起業の動機のまとめ方 ~マイノート書き方講座#1
・起業には事業計画が必要。でも、いきなり事業計画を書くのは難しい。
・まずは、起業アイデアをマイノートにまとめよう。
・マイノートにまとめた起業アイデアは起業の羅針盤になる。
オレは、起業を目指すみんなにこれを伝えたいと思っている。
でも、最近Twitterでこんな投稿を見つけたときハッとさせられた。
確かに。口で言うのは簡単だ。
・起業には事業計画が必要。でも、いきなり事業計画を書くのは難しい。
・まずは、起業アイデアをマイノートにまとめよう。
・マイノートにまとめた起業アイデアは起業の羅針盤になる。
2回言うのだって、朝飯前だ。
このままだと上辺だけの言葉が伝わって、マイノートの大切さが伝わらない。だから、オレ「起業ライダーマモル」のマイノートを7回にわたって公開して、まとめ方を解説しようと思う。
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1.そもそも、マイノートとは?
初回だからマイノートとは何なのか、少しだけ紹介しておく。
起業には、事業計画が必要だ。
起業家に話を聞いてみると”事業計画書”なんて書いたことない、という人も多いが、それは文書にまとめたことがないだけで、無計画に行動しているわけではない。
起業ライダーマモルが考える事業計画のイメージはこんな感じだ。
でも、いきなり事業計画を作るのは難しい。
リスクを抑えて起業したい、という人や起業するかどうかまだ悩んでいる人にとっては、事業計画は少々重たすぎるかもしれない。むしろ、その時間を行動に充てた方がいい。
そこで、おススメしたいのがマイノートだ。
マイノートにまとめる内容は、大きく次の9つに分けられる。
(1)起業の動機
(2)強み・特技
(3)社会・お客さんのニーズ
(4)誰に
(5)何を
(6)どのように
(7)目標
(8)競合の特徴
(9)事業の優位性
ちなみに、オレとLINEで友だちになると、こんな感じで9つのステップを埋めれば、起業アイデアがまとめられるようになっている。
<ホーム画面>
話を戻そう。
なぜ、起業アイデアをまとめる必要があるかというと、起業の軸が決まれば、行動がブレにくくなるからだ。
これは、円を描く「コンパス」に例えるとイメージしやすい。
<軸がブレている>
<軸がブレていない>
同じ円を描く作業なのに、軸がブレているとなんだか苦労する気がしないだろうか?
せっかく起業に向けて努力をしているのに、なかなか起業にたどり着かないという無限ループに陥ってしまうのは、みんなの大切な時間が勿体無い。
2.これが、オレのマイノート
前置きが長くなったが、これが「起業ライダーマモル」のマイノートだ。
今日から、毎週1項目ずつこのコンセプトができ上がった過程を紹介していこうと思う。
これが、スケジュール。
3.オレの起業の動機
今週の本題、「起業の動機」の話をしよう。
オレの場合、「中小機構」という国の機関に所属しているから、厳密には「起業」ではなく「新事業」なんだが、ここでは便宜上同じ起業の動機とさせてもらう。どうしてこの事業を始めたのか?という視点で見て欲しい。
まず、これがオレが最初にまとめた起業動機だ。
最高にいけてない動機が完成してしまった。でも、いざ言語化しようと思うと難しい。
国の支援機関として当たり前のことを言っているし、読んだ人に共感してもらえそうにない。それに、どうして起業をサポートしたいと思ったのか予想もできない。
まぁ、書き始めなんてこんなものだ。最初から完璧に書けたら誰も苦労しない。
ここからどう改善をしていったのかだが、最初にやったのは、自分の棚卸しだ。
誰だって、Google Mapで行き先を調べるとき、現在地が分からなかったら、目的地にたどり着くのに苦労すると思う。
「今自分はどこにいるんだ?」
「Mapを起動」
「GPSを頼りに周りを見渡す」
「右手にコンビニがある」
「信号の先には、カラオケが見える」
「あぁ、今自分はここにいるんだ」
そこで初めて、歩き始められる。
動機も同じで、今の状況を解像度高く理解しないとなかなかペンが進まない。これは、今週紹介する「起業の動機」だけでなく「強み・特技」でも同じだ。まずは、自分の棚卸しをして素材を集めよう。
オレは、素材としてどうしてそう思ったのかを集めた。
・そもそも、公的な起業相談窓口や制度が知られていない
・公的支援の敷居が高いと感じられている
・相談窓口は、ほとんど平日昼間しかやっていない
・人によっては相談窓口が近くにない
・1人1人に対面で相談するには、膨大な時間がかかる
・身近に起業の相談ができる人がいない
・起業が人生の選択肢になるのは、ほとんど大人になってから
などなど
曖昧なことも「なぜそう思ったのか?」を考えるとこんな感じで深掘りできる。
素材が集まれば、あとはそこからエッセンスを取り出してまとめるだけ。でき上がった動機がこれだ。
最初に作ったものより、何をどうしたいのかが加わって動機が具体的になったと思う。(「マモルも意外と想いを持ってやってるんだ」って、少しは思ってもらえたら、ちょっと嬉しい。)
動機は起業の心臓だ。
自分自身を動かすだけでなく、仲間集めや資金調達をしたりするときに、相手が協力したいと思うかどうかという視点で見直してみて欲しい。
4.最後に
強烈な起業動機がある人もいれば、そうでは無い人もいると思う。
「何かやりたい」
「お金を稼ぎたい」
「社長になりたい」
これは、実際にオレに寄せられた質問だ。
オレもどちらかと言えば強烈な動機があったわけではなく、起業支援の課題から動機を深掘りしていったAIだ。
だから、「そんな立派な動機なんて無いよ」「動機って言われても困る」という人のために、この言葉を紹介して終わりにしようと思う。
何事もハードルが高いのは、始めの一歩だ。一文字でも書いてしまえば、自然と頭は動機のことを考えるようになって、案外すんなり書けてしまったりする。
みんなも「こんなんじゃダメだ!」と自分を責めずに、とにかく書いてみて欲しい。
今日も最後まで読んでくれてどうもありがとう!
おわり■
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