コンサルタントになる!|時給1万円の高単価
副業や起業を考えたとき、一つの候補に“コンサルタント”を目指す方も、いらっしゃるでしょう。
私も、起業して2年目に『コンサルタントになれないか?』と、実際に行動してみました。
具体的な目指し方にも、幾つかあります。
コンサルタントになる5つの方法
早速、コンサルタントになる方法をご説明します。下記のように、大きく分けると5つの方法がありますが、誰でも、自分の会社員時代の経歴を活かして“コンサルタント” になれる方法は、1.から3.です。
会社員時代の経歴・実務経験重視のマッチングサービスに登録
コーチングビジネスをはじめる
オリジナルのサービスをつくってコンサルティングを開始する
システムエンジニアなら専門のマッチングサービスに登録
資格をもっていることが前提の士業集団の一員になる
1.会社員時代の経歴・実務経験重視のマッチングサービスに登録
私が最初に行ったのは、コンサルタントのマッチングサービスに登録する方法です。学歴や資格が関係なく、特に準備も不要で即行動可能だったのが「1.会社員時代の経歴・実務経験重視のマッチングサービスに登録」だったからです。
具体的には、2022年7月に名称変更・組織統合された、パーソルキャリア株式会社さんが提供している「HiPro Biz(ハイプロ ビズ)」というサービスになります。
私が登録した当時は「i-common(アイコモン)」の名称で“専門家を顧問として活用する” をキャッチフレーズに顧問募集がされていました。
登録後、年に数回程度でしたが、大手企業の相談案件も依頼された実績があります。
コンサルタントのマッチングサービスの良い点は、成立すれば、7,500円/時~30,000円/時・時給10,000円が相場という高額の報酬が入ってくることと、大手企業のコンサルティング実績がつくれることです。
2.コーチングビジネスをはじめる
厳密には、コーチングとコンサルティングは異なります。あくまでも、コーチングは、クライアント自身がもっている問題解決策に気づかせることが目的の“寄り添い型助言” サービスだからです。
学歴は関係なく、独自にコーチングの分野を決めてサービス化します。
ビジネス分野のコーチングサービスでは、業界や職種の専門知識が必要で、ファイナンシャルプランナーなど、資格をもっていると有利とも、言われています。
私も一時、コーチングをはじめようかと考えましたが、中期に継続的に準備する必要があったため、止めました。
副業には向いていると言われています。
3.オリジナルのサービスをつくってコンサルティングを開始する
よく耳にする“コンテンツビジネス” とセットになっているのが「オリジナルのサービスをつくってコンサルティングを開始する」方法です。
SNSを自身で運用して成功したノウハウなどが、これにあたります。
この場合、学歴も資格も実務経験も関係ありません。成功体験と具体的なノウハウ、儲かった実績があれば、コンサルティングサービスをスタートできます。
しかし、商品となるコンテンツ作成が必要ですし、顧客を獲得するのは自分自身ですので、継続的な努力が必要でしょう。
4.システムエンジニアなら専門のマッチングサービスに登録
実際にGoogleで「コンサルタント マッチング」のキーワード検索をしていただくと判りますが、大半はシステム導入支援の案件が多いマッチングサービスがヒットします。
システムエンジニアの経験者の方ならプロジェクトマネジャーとして、案件が豊富にありますが、私のように単純に経営企画部にいただけの経歴では、登録はできても、全く、案件はきません。
5.資格をもっていることが前提の士業集団の一員になる
弁護士、弁理士、税理士といった資格をもっていて、実際に、弁護士事務所などで実務経験を積んだ方の場合は、異なる資格をもっている士業・個人の方が協力してコンサルティングを引き受けている士業集団の一員になることもできます。
実際に商標登録で弁理士さんに相談した際に、連携している士業の方の紹介をされました。
集団の一員になるには、一般的な募集はありませんので、同業者の横つながりを強めて紹介や声掛けを待つようです。
1.のマッチングサービスを活用するための準備
実際にコンサルタントのマッチングサービスに登録して判ったことは、会社員時代と副業中、起業後に、それなりの準備が必要だったことです。
会社にいながら必要な準備は「人脈づくり」と「学習・資格取得」
マッチングサービスに登録すると、実際のコンサルティング案件より先に、必ずと言って良いほどスカウトされるのが “人脈営業” です。在職中の人脈を使って、依頼主との商談機会を設定することで、報酬を得る手法。
このとき、紹介するサービスがメリットの高いものであれば、受託するのも良いでしょう。しかし、頻発して知人に紹介していると、折角の人脈が崩壊に至る危険があります。
それでも、営業職の方など在職中に取引先様も含めて人脈づくりに注力することをおすすめします。
なぜなら、私の感覚ですが、約7割の案件でコンサルティング契約後に期待されるのが顧客の紹介だからです。
そして、私の記事「起業準備・副業ロードマップは進化する!」でもご紹介していますが、成長市場で活用できる資格や専門知識の学習と修得があれば、需要の高い実務のコンサルティング案件のスカウトも多くやってきます。
副業をはじめたら必要な準備は「Wbサイトの構築」
起業する前に、副業としてコンサルタント案件を獲得することも可能です。副業を会社が認めている場合で、情報漏洩などの守秘義務違反にならないことが前提。
おすすめする準備は、マッチングサービスを利用する前に、コンサルティングサービスと自分の経歴を紹介するWebサイトを構築することです。
実際に登録すると判りますが、コンサルタントのマッチングでは、案内された案件だけにエントリーする、マイページも存在しないサービスが、まだまだ、あります。このとき、自分のWebサイトをもっているほうが紹介率が高まるからです。
前述の「i-common」利用中、私もコンサルティングを案内するWebサイトを構築し、職務経歴書と合わせて担当者にURLを連絡しておきました。そのお陰で、連続して案件を紹介された時期もあります。
職務経歴書だけでクライアントが審査するタイプのコンサルティングマッチングサービスでは、Webサイトをもっていることが他のコンサルタントとの差別化ツールになります。
起業後に必要な準備
コンサルタントのマッチングサービスは、2種類あります。前述の紹介されるのをひたすら待つだけのサービスと公募案件と呼ばれるコンサルをして欲しい企業の案件に応募できるサービスです。
後者の公募案件があるマッチングサービスの場合は、プロフィールページの充実が必須。サイト内検索されるため、職務経歴もファイル添付だけではなくテキストで入力しておきます。
さらに、重要なのが、定期的な実績や学習歴の更新です。この更新作業は、月1回など定期的に、自分で構築したWebサイトとマッチングのプロフィールで行います。
コンサルタントマッチングのデメリット
ここまで、マッチングサービスでコンサルタントになる方法をご紹介しましたが、デメリットがあります。
案件をなかなか獲得できない
一番大きなデメリットは、なかなか紹介もスカウトも公募案件も獲得できないことです。
大手企業のコンサルティング案件を一番獲得しやすいのは12月~2月までの期間です。次年度の予算と事業計画を立案する時期に、外部のコンサルタントを起用するかどうか決定するからです。次は8月から9月の期間で、業績が思わしくない企業が外部コンサルタントに頼ろうと考えた場合になります。
この期間に案件が獲得できないと、全く紹介がされない場合もあります。
人脈営業目的が多すぎる
公募案件は頻繁に掲載されますが、そのほとんどが、コンサルタントの人脈を利用した営業の依頼につながる人脈営業が多すぎることです。
「○○についてヒアリングしたい。」という案件でも、ヒアリングで人脈をもっていると判ると「ご紹介いただけますか?」と打診してきます。
この打診にOKを出しても、紹介報酬だけで継続的なコンサルティングにはなりません。また、紹介先が尽きると連絡すらこない場合があります。
コンサルタントマッチングの効率的な使い方
ここまで読まれて気づいた方もいらっしゃると思いますが、コンサルタントのマッチングを活用する基本は、大手の案件を獲得しやすい時期だけ注力し、他の時期は定期的な更新だけで、原則、放置するのが効率的な活用方法です。
大手企業のコンサルティング実績
最大のメリットは、前述のように大手企業のコンサルティングという大きな実績がつくれることと高単価の時給です。
実績ができたら、登録している全てのコンサルタントマッチングサービスに掲載しましょう。意外に反応が起こります。
マイページのないサービスの場合は、登録時に連絡のあった担当者のメールアドレス宛に、案件実績の説明と更新した職務経歴書のファイルを添付しておきましょう。
時給1万円!個人でも大手企業のコンサルティングが可能に
今回は、会社員時代の経歴と実績を活かしてコンサルタントになる方法として、コンサルタントのマッチングサービスを利用する方法をご紹介しました。
コンサルタント案件の最大の魅力は時給10,000円が相場の高単価であることと、個人でもマッチングサービス企業の信頼で大手企業と取引ができることです。
他にも、オープンイノベーションサービスを活用することで、個人でも大手企業と取引できる糸口がつかめる場合もあります。
コンテンツビジネスとは大きく異なり、高額の講座料金などの請求はありませんので、皆さんも、コンサルタントのマッチングサービスへは、ぜひ登録しておきましょう。
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