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【20記事目】<世界の最新ビジネスニュース>Cellwize、モバイルネットワーク向けに32億円をシリーズBで資金調達!


●資金調達の概要

モバイルネットワークの自動化とオーケストレーションに注力するCellwize Wireless Technologiesは、シリーズBで32億円を資金調達しました。


Intel CapitalとQualcomm Venturesを中心にVerizon Ventures、Samsung Next、既存の投資家が参加しました。

CellwizeのCEOであるOfir Zemer氏は今回の金額を含めると、Cellwizeは2013年の設立以来、合計で56億円の資金調達を行っているといいます。その中には2015年に行われた14.5億円のシリーズAも含まれています。


CellwizeのCHIMEプラットフォームは、クラウドベースの人工知能主導型無線アクセスネットワーク(RAN)で、モバイルネットワーク事業者が5Gネットワークの展開と市場投入を加速させるとともに、ネットワーク投資に対する投資収益率を向上させることを可能にするとZemer氏は述べています。

同社の初期のプラットフォームは、通信事業者がネットワークを再構成することを可能にする自己組織化ネットワーク(SON)でした。2016年後半、同社はベル・カナダとの協業で、現在の最適化に加えて自動化機能についての依頼を獲得しています。

「我々はゼロからプラットフォームを構築し、数百億円を支払うことなくネットワークを『大規模に高密度化』したいというベル・カナダのユースケースに対応しました。2年後には、その新しいプラットフォームをVerizonやその他のレガシー顧客に提供し、このプラットフォームでさらに多くのことができるようになりました。」

アナリストはSON市場を約1000億円と評価していますが、Zemer氏は数百億円以下とより保守的に市場を見ています。しかしRAN自動化は新しい領域であり、それよりも市場が大きくなる可能性があるとも考えています。


●今後の成長性

同社はテルアビブ、シンガポール、ヨーロッパ、ラテンアメリカにオフィスを構えています。今回の新たな資金調達は、他の携帯通信事業者への販売・マーケティングの拡大、AIへの投資、企業顧客の5Gへの移行支援、プライベートネットワークなどの追加事業の検討など、いくつかの場所に充当されます。

現在、Cellwizeはパブリックネットワークへの販売を行っています。プライベートネットワークに進出するのはマーケットが異なり、異なるプレーヤー、システム、キャリアの規模が含まれるため、バリューチェーンはより複雑になる、とZemer氏は述べています。

プライベートネットワークは企業の情報技術者が作成しているため、Cellwize社では、よりシンプルで誰でも導入できるようなサービスを提供していく予定のようです。


一方、インテルキャピタルのデビッド・ジョンソン氏はインテルとCellwizeはネットワークの変革について「共有のビジョン」を持っているとインタビューで語りました。

「CellwizeのCHIMEプラットフォームが魅力的だったのは、クラウドを利用して業務効率を高めていたからです。すべてのネットワーク要素がシームレスに話ができる同社のオープンプラットフォームアーキテクチャと相まって、CellwizeとIntelがこの技術についてのビジョンを共有していることの証明になりました。彼らは非常に経験豊富で、深い通信ソフトウェアと自動化の専門知識を持っており、それが彼らが素晴らしい顧客を獲得した理由だと考えています。」とジョンソン氏は語りました。


出典:Crunchbase



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