まだ胎囊と心拍しか確認できていませんが、その元気に動く心拍に「元気だよ。心配し過ぎだよー」と言われているような気がして、泣きそうになりました。

「出血の原因となるものは見られないですし、着床出血でしょうから問題ないでしょう。
生理中のような出血や、腹痛があれば、連絡してください。
じゃあ、また2週間後に来てください。」

あれ?母子手帳は・・・?
どうやら出産予定日を確定できなかったようで、案内はされませんでした。

2回目の健診後

心拍確認ができて、とてもとても安心しました。
「我が子として、生きようとしてくれている」
そう思うと、急に母性が強くなりました。
そして、健診後の会計待ちの間に今すぐ行ける美容院を予約しました(笑)

妊娠がわかってから、いつかはセミロングの髪をショートにしよう、と決めていました。
まだ妊娠7週目でしたが、既にお風呂が憂鬱になっていたのと、母となる覚悟をしようと思い、髪をバッサリ切りました。

身体の変化

妊娠7週目までは、いわゆる食べづわりの症状があり、食べても食べても異常な空腹という状態でした。
しかし8週目に入ると、急に満腹感・膨満感であまり食べられなくなりました。
そして、この頃からお腹がポッコリと出始めました。
まだ早い気がして不安になりましたが、調べてみたところ、
腹部に筋肉が少ない人は、
大きくなる子宮を支えるための脂肪がつくため
早くからお腹がポッコリと出る
らしいのです。
私の場合、筋肉量が少ないのでこのケースに当てはまりました。
食べづわりの症状は、この脂肪を作るために必要なものを蓄えていたようです。

その後は、大きな変化はありませんでしたが、下記の症状が軽くあり、毎日何かしらの症状に悩まされる日々となりました。

  • 便秘が続き、膨満感で食べられない

    • 食べないと、翌日貧血で動けない

  • 排便時に出血がある(痔ではない)

  • 空腹時や食後に、一時的な吐き気がある

  • 寝つきが悪く、睡眠不足

産院について考える

通院していた産婦人科では、分娩は対応しておらず、このまま通院する場合はセミオープンシステムで連携している総合病院での分娩予約が案内されるようでした。
人気の産院は早くに分娩予約が埋まってしまうらしいので、8週目の頃に産院について考え始めました。
どこで産みたいか。どんな分娩方法がいいか。
考えてみたところ、下記の希望が出てきました。

  1. 自分が住んでいる地域の産院であること

    • 行政サービスとの連携がスムーズな気がするから

    • いざという時の、タクシー代を考えて

  2. 大きな病院ではないこと

    • 出産に大きなリスクが無ければ、総合病院より地域の産院がいい

    • できれば、母子同室可能な個室がいい

  3. 通院時、オンラインで予約できること

  4. 緊急時も対応してくれること

  5. 良い口コミが多くあるところ

    • 経験豊富で、優しいところがいい

  6. 産後も対応してくれること

    • できれば、1ヶ月健診や、産後ケアサービスが受けられるところがいい

  7. 分娩方法は、自然分娩でいい

「そんなに特別なこだわりは無いかなぁ」なんて思っていましたが、考えてみると希望はたくさんありました。

これらの希望から、ベストな産院を探しました。
次の妊婦健診は妊娠9週目の予定だったため、次からは希望する産院に通院することにしました。
(妊婦健診に通っていないと分娩予約ができないのと、分娩仮予約は8週目から可能で早期に予約が埋まりそうだったため、すぐに通院先を変えることにしました。)

孤独な戦い、夫婦の絆

一般的に、両親や友人への妊娠の報告は安定期に入ってから、と言われています。
しかし私の場合、会う予定が入りそうな友人と母親には、1回目の健診の後に報告しました。
(「体調が悪くて」と断ると、無駄に心配させてしまうと思ったため。)
また、体調不良で仕事を休むことも増えたため、職場の上司にも同じ頃に報告しました。

しかし、報告はしたものの、常に相談できるような間柄ではないため、妊娠初期の不安な気持ちは夫以外には相談できませんでした。
不安な気持ち、そして今後のことについて、夫とよく話し合いました。
まだまだ先のことに思えることでも、夫は一緒に考えて寄り添ってくれたので、とても助かりました。
夫婦の絆を感じながらも、体調に変化があるのは自分だけなので、その面では孤独を感じていました。

次の妊婦健診では、母子手帳の案内がされたため、助産師さんや保健師さんと会話する機会ができました。
「いつでも、何でも、相談して」と言っていただけて、ようやく孤独から開放された気持ちになりました。

私にとって、この妊娠9週目までは孤独な戦いでした。
だからこそ、強くなれた部分もあると思っているので、この時のことは大切な思い出として、持っておきたいと思います。


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