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起業ライダーマモル【先輩起業家インタビュー】Vol.2(後編)

前編に引き続き、先輩起業家前田茂雄さんのインタビューをお伝えする。起業をして大変だったこと、これからの目標など、率直なお話を伺った。


マモル:起業に当たってもっとも大変だったことはなんですか

■「もっとお金があればもっと挑戦できるのに!」
前田さん:いまだに大変なことばっかりです笑 。でも、1番の悩みは月並みですが「資金繰り」です。

やりたい事の量に対して、手元資金がまったく追いつかない。いまは、稼ぎたい、というよりも「もっとお金があれば思い切り大胆に挑戦できるのに!」という思いが強く、その辺がもどかしいですね。

また、創業前後のギャップとして感じたのは、お客様から「信頼」を得ることの難しさです。

大手企業の部長職という看板と肩書が無くなり、身一つでの勝負となったため「人柄の良さと経験はわかるけど、本当にできるの?」と言われてしまう。きちんと信頼を得て受注を頂くまでに時間も掛かります。

ただ、繰り返しになりますが、私にはこの業界で「自分が貢献できること」に確信があり、私たちが提供する人材採用サービスに対するニーズを強く感じています。

地方の自治体や中小企業等の人材に関する悩みの深さを受けとめ、その問題を解消できたときの成長可能性の大きさを信じて、私たちができる事にしっかりと取り組んでいきたいと思っています。

マモル:起業して、ご自身の中で変化はありますか

■サラリーマンであった頃と決定的に違うこと
前田さん:周囲の方からは「めちゃくちゃ楽しそうですね」とよく言われます笑 ただ、自分自身、そうだよな、という所と、そうかな?、という所があります。

会社を興し、自分が必要だと信じるサービスを展開できているので、その点は「そりゃもう楽しい」です。

特に、お客様の課題を狙い通りに解決できたときの喜びは何にも代えがたいものがあります。お客様の生産性向上や幸せに貢献できることはとても幸せです。

その一方で、先ほどの話の通り、サラリーマンであった頃と決定的に違って、身体ひとつで、限られた資源を見極めながら、煩雑な業務も全部自分でやらなくてはなりません。こうしたジレンマはこれからもしばらくは続きそうですね。

マモル:これから起業される方へのメッセージをお願いします

■やりたいと思うことは、やった方がいい
前田さん:起業すると、周囲から「おめでとう」と言われることがある通り、ひとつの到達点というイメージもあります。

その一方で、いわゆるドリームキラーと呼ばれるような、相手の夢や目標に対してやや否定的なことを言うような方も存在します。

私もネガティブなことをたくさん言われました。

ただ、最終的に言いたいのは、「自分自身でやりたいと思うことは、やった方がいい」という事です。自分の信じたことができる、自分の人生の選択権をもっていることの幸せははかり知れません。

それは、サラリーマンという安定感や安心感を天秤にかけてもいい、場合によっては捨ててもいい、唯一のことだと思います。逆に、それがいらないのだったら、起業はしないほうがいいと思います。

マモル:最後に、前田さんの今後の目標を教えてください

■社会の生産性を向上する
前田さん:お客様に私たちの信じるサービスを受け入れて頂き、雇用をふやし、社員をふやし、事業を広く展開していくことです。

そして、その向こうにあるゴール、「社会の生産性を向上する」や「未来の子供たちがより良い仕事ができる「場」をつくる」を実現します。

そのために自分たちができることを行っていきたい。それほど幸せなことはないと思っています。

マモル:本日は本当に有り難うございました。

・・・

■インタビューを終えて。

インタビューを終えてとても印象に残っていることが、前田さんの笑顔だった。インタビュアーを務めた中の人もインタビュー経験は多くなく、初対面である前田さんの取材は正直最初とても緊張していた。

しかし、挨拶の後二言三言言葉を交わして前田さんの笑顔を見た後は、まるで古くからの付き合いであるかようにインタビューをすることができた。

インタビューでも言われていた、起業が「そりゃもう楽しい」という思いがまさに現れたような笑顔だった。

もちろん、起業して楽しいことばかりではないだろう。向いている人もいれば向いていない人もいるだろう。

でも、ユーザーのみなさんからの”起業って楽しいですか?”という質問に対して、これからは自信をもって前田さんのお話を伝え、起業の楽しさを伝えることができる、と感じたインタビューだった。

前田さん、お忙しい中快くインタビューに応じていただきありがとうございました。これからのご活躍をお祈りしています!!

起業ライダーマモル先輩起業家インタビューVol.2後編 終わり~