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あなたは次のステップとして何をしますか? PoC? Prototype? MVP?

この記事は、新規事業開発を推進している方や、その役割に関心を持つ方を対象としています。しかし、私自身の過去の経験と学びを元に、自戒の意味を込めて書かれています。そう、将来の私に対するメッセージになります。


状況

あなたは新規事業開発を推進している、またはそれに準ずる役割を担っています。
市場調査、アイデアのブレインストーミング、ビジネスモデルの構築が完了し、バリュープロポジションの仮説を立てて検証の段階に入っています。
ようやくここまで来た!という気持ちでワクワクしていることでしょう。

議題

さて、あなたは次のステップとして何をしますか?

  • 実際の顧客を見つけて PoC(Proof of Concept)を実施する

  • プロダクト開発チームに Prototype の開発を依頼をする

  • MVP(Minimum Viable Product) の要件定義をするために、タスクフォースを組成する

仮説を検証するためのアクションは色々と考えられるでしょう。
あなたは仮説に対するどのような不確実性を減らすために、そのアクションを取ろうとしていますか?そこまで考えての判断でしょうか?
また、それを意識した上で、PoC / Prototype / MVP という言葉を使い分けていますか?
私は十分に意識できていませんでした。

・ ・ ・

選択肢

タイトルにもあるように、あなたには3つの選択肢があります。

  • PoC(Proof of Concept)

  • Prototype

  • MVP(Minimum Viable Product)

さて、あなたはこの3つの違いを明確に説明することができますか?
以前の私は、その時の雰囲気でそれぞれの言葉を用いて、それぞれの意味合いや違いを意識できてませんでした。

つまり、そこまで深く考えていなかったのです。
そんなあなたは、次の記事を読んで、それぞれの意味合いや違いを学んでください。

ここでは、まとめの図のみ引用させて頂きます。

画像出典:PoC vs Prototype vs MVP: What's the difference? How to choose?

失敗談

過去のわたしについて軽くふれておきます。
前述のとおり、そもそも言葉の意味合いやそれによって得たい目標を強く認識できていませんでした。

とりわけ、PoC と Prototype は意味合い的に全く逆のような場面で利用していました。特に PoC は Proof of Concept という英単語に引っ張られた?こともあり、事業検証の意味合いで多く用いていたように思います。

少なくとも同じ組織内で共通の意味合い、目的として捉えられている場合は、そんなに大きな問題にはならないかもしれません。
しかし、今までの経験を振り返ると、わたしだけでなく、組織内の多くのメンバーがその言葉自体、またはそれによって明らかにしたい事項、状態を意識できていなかったように思います。

そのため、何を明らかにするためのアクションなのか、それを達成するための制約は何なのか、その結果得られたものをどのように評価して、次は何をするのか、文字にすると当たり前のようなことが認識合わせもできず、明文化もできずに事をすすめていました。

気づけば、PoC という名の初期案件となり、その顧客の希望に応えたプロダクトが一人歩きしてい、取り返しがつかなくなったケースを幾つか経験しています。
進めていくうちに、バリュープロポジションという仮説を正しいものと認識し、またはそうさせるために盲目になってしまっていました。

後から振り返っても途中から軌道修正することはなかなか難しいと思います。最初からそれぞれの選択肢のフレームワークに合わせて、Goal / Development time / Audience / Use case / Risk evaluation / Investment / Revenue / Further use を明文化しておくことが大切だと思います。

回答

最後に、最初に提供した状況と議題に対する回答を提示します。
もう一度、状況と議題を振り返っておきます。

あなたは新規事業開発の推進を任されている者またはそれに準ずる役割を持っている者です。
ある市場に対しての市場調査、アイデア出し、ビジネスモデルの構築が終わり、バリュープロポジションの仮説を立て、その検証をしようとしている段階です。さて、あなたは次に何をしますか?

状況と議題

これに対する回答として、PoC / Prototype / MVP の中で何をすべきかを判断するためのフローチャートを提供します。
冒頭にお伝えした通り、将来のわたしがこのフローチャートに沿って、次に何をすべきかを正しく判断して、そのやるべきことの詳細を明文化して、チームと共に歩んでいることを期待しています。

PoC / Prototype / MVP 判断フローチャート


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