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【世界の最新ビジネスニュース<2020/11/12>Menlo SecurityがIPO前、最後の資金調達100億円 へ!


Menlo Securityは2020/11/12、シリーズEラウンドの資金調達で1億ドルを調達したと発表しました。

Vista Equity Partnersを中心に、Neuberger Bermanファンド、JP Morgan、General Catalyst等の既存投資家も参加しました。


Menlo Securityは、直近では2019年7月に75億円のシリーズDの資金調達をしました。今回の資金調達総額は260億円以上、評価額は800億円となりました。

CEOのAmir Ben-Efraim氏は同社を独立させたいと考えており、今回のシリーズEの調達が株式公開前の同社の最後の資金調達になることを期待していると語りました。

Ben-Efraim氏によると、新たな資金調達は同社の製品組織を拡大し、市場への進出を加速させるために使用されるといいます。また営業チームも成長させる予定のようです。現在約270人の従業員を擁する同社は、従業員を30%から50%増やすことを見込んでいます。

パンデミックの影響で、多くの人がまだ自宅で仕事をしているため、企業はリモートワークに伴うセキュリティのニーズに注目しています。また資金調達データによると、今年も投資家はセキュリティを最重要視しています。


クラウドセキュリティ、サイバーセキュリティ、ネットワークセキュリティのための資金調達は、2020年までで、米国に拠点を置く企業で5500億円に達しています。273件の案件にまたがる5500億円という数字は、2019年全体で351件の案件にまたがって調達された4700億円を上回っています。

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2020年のこれまでのところ、米国セキュリティベンチャーの資金調達額は、過去5年間の水準を上回っています。

サイバーセキュリティアドバイザリー会社Momentum Cyberの創業者でマネージングパートナーのEric McAlpine氏によると、2020年は特にサイバーセキュリティにとって記録的な年になったといいます。

「2020年のサイバーセキュリティの資金調達は前例のないものになりました。世界的なパンデミックが発生すれば、業界全体の資金調達に大きなマイナスの影響を与えると思われますが、実際は正反対の効果がありました。」

サイバー企業の資金調達が加速している要因としては、大量の在宅ワーク・フロム・ホーム(在宅勤務)運動による攻撃対象の拡大、グローバル経済の継続的なデジタル化、ゼロ・トラスト・ネットワークやクラウド・アクセス・セキュリティ・ブローカー・ソフトウェアなどのツールへのニーズの高まりなどが挙げられると、同氏は述べています。


Menlo Security社は、セキュリティ強化の需要の一端を確かに見てきました。同社によると、今年の同社の ARR は 155% 増加し、平均取引規模は昨年の同時期に比べて 100% 以上増加しています。

在宅勤務の時代は、セキュリティに関して2つの大きな課題が生まれています。

①リモートワーカーの多くは遅いVPN接続で接続しており、場合によってVPN接続が乱立し、仕事に影響を与えています。

②マルウェアが増加しています。パンデミックのようにシステムが混乱すると、悪質な行為者が飛び込んできて混乱を利用する傾向があります。


「超高度なレベルでは、私たちはクラウドベースのセキュリティサービスを提供しているので、どこにいても保護の傘を提供することができます。攻撃が増加しており、企業にとってセキュリティは非常に重要であるため、パンデミック時にはセキュリティ部門の需要が増加しています。」とBen-Efraim氏は述べています。


接続されたデバイスの急速な成長、同時に分散化されたネットワーク構造、SaaSやクラウドベースのアプリケーションの普及している状況では、安全なインターネット体験を提供することは今まで以上に重要であり、困難なことになっています。


出典:Crunchbase

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