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愛せない自分すら愛してしまいたい。

愛せない自分すら愛してしまいたい。

お料理が上手にできなくたって、

家族を大切にできなくったって、

涙がたくさん出てきてしまったって、

うまく言葉にできなくたって、

足元がふらついたって、

それでも私の心臓は鼓動をうっている。

東の海から太陽が昇って、

水が循環して雨が降って、

動物たちが静かに過ごして、

私は木の葉を掻き分けて野良猫を追っかける。

そんな私でいいんだよ。

不安で押し潰されてしまって、

うまく呼吸ができなくて、

苦しくて、しんどくて、誰にも頼れなくて、

辛かったよね。

自分を理解してくれる人はどこにもいないような、

まるで世界で一人ぼっちになったかのような、

そんな孤独感が込み上げてきて、

一人で息を切らしながら心を殺して泣いていた。

だめだなって思う部分も、

不器用だなって思う自分も、

そのまま受け止めてくれる人が世界のどこかに必ずいて、

そのことを知ってるけどまた不安に駆られる私がいる。

人も家族も自分自身も、

完全に信じることはできないのかもしれない。

きっと私はその葛藤と共に生きていくのだと思う。

でも、私は人を愛したい。

みんなに笑顔でいてほしいから、たくさんの人を愛したい。

そのためにはまず、

自分のことを愛せない自分すら、愛してあげたいと思う。

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