#Step6 自分と相手の頭の中で描くものは違う
私達には五感に基づき、表現したり記憶したり、
納得する感覚を持ち合わせています。
そこには「優位的に働く感覚」というのがあり、
視覚優位、聴覚優位、身体感覚優位と、人それぞれ違いがあります。
同じ情報を受け止めたとしても、頭の中に描く地図は人それぞれ違います。
たとえば、「りんご」という言葉をきいて、頭の中で考えることは、
「真っ赤」「薄い赤」「甘い」「酸味」「みずみずしい」「ふじ」「むつ」「シャリシャリ」「さくさく」とまだたくさんありますが、人によってイメージは違うわけです。
仮にあなたが「りんごは美味しいから食べてください」といっても、りんごが嫌いな人にどんなにりんごの説明をしても受け入れてくれるわけがありません。
これと同じで、あなたの商品に興味を持っていない人に、
どんなに説明しても無駄なことなのです。
ですから、あなたの頭の中にある地図と、お客様の頭の中にある地図を、
できるだけ近づける必要があります。
視覚優位の人は、見えるものやイメージができれば納得できたりします。
写真や絵、図などの視覚にアクセスする要素が必要です。
聴覚優位の人は、音や言葉を敏感に察知し数字や時間、データーや口コミ
評判などを重視して納得します。
身体感覚優位の人は、手触り、感覚、その時の感情を大切にしています。
判断する時が直感で決める人も多いのが特徴です。
同じ言葉や行動、態度を見た時、人によって、受け取る感覚や表現に違いがあるのはこの「優位的感覚」が違うからです。
その感覚は、言葉づかいや話し方の表現で理解できます。
では、あなたの地図はどのような感覚で描いているでしょうか。
あなたの目の前にお客様がいて会話をする時、あなた自身の見え方、
聴き方、捉え方、感じ方、考え方、言葉の使い方、表情、動きは、
自分でわかっている必要があります。
でなければ、お客様の感覚を無視し、自分本位の感覚で話してしまうことになります。
それくらい、感覚を共有することは大切なことなのです。
来店されたお客様や、出会ったお客様には、なんとかしてファンになっていただき、長くお付き合いしてほしいものです。