「全然、いいですよ」

えっと、はじめに言っておくと、
「全然、いいですよ」という言葉を国語的に批判する気は、ありません。

僕は、
「全然、いいですよ」という言葉の裏に隠された感情に注目する。

みんながみんなそうではないと思うけれども、
この言葉を使う人、本当はやりたくないという気持ちが含まれているような、
気がしてならない。

(ケース1)
A:「B、これやってもらっていいかな?」
B:「あ、はい!」
A:「わるいね・・・!」
B:「全然、いいですよ」

えっと、「いいですよ」「大丈夫ですよ」でよくない?
「全然」って、何に対して「全然」なの?

そして、不思議なことに
同等な関係性を築いている人に対して
この言葉は使わないような気がする。

(ケース2)
A: 「B、これやってよ~」
B:「え~。いいよ~」

そう、BはAに対して一旦自身の感情を吐露している。
本当はやりたくないけれども、関係性の中で、
やってもよいよと承認している。

そうなんだ、「全然」という言葉は無言の抵抗なのだ。

皆さんも、これからも注意深く観察してほしい。

「全然」という言葉が、
どんな関係性の会話で使われているか。

「全然」という言葉を言われた相手と自身の関係性は、
どういうものなのか。

ちなみに、僕は得意でない人に対して、
「全然、大丈夫ですよ」という言葉を使う。

多くの場合は、二度と仕事をしたくない人にね。
嫌なやつだな。

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