Single_Title_Bar_Twitter_Postのコピー

留年したけど京都大学医学部の大学院に受かった僕が、大学院合格までの全てを教えます

*こちらのnoteは大学院受験をしたい人全てに役に立つ記事となっております。(ロンダ希望者向けだけという訳ではありません)

・はじめに
・そもそも大学院とは
・大学院ロンダリングってなに?
・大学院受験のリアルな現状。
・研究室決め
・入試対策
・面接対策
・受かってから研究室に入るまで
・リアルな就活状況



気がつくと、涙がボロボロと溢れては下に落ちていました。
本当に無意識に、
あ、壊れる。
そう思った3秒後には号泣。

あれ?
なんでだ?
全然悲しくないのに。

研究室のmeeting中でした。
隣にいた先生が慌てて、
大学のカウンセリング室に連れてってくれました。

軽い鬱病。
最低でも2週間は、安静にして動いてはいけないと。

無意識で自分が壊れていくって、本当に恐ろしい。

画像1



すみません、いきなり(笑)
実はこれは僕の身に起こった事です。

皆さんには壊れてほしくなくて
この記事を書いています。


この記事に辿り着いた皆さんは恐らく

・現在大学3年生。大学院修士課程に通いたいと思っている。
 でも、今の大学で更に2年間通うのはなんか違う。
 大学生活はもう飽きたというか。
 飲み会→サークルの日々をあと2年間も続けるなんて気が遠くなる。
 それに、大学受験での悔いが心の奥底で残っている。
 もっと上のレベルの大学行きたかったな、、。

 


こんな風に思っている人が多いのではないでしょうか?

その気持ち、死ぬほど分かります。
なんたって、これは僕の当時の気持ちだからです。

僕は当時地元の国公立大学薬学部に通っていました。

いわゆる普通の大学生で、
授業が終わったらすぐさま、サークルの部室に直行。
うぃーすという軽い挨拶を交わし、その週発売のジャンプを見ながらダラダラ、、
サークルのメンバーはひたすらスマブラをしていました。

そのまま、先輩の
〇〇の家で飲むか!という一言で
皆でゾロゾロお酒を買って向かう。
ベロベロになって、次の日の1限は
まぁいいか、、といって休む。

友達と飲み比べをやったり、
レンタカーを借りてどこかに行ったり
たまーにバイトもしたりして

まさに典型的な大学生でした。

それなりに楽しかったです。

でも心の奥底、
本当に深い所では、いつも自問自答してました。

・このサークル、飲み会、バイトの毎日の生活をずっと続けていていいのか?
・何ひとつ何にもしてない。学び0 経験0 遊び100の状態だし、、。
・こんな俺が入れる就職先とかある?就活やばくね、、

3秒に1回ぐらいこんな事を考えてました。

画像2


結局そのモヤモヤは解消する事なく、
3年生になりました。

そのまま研究室配属へ。
朝から夕方まで、研究する日々になりました。

初めての実験に、最初の頃はかなり楽しかったのを覚えています。
なんといっても、
飲み会でコールばっかりかけていた非生産的な日々から、(飲み会は今でも大好きですが)
生産的な日々に変化したのが、嬉しかったです。


3ヶ月経ったある日。
僕の面倒みていただいていた先輩から
『大学院、京大に行く事になった』
と告げられました。

なんでも、大学院入試で京都大学を受け
合格し、春から京都大学生になるらしい。

僕はそれを聞いた瞬間、ほんとに聞いてから2秒と経たない内に

これだ

と思いました。

脳内に軽い電気ショックを受けた気持ちになりました。

僕のモヤモヤを根こそぎぶっ飛ばしてくれる
解決策を提示されたような。

実は僕は、
大学受験の際に医学部に行きたかったのですが、
センター試験の点数が足りずに、
泣く泣く薬学部に入学したのです。

大学時代でもずっと、こびりついたように
その時の後悔が頭の中を這いずりまわってました。

その頑固な後悔を、
照らす光が
京都大学大学院受験だったのです。


京大といえば、
日本
いや世界有数の大学。

ここに入れれば、
俺のこの後悔はなくなる
そして、この毎日同じ事が続く日々に終止符を打てる。
就職も。
何かスキルを身につければ、優位に戦える。(実際に優位に戦えます。ここら辺は後々)


ここから僕の大学院受験が始まったのです

まずは情報のリサーチから始めました。

----------------------------------2週間後-----------------------------------

大学院受験の情報って全然ねえぇぇぇぇ。
驚きました。
全然情報がないんです。
まじで1個も無いレベル。

まーあるにはあるんだけど、
その記事も実際に受験した人が書いているものはほとんどない。
というかゼロ。

だから、
僕は全部先輩に聞きました。

・研究室訪問ってどうすればいいんですか?
・研究室ってどう選べばいい?
・受験対策って何したらいいん?
・面接って何聞かれる?
・大学院変えるのって就活にどう影響するの?

ここら辺全部。

このデジタルな時代に、めっちゃアナログな事やってましたね(笑)

でもその先輩も京大の院合格したわ!って段階だったんで
試験の事は分かるけど入った後は知らねえ。みたいな感じでした。


僕の国公立薬学部→京都大学医学研究科入学→研究生活

の経験から、もし同じような状況でひとつだけ後輩に伝えろと言われたなら
間違いなくこの事を伝えます。

研究室選びを失敗すると死ぬ

という事です。

冒頭の一節を覚えているでしょうか?
結果僕は京都大学医学部の大学院に合格し1年間研究していました。
しかし、最終的には精神に病をきたし現在は休学をしています。

僕の同期は5人いたのですが、3人は休学。
うち2人は精神的苦痛という理由です。

ここでの失敗は何もブラックな研究室を選ぶなという事ではないです。
実際僕の研究室のレベルは非常に高かったですし、
僕もそこに入って後悔はしていないです。
時間も自由でしたし、
全然ブラックなんかとは程遠いです。
今でも指導していただいた先生には感謝しています。

では何故僕は壊れたのか?

それは
相手(研究室)のニーズと
僕(自分)のニーズが

マッチしていなかった。
それだけの事です。

そのズレが来る日も来る日も来る日も
僕を苦しめる事となりました。

京大というネームに躍らされる事なく、
しっかり自分の将来を考え、
研究室を選択すべきだった。

今でもそう思います。


皆さんにはそうなって欲しくなくてこの記事を書いています。

画像3


1.そもそも大学院とは

そもそも大学院ってなんでしょう?

僕も学部3年生の頃は、
大学院って何?
何する所?
なんか名前はかっけーな。

こんぐらいの認識でした。

ちなみにwikiには、こういう風に書いてあります。


大学院(だいがくいん)とは、高等教育(学士課程)にて優秀な成績評価を取得した者を対象として、上級学位(修士、専門職学位、博士)を付与する機関である[1][2]。


いや、分かりづれえええええええええええ、
何の事かさっぱり分からん。


京大の院生ってかっこよくね!?
こんな風なフワッとした認識で入って僕は死にました。

あん時の僕に1つだけ伝えるとしたらこの事を伝えます。

・学部=勉強する所

・大学院=研究する所

これだけは、記憶喪失しても忘れてはダメな事です。

要は目的がまるで違うんです。

学部は勉強して単位とって、実習出てってすれば卒業は出来ます。
一応研究室に入る所もありますが、クソ程適当に研究していても卒業出来ます。
ほぼほぼ間違いなく。

なぜかというと、
学部は勉強する=単位取る事
が最大の目的だからです。

だから、僕の研究室のやつなんかは2年間行かないと行けない研究室を
30日ぐらいしか行かず、卒論も先輩の丸パクリして卒業していきました。

そんな人はゴロゴロいます。

学部の卒業判定は、学部長と所属している研究室の教授がやります。
学部長は単位取ってるかでしか判断できません。(生徒の顔も知らない事が多い)

教授は、卒業出来ない人をゴロゴロ出したら 
上から『なぜ、そちらの研究室はそんなに卒留する人が多いのか?』と咎められるため
基本的には卒業させる方針でいきます。余りにもヒドい場合は別ですが

つまり、
学部長、教授は 
単位取っていて、そこそこ研究してたら基本的には卒業させる方針でいきます。

このように、全ての戦略は相手の立場に立って考えるのがいいです(これをニーズ選定といいます)
好きな人ができたら、彼女の好きな食べ物とか、趣味とか調査してからデート誘いますもん。
そんなノリです。
常に相手のニーズを考える。これは実社会で上手く立ち振る舞うコツだと思います。


ではでは、肝心の大学院はどうなのか?
学部とは打って変わって

大学院=研究する所です。
大学院は研究が全てといっても過言ではありません。

学部時代は、
卒業認定=単位取る+自分の研究室の教授のハンコ
だったんですが、

修士からは打って変わって、
卒業認定=修論発表会での合格(自分のしてきた研究を、自分の学部の教授達の前で発表する)
になります。

更に博士課程では、
論文を2,3本投稿しなければ、卒業できなくなります(論文が出せずに研究生になる人が京大でもめちゃくちゃいます)

授業なんてのは1年前期にちょろっとあるぐらいで、
大半が研究室生活、つまり研究する事になります。


そもそも目的が学部と違うんですね。

学部=勉強する所

大学院=研究する所

です。

この違いを理解せずに、軽い気持ちで大学院に入ると冒頭の僕のように壊れます。

画像4



2.大学院ロンダリングって何?

学部と大学院の違いを理解した所で、
次は大学院ロンダリングについて考えてみましょう。

この記事をここまで読み進めて頂いた方は、
大学院ロンダリングについて少なからず興味がある方でしょう。

ネットで “大学院ロンダリング”
と調べてみると

-大学院試験時に、自身の卒業大学の大学院ではなく、 旧帝大の様な高偏差値の大学院試験を受け、そこに入学する事-
みたいに書いてあります。

要は、
“最もコスパ良く、京大や東大など今より高いレベルの大学に入る方法”
という理解でいいと思います。


・ほんとは今行っている大学より、偏差値5上のレベルの大学に行きたかった、

・ダラダラと授業→サークル→飲み会→バイトの大学生活を続けているので、このままじゃ就活の時に胸張って
 大学時代頑張った事の質問に答えられない。デカい声で答えれる程の実績が欲しい。

・大の研究好き。どうせなら、もっと規模が大きい設備やお金をめちゃくちゃ使える研究室にいければおもいっっきり、
 最高レベルの研究が出来そう。そこで教えられる知識も経験も、今後の研究人生に活かせそうだ。

・とにかく東大生とか京大生に自分がなるという事に憧れる。合コンで『自分東大生です』ってドヤりたい。

・将来起業とかしてみたい、、、。その時に東大、京大の知り合いとか居たら色々人紹介してもらえそうじゃね!?


上の様な気持ちが1ミリでも、あるならば”絶対に大学院ロンダリングをお勧めします”
僕も自分の子供がそうであるならば、その様な悩みを聞いた瞬間に勧めると思います。

実は大学院ロンダリングをすると、上の欲望が全て満たされます。

最もコスパ良く、京大や東大など今より高いレベルの大学院に入る事ができ

・今行っている大学より、偏差値5上のレベルの大学に行きたい
・就活を有利に勧めれるようになる(ここに関しては後半で、実際の人事担当の方のお話をもとにみっちり書いています)
・最高レベルの研究ができ、最高レベルの知識、経験が身につく
・レベルの高い大学に行ってるので、とにかく生活の様々な場面でドヤれる
・将来自分に役立つ人脈形成ができる。


これが世間では語られない、大学院ロンダリングの本当の旨味です。


こうやって書くと、
大学院ロンダリングってすげぇぇぇぇ。俺もやりてぇぇぇぇ。
という気持ちになる方が少なからず出てくると思います。

しかし、世の中全て世界全歴史みてもそうですが
ポジティブな面だけの事はありません。
物事には絶対にいい面と悪い面があります。

なので、いい事づくめにみえる大学院ロンダリングにも
必ずネガティブな面というのが存在します。

このネガティブな面を見ずにポジティブな面に踊らされて
何も考えずに大学院に入ると、


冒頭の僕のような状態になってしまいます。

・悲しくないのに、涙がボロボロ流れるようになります。
・2週間ぐらい人と1回も話せない状態になります。
・生きてるのか死んでるのか分からない状態になります。

我ながら凄い状態だったと思います。

でも、これだけは伝えさせてください。
耳と耳の間からこぼれ落ちないようにして聞いてください。

事前にしっかり計画を立てて
研究室選び→受験→研究室配属まで
を過ごす事が出来ればネガティブな面はほぼ0にできます。

大学院ロンダリングの旨味だけ吸って卒業できます。
このnoteでは僕のリアルすぎる経験談から
大学院受験とその後の不安、研究生活、就活のリスクをほぼ0にする方法を伝授していきます。
これは経験者にしか伝えられない事だと思っています。

具体的にはどうすればいいのかまで踏み込んで話していきます。
ちまたに出回っている精神論だけでは生きていけない世界だからです。

具体的には

・受験決意→入試説明会→研究室訪問→受験→合格までの全日程整理。
・元研究生だから話せる自分のニーズと研究室のニーズを考慮した絶対に失敗しない研究室選び
・ぶっちゃけ僕ブランドが欲しいだけなんですけど、どうですか?→回答します。
・研究室訪問で聞く事リスト。これは確認しとかないと死ぬ
・実際に合格した自分が書く、研究室訪問メールテンプレ (実際に使ったものを公開します)
・入試説明会で押さえるべき2つのポイント
・大学院受験を最速で突破するための勉強法
・受験合格→研究室配属まで何をすればいい? →ロケットスタートを切る為の方法

そして、実際に採用担当者に聞いた
・大学院変更は採用にどう響くのか?ぶっちゃけどうなの?

ここら辺の知識を提供できればなと思います。
全て僕が体験した紛れもないリアルすぎる実話です。

要は
大学院受験決意→大学院合格→その後の就職活動

全て網羅するような記事になっています。

情報が1ミリもない大学院受験業界にメスを入れるつもりで書いています。
これさえみとけば、大学院受験で困る事はまずないと思ってもらって構いません。
正直大学院受験をするなら他の色々な情報をみるより、これだけみとけばまず間違いないです。
(基本的に修士課程を受験する方に向けて書いていますが、博士課程の方も参考になると思います)

それでは早速本編に進みたいと思います。



本編1
受験決意→入試説明会→研究室訪問→受験→合格までの全日程整理


さあさあ、まずはここから始めていきましょう。
上の日程を整理する事はかなり重要です。
何故なら、日程を整理しなければ計画が立てれないからです。
計画を立てれないと落ちます。

そして、各項目には必ず締め切りがあります。
これを1ミリ秒でも超えると、その瞬間にあなたの受験は終わります。
ここで整理しましょう。

ここから先は

8,808字 / 8画像

¥ 1,980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?